里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

”森林資源を活用した観光” 推進に向けたマッチングセミナー

2017-12-18 05:44:24 | Weblog

12月15日(金)東京・霞ヶ関、農林水産省で開催された「”森林資源を活用した観光” 推進に向けたマッチングセミナー」に中川、佐藤、そして市観光振興課の大山さん、3名で参加した。

8:15分発の宇都宮線で小山駅を出発し、10:02分 霞ヶ関駅(地下鉄)に到着した。農林水産省は地上に出ると目の前にあった。 厳重なチェックを受けたのち、会場の7階講堂で受付を済ませた。すでに多くの関係者が着席し、なんとも言えない熱気が伝わってきた。

私が市の観光資源開発協議会のメンバーということはすでにご案内したが、過日、観光振興課(中山主査、他1名)のお二人が自宅に来訪され、このパンフレットを携え、参加の意思を打診された。

まず、”森林資源を活用した観光”というタイトルに瞬時に興味を覚えた。日本を代表する観光関係事業者がこぞって名を連ね、事例報告もあり、今後の里山の有効利用に大いにヒントになると直感した。「参加します。」という返答に時間はかからなかった。

インバウンド(海外旅行者)が年々増加し、その目的も多様化し、来日の回数が増えるほどに日本の自然や自然体験を楽しむ旅行者が増えているという。 当会はまさに四季折々の自然体験の実施では18年間の実績があり、それなりのノウハウもある。

一気にインバウンドのお客様を迎えることは難しいと思うが、これからの活動、運営のヒントがそこにはある!という気がした。

 

10:30分 開会

10:35 事業概要説明(林野庁・国有林野総合利用推進室長)

10:45 基調報告 ((観光・交流の状況の全体像 観光庁観光資源課 課長補佐)

11:05 事例報告 1、「体験価値」を高めるリノベーションとプログラム開発の新展開

 ~          ~グランピングから森のハンモックカフェ、森のプレーパーク~ 

           2、観光から移住につなぐ「森とともに暮らす」リゾートタウンづくり

            ~森で食べる、森で遊ぶ、森で泊まる~

           3、女性目線のプログラム開発

            ~森林セラピー、ヨガ、アロマテラピー~

          4、企業・医療保険者等と連携した森林セラピーの新展開

                                  ~森林での保養活動~

          5、民泊拠点形成:世界最大手の民泊サイト・Airbnbが「吉野杉の家」を創った意味

            ~インバウンドの視点で見た日本の農山村地域や林業・木材産業の価値

12:20~     総括報告『多様化するニーズに対応した、新時代の森林を活用した観光・交流産業のあり方

             宮林 茂幸 (東京農大 地域創造学課 教授 美しい森林づくり全国推進会議事務局長)

                         《 休 憩 》

13:30~     ショートプレゼンテーション

          1、観光関係事業者(JTB,阪急交通社、日本旅行、近畿日本ツーリスト、JR東日本・他)

          2、プログラム関係事業者(森林セラピーソサイティ、日本エコツーリズム協会、日本クアオルト研究機構、他)

          3、コンサルタント等(楽天、リクルートライススタイル、じゃらんリサーチセンター、さとゆめ、他)

16:30      閉会

 

 

お昼を挟み、気の抜けないプレゼンが続き、さすがに疲れた。 各プレゼンが終了したのを機に興味を覚えた各出店ブースを訪問し、当会のイベントチラシ、パンフレット等を持参し、気になったこと、当会と相手方との今後の接触、連携を探った。

キャンプサイトの60%を取り扱うスペースキーの関係者とは当会のキャンプ事業について、後日アドバイスを頂けることになった。

(料金の設定、里山の景観を損なわないキャンプ場のあり方、運営の方法など)

また、じゃらんリサーチセンターとの間で、当会のイベント情報の掲載で協力の約束をいただいた。

今回のセミナーで感じたことは各プレゼンターの提言する内容を規模は小さいが、当会ではすでに実行し、それなりの成果を出しているということである。森林セラピー、ヨガ、等についてもこれから連携を図れる案件と感じた。

貧乏NPOゆえの悩みがあるが、すでに地域の活性化、環境保全の啓発、森林の有効利用等を実践し、かなりの運営ノウハウを身に着けていると自負している。 また、当会のこれからの方向性についても大局的に大きな差はないと感じた。ただ、その規模については、企業レベル、国レベルとは比べ物にならない。 今後、関連する企業との連携で、当会が更に飛躍、発展する可能性を強く感じた。

当会の独自性を堅持し、焦らず、地に足の着いたスタンスで、じっくり発展させたいと感じている。大変刺激のある有意義なセミナーだった。 特に行政の担当者と共通認識を持つ機会を得たことも大きい。

来年1月27日(土)には観光振興課とJTBが企画したモニターツアーの参加者(埼玉県)が約1時間、五郎助山に滞在し、「焼き芋体験」をする企画が決まっている。当会にとっては初めての観光客の受け入れであるが、里山の風景とともに、心に残る濃密な1時間のプログラムを用意してお迎えしたいと思っている。

    

 

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2 コメント

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 良いですね・・・ (土浦・さくらい)
2017-12-21 15:32:10
 レクリエーションの中に、定期開催できるツリークライミングも・・・・。
 それには、愛知で講習会にでてジョン ギャスライドさんより認定してもらわないといけません。
 そしてギヤ類を購入しないといけない・・・前途多難かな・・・。後継ぎも居ないと・・・・・。
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なせば成る (ゆきじい)
2017-12-21 18:34:55
そうですね。まず、櫻井さんに指導者になってもらわなければなりませんね。近隣で指導者はいますか?

焦らず、地道に一歩づつ、行きましょう。
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