今年の三が日はゆっくりと家で過ごした。三日間とも穏やかで暖かな日が続き、「ちょっと良すぎるのでは・・・」と不安になるほどだった。農業にたずさわる者として、寒い時は寒い方が安心する。
元日、同じ敷地に住む長男家族が年始の挨拶に来た。あまりに良い天気なので孫たち三人を誘い、五郎助山に出かけた。途中、地元の関本神社に初詣をし、家族の健康と家内安全を祈願した。
五郎助山は冬とは思えぬ暖かい日差しを浴びて、ひっそりと静まり返っていた。一面茶色の風景が広がり、私たち四人だけの声が響いた。
落ち葉のじゅうたんを駆け回り、ターザンロープ、ハンモック、タイヤロープで遊んだ。
里山神社にはいつものようにしめ縄が張られ、鏡餅が供えられていた。手を合わせ今年の山の安全を祈願した。山入は9日であるが、一足早く来てしまった。
森の中の遊びが一区切りついたので、トンボ池周辺を散策した。2年生の女の子が池に張った氷を見つけ、採ってくれとせがんだ。手を伸ばし、1センチほどの厚さになったガラス状の氷を割り、三人に分けた。保育園に行っている下の二人は「キャッ、キャッ!」と笑顔で氷をもてあそんでいる。今年はまだ木陰の岸辺にしか氷は張っていない。
トンボ池を一周すると丁度、お昼になった。孫たちは森の中を抜けて車に戻った。
元旦に孫たちと里山で遊ぶのも悪くないと思った。