里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

山入

2016-01-12 05:14:50 | Weblog

1月9日(土)今日は山入である。

9:30分集合 10時開始であるが8時に家を出た。五郎助山に到着するとすでに三須さんが来ていた。彼は本日の料理担当である。

昨年、山入の神事の後、参加者に雑煮が振舞われ、大変好評だった。今年は男性陣の有志がその料理(準備から後片付けまで)を受け持つことになったのである。

普段、里山での食事は女性会員が担当してくれているが、正月くらいは日頃の感謝をこめて、男料理でもてなすことになったのである。

主任は中里理事である。そば打ちの名人でもあり、料理の腕もなかなかのものと聞いている。そしてその助っ人に「男のキッチンスクール」に参加している4人(森、三須、鶴見、黒岩)が加わり、全員8:30分からその準備に取り掛かった。

私も心配で、様子を見に早めに家を出たのである。邪魔にならない様、ストーブに火をおこし、お湯を沸かし、お茶の準備をした。

中里さんが細かく指示を出している。「ニンジン、大根はいちょう切りに・・・」「餅は軽く焦げ目がつくように・・・」 ふだん、刈払機や

チェーンソーの操作をしている屈強の男たちが包丁でニンジンや大根を真面目に切っている姿はちょっと滑稽でもあったが、その真剣さに圧倒されてしまった。

  男性も真剣です。 

  餅もこんがり焼き目をつけて  

9:30分には続々と会員も集まり、男性陣は進んで料理や山入の儀式の準備の手伝いをし始めた。一方、女性陣はでーんとテーブルに座り、その仕事ぶりをチェックしている気配だ。

10:00 山入の儀が始まった。私は、にわか神主となり、境内を清め、参加者にお祓いを行い、里山の神に会員、来訪者の安全と健康を祈願する祝詞をあげた。その後、全員が玉串を神前に供え、それぞれの心の内を神に祈願した。

  森のようちえん親子も参加 

滞りなく神事が終了し、五郎助庵に戻った。テーブルに着き、いよいよ男料理の「雑煮」が運ばれてきた。女性陣はすでにでーんと構えて、目の前の男料理を品定めしていた。

私も女性陣よりちょっと離れた場所を選び、恐る恐るお椀に口を添えた。「いける!」緑の三つ葉、ゆずの香りが効いている。餅も程よい焦げ目があり、上々の出来である。

あまり「うまい、うまい」と云うと「でーんと構えた女性陣」が面白くない顔をすると困るので、控えめにした。

餅は2個入っていたが、ちょっと物足りなく、お替りを希望する人が多かった。(来年の課題である)

正月の男料理。 女性会員の日頃の料理に感謝して、年に一度ぐらいのおもてなしはとても良いと思うのだが、果たして女性陣の評価はいかに・・・

この後、希望者17名で恒例の自然博物館企画展に参加し、午後4時からは「えんむすび」において新年会(30名参加)を開催した。