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大阪城での四季のうつろい

相棒や友人たちとの日々の行動を記録するため、2005年(平成17年)リタイア後ブログをはじめました。

ひがしおおさか狂言会

2021年10月18日 | 伝統芸能
昨日、「ひがしおおさか狂言会」を相棒とともに鑑賞。
近鉄奈良線八戸ノ里駅から徒歩数分の東大阪市文化創造館(2019年建設)へ開演30分前着。

本日の演目は、
「蚊相撲」・・大名(十四世茂山千五郎正邦)・太郎冠者(茂山千之丞)・蚊の精(鈴木実)
休憩
「御茶の水」・・新発意(茂山茂)・いちゃ(茂山逸平)・老僧(網谷正美)
「鶏婿」・・婿(茂山宗彦)・舅(茂山七五三)・太郎冠者(山下守之)・教え手(島田洋海)

パンフレットの「あらすじ・解説」により、演目のあらすじを理解したうえでの鑑賞でしたので、演者のやり取りがよく判り狂言の面白さを満喫し、相棒ともども大いに笑い楽しむことができました。

狂言は、室町時代から江戸時代の終わりまで武家式楽として武士・公家の特別階級の文化として受け継がれてきましたが、明治時代に入って茂山千五郎家の十世千五郎正重が狂言を庶民にも楽しんでもらおうと地蔵盆・結婚式・お祝いの会など色々な所へ出向いて余興に狂言を上演した。
明治時代でもまだ、能舞台以外での上演はいけない、他のジャンルの芸能と共演してはいけないなど、保守的な考え方が根強かったころ、タブーを犯して活動する正重に対して、お豆腐狂言と称され「茂山の狂言は我々のやっている特別な芸能文化ではなく、どこの家の食卓にも上がる豆腐のような安い奴らや」という意味の悪口を言われました。

しかし二世千作は「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味つけによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい」と、その悪口を逆手にとりました。
それ以来、茂山千五郎家では家訓として、これを語り伝えているそうです。

本日も、舞台の上に設えられた簡易な能舞台での熱演でした。
狂言は能ほど堅苦しくなく楽しめる芸能かな、との思いを強くして帰宅。
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上方落語の会(第419回)

2021年10月08日 | 伝統芸能
近所のヤマボウシの実が熟しているのでは、と思ってお医者さんの帰り道寄ってみました。
枝には赤く熟した実が多く生っており、株元には数個の実が落ちていましたので、拾って帰って食べてみようかと思いましたが、割ってみるとカラカラに干からびていて食べられませんでした。

昨日、NHKホールでの「第419回上方落語の会」へ相棒とともに参加。
インターネットでの申し込みに変わってから、申込者が少ないからでしょうか、よく当たります。コロナ前には往復はがきで申し込み当選すると会場にて座席指定のため行列ができていました。コロナ後にもインターネット方式にしていただきたいものです。

本日の演者は、
林家染吉・・狸の鯉
桂ひろば・・強情
桂春雨・・親子茶屋
中入り
笑福亭風喬・・大安売り
桂南光・・鴻池の犬

約1400人収容の大ホールですが、新型コロナのため入場者約300人に制限しての開演。
ガラガラの観客を前にしての熱演、大いに笑わせていただき大満足で引き上げました。
出演者をはじめ関係者の皆様のご努力で開催され、心からのお礼を申し上げるとともに本当にご苦労様でした。
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上方落語の会(第418回)

2021年09月03日 | 伝統芸能
昨夜、NHK大阪ホールでの「第418回上方落語の会」へ相棒とともに参加。
久しぶりの落語会、楽しんできました。

当選者への返信ハガキには座席指定がされていますので、開演の5時30分の少し前に到着するように家を出ました。
新型コロナ前は会場にて座席指定を受けるため並びましたが、新型コロナのおかげで並ぶ必要がなくなりました。

会場内の座席は、二列目から間隔を3席開けて座るようになっているため、全体としてガラガラの淋しい会場でした。
それでも、各演者は演じられることに喜びを表されていて少ない観客に笑いを届けていただきました。

本当に久しぶりの落語会、笑わせていただきましたが、淋しい会場の中では今一つ盛り上がらに欠けたのが残念でした。
早期に新型コロナに打ち勝ち、満員の会場で開催されることを心から願っています。
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なにわ歴博寄席2020

2021年01月11日 | 伝統芸能
昨日は、大阪歴史博物館での「なにわ歴博寄席2020」へ。
2020というのは、本来昨年の3月21日に開催予定でしたが、新型コロナの外出自粛をうけて数度延期され、昨日の開催となりました。

歴博の講堂には約300人は入れますが100人に限定をしての開催となり、観客はマスク着用、入り口で手指消毒をし、座席の最前列は利用していません。
演者はマスクを外していますが、観客と演者との距離は5~6m空いています。

本日の演目は、「上方の花街」をテーマとし
「開口一番(ふぐ鍋)」・・・月亭遊真
「たいこ腹」・・・笑福亭呂好
「ミニ講座 大阪の花街」・・・澤井浩一学芸員
中入り
「たち切れ線香」・・・桂三風

前半の落語では、久々に大いに笑わせてもらい、ミニ講座では大阪の花街は、幕府公認の新町のほか堀江新地・南地・曽根崎新地・堂島新地・住吉・松島等があり、芸者とは男の幇間のことで女の芸者は芸子と呼ばれていた。また、時計のなかった時代は線香で時間を計り料金も線香一本15銭と決められていた等、いろいろ花街のことを教わりました。
トリの「たち切れ線香」は、人情噺で笑いどころは少なくじっくりと聞かせる噺で、桂三風さんの熱演に皆さんと共に感じ入り、最後の落ちの「仏壇の線香が、たちぎれでございます」が理解できました。

咲き出した水仙を見ながら往復ともウオーキング、歩数6014歩普段の運動不足を少し補えました。
近所の落語会もほとんど延期されていて、少しでも早く普段通りに戻って大いに笑わせていただきたいものです。
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落語の落後の楽語

2019年08月20日 | 伝統芸能
昨日は、カルチャー仲間のKさんから頂いた情報での落語会「落語の落後の楽語」へ。
会場は、地下鉄肥後橋駅前の玉水記念館。
演者は、米朝一門の桂弥太郎・桂ちょうば・桂吉弥。

会場入り口前で、4月に高大同窓会カルチャーで催した落語会で来て頂いた桂ちょうばさんにご挨拶。

まず、桂弥太郎(桂吉弥の弟子・平成21年入門)が「阿弥陀池」で座を盛り上げます。
次いで、桂ちょうば(桂ざこばの弟子・平成13年入門)の「寄合酒」で会場爆笑。
トリは、桂吉弥(桂吉朝の弟子・平成6年入門)が「宿屋仇」で大爆笑。

今回の出し物は何度か聴いた噺でしたが、演者が変わりますと聴いた話も新鮮で大笑いをさせて頂き、いつも感じることですが落語家の話芸の見事さと経験年数の差(笑いの質と大きさが違います)には脱帽です。
クーラーの効いた会場で大笑いをさせて頂き有難うございました。
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