あいがも農法を始めて、かれこれ25年以上になる。
今年の水稲は今のところは順調に生育している。一昨年からツマグロヨコバエが媒介する縞葉枯れ病が多発し、大幅な減収が問題となっている。今年からツマグロヨコバエに対する殺虫剤をリモコンヘリで追加散布することになり、その成果が表れているのかもしれない。
しかし、あいがもの田んぼはそれが出来ない。まったくの無化学肥料、無農薬栽培なのでツマグロヨコバイの駆除も合鴨に任せることになる。
今から45年以上も前、ある人に「農家は消費者に安全で美味しい農産物を提供する義務と責任がある。」「その農産物を食べることにより健康になるようなものを作らなければならない。」といわれた。 当時はいかに上手に肥料と農薬を使い、いかに多収穫するかがほとんどの農家の命題であった。
収穫量よりも「食べて健康になる農産物」という発想はなかったのである。当時はイオン水(電子水)を散布し、牛、豚、ニワトリにこの水を飲ませ、健康な農畜産物を作る農法にはまった。
しかし、当時、生産された販売ルートは確立されておらず、「このレタスなんだかおいしいね。」「この卵、このお肉、美味しいね」で終わってしまった。しかし、私の心の中はずーっとあの言葉が残り、漂流しながら、あいがも農法、自然農法にたどり着いた。途中、「わら一本の革命」の本に出会い、「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんに出会い、自然農法の川口由一さんにたどり着いた。
やはり食の基本は「安全でおいしく、体に良い農産物を作り、自分も家族もそして第三者もしあわせになること」だと思う。
人間が宇宙で暮らすようになっても、生物の一種である限り、この法則はゆるぎないものだと思っている。
まだまだ、理想的な農産物には程遠いが、焦らず、前進したい。
ところで、明日の作業日は参加させて頂きます・・・。
おかげさまで、ホタル側の遊歩道も広くなり、子供たちも歩きやすくなりました。
8月もまたよろしくお願いいたします。