里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

オリンピック開催と汚染水

2013-09-10 05:39:38 | Weblog

2020年、東京で56年ぶりのオリンピック開催が決まった。

前回が1964年だから私は6年生か中一だったと思う。友達と庭でベーゴマをやりながら入場行進を見ていた覚えがある。また、水泳や陸上でアメリカ選手の圧倒的な強さを見せ付けられ、力の差をいやというほど感じた。

終盤になって日本の男子体操や、女子バレーが金メダルを取り、歓喜に沸いた。マラソンで円谷選手が代々木競技場に2番手で入ってきたこと、イギリスのヒートリーにトラックで抜かれはしたが、三位に入り、銅メダルを獲得したことを今でも鮮明に覚えている。

後日、市川昆監督の撮った映画「東京オリンピック」を見たが、チェコスロバキィアの女子体操選手、チャフラスカさんの顔と名前が強烈に頭に刻まれたことを思い出す。

生涯で2度オリンピックを見られる(生きていたら)ということは幸運なことに違いない。

ブエノスアイレスで開かれたIOC総会の最終プレゼンテーションの席で、安倍首相は福島の原子力発電所の汚染水に関する質問を他国の委員から受けたが、「全く問題が無い」。と言い切った。

この言葉を当事者である福島の県民はどう受け止めたのだろうか?

現実に地下水や海にまで汚染水が広がり、これ以上の濃度や範囲が拡大した時はせっかく獲得したオリンピックの開催も危ぶまれる事態となる。

汚染水のこれ以上の拡散、浸透を防ぐべく、国を挙げて取り組まなければならない。それが開催地に選ばれた国の責任でもあり、何より自国民に対する責任でもある。

仮に外洋にまで汚染水が広がり、回遊魚から高い放射線が検出されるような事態になれば地球規模の汚染が懸念され、国際的な問題となり、取り返しのつかない事態となるだろう。

日本人のみならず、世界の英知を結集して、迅速にこの問題の解決に当たる責任が政府と日本国にある。

原発事故の収束なくして心の底からオリンピックを楽しむ余裕はないのではないだろうか?

7年後、全世界の人々が安心して日本へ、東京へ来られるように、全力でこの問題を解決して欲しい。心からそう願う。

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