徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと パンコール島日乗(令和2年2月26日、水曜日、晴れ)

2020年02月27日 | マレーシア・シンガポール
  この部屋には室内灯は1個しかない。スイッチは入り口のドアのところにあるので、
  電気を消すと真っ暗で、ベッドまで戻ってくるのが大変だ。
  こんなこともあろうかとヘッドランプを持ってきて正解だった。
  部屋が狭いので、扇風機を付けると風が強すぎるし、クーラーをつけると寒すぎるし、ということで
  扇風機もクーラーもつけないで寝ると、自分の体から放出される熱で暑くて目が覚める。
  電気をつけ、クーラーをつけて、部屋が冷えてきたころで、また消すの繰り返しだ。
  まあ、トイレに起きるついでだけれど・・・・。
  外のベランダあたりから波の音が聞こえてくる。
  高潮や津波が来たら瞬殺されるな~~~。
  午前6時半になったので、朝の体操代わりに釣りでもして肩ならしするか~~と部屋を出て
  1投すると、あらら、なんだか小さい「引き」があった。糸を巻きあげると
        
        5、6センチくらいの魚が掛かった。キュキュと鳴く。ふぐは鳴くがふぐではない。
  まずは71歳の誕生日の日に釣れてよかった~~~~。
  そうです。今日はワタシの71回目の誕生日なのです。
  で数回投げていると、なんだか岩に引っかかったみたいで、やばいな~~~と糸を張ったまま、どうするべえと
  思っていると、糸がグググと左持って行かれるではありませんか?!
  えっ、掛かっの?!手ごたえ十分なやつが。
  敵はワタシの足元の桟橋の下に潜り込めば棒杭に糸が絡んで逃げ込めるかと思ったのか、
  ワタシはそうさせじとリールを巻きあげ、なだめすかし、とうとう釣り上げた。
  ボラです。
       
       しっかり針をのどの奥まで飲み込んでいたので針を抜くのに苦労をした。
       大きさはワタシの足の大きさくらいだから25,6センチだろう。
       パンコール島で1匹も釣れなかったら悲惨だな~~~と思っていたので「よかった、よかった」
       
       朝日も昇ってきたし。満足まんぞく。
   シャワーを浴びて、少し散歩。
   宿の主人は「レンタルバイク1日35リンギット(945円)ですよ。いかがですか?」と言う。
   日本を発つ前に調べた『迷い方』にレンタバイクを借りるには「国際免許証」が必要だと書いてあったが、
   ワタシの「原付バイク」では「国際免許発行できないから借りないつもりだった。
   「国際免許証ないから」と言うと
   「ノー・プロブレム!ここ交通取り締まりする警察官いないね。バイクに乗れる人なら問題ない。捕まらない」
   なら、ということで借りた。ホンダとヤマハがあったが、ワタシ熱海でもヤマハの原付に乗っているので
       
       ヤマハのバイクを借りた。こちらでは50CCの原付はないので125CC?のスクーターを借りた。
       添付写真を見ればわかる通り、アジアのバイクのタイヤの横幅は狭い。
       日本のように横幅があると安定感があるが、細いので安定感がない。
       乗り始めは若干不安を感じたが、5分も走ると慣れた。
       ワタシの原付だとスピードを40キロにすると悲鳴をあげるが、排気量の多い車は
       あっと言う間に時速40キロに達してしまう。
   スクーターで向かった先は
       
       フローティング・モスクという海に「浮かぶ」(浮かんでいない、建てられている)モスクだ。
       
      
    それから島を半周ほどして、飛行機の来ない「空港」や人気(ひとけ)のない
       
       海辺に行ったり、こりゃあ、確かにバイクやスクーターがあれば便利だわい。(笑)
    で、人気(ひとけ)のないところで
          
          71歳記念生存証明写真。自撮り。(笑)
          勝手に「インスタ映え」モードとかになって撮っても、こんなもんだ。
          普通に撮ったらもっとひどいことだけは確かだ。
        
  一応、宿に戻ることにして、途中で昼飯を食べた。
        
        1957年創業(?)にしては
        
        そんなにおいしそうに見えない。昼飯は6リンギット50セント(176円)
        昨日もそうだったが、この辺の食堂にはナプキンやテッィシュペーパーを置いていない。
        クビに巻いたタオルで箸とスプーンを拭いた。
        新型コロナウイルス情報はないのかね?
        まっ、少なくとも中国大陸からの観光客がいないことだけは確かだ。
    宿に戻ると
        
        潮がこんなに引いていた。岩がどこにあるか覚えておかないと針が引っかかる。
    宿の桟橋の数メートル先に「養魚場」を営んでいる家族が海上生活している。
    そこに犬が二匹いるのだが、
        
        海を泳いで陸に向かう。 ワタシの勝手な思い過ごしだが、この犬は雄犬なのだ。
        養魚場は「いけす」があって、板でいけすの間を行き来するのだが、
        雌犬などと一緒に雄犬はここでは暮らせないのだろうな~~~。
        発情してワッセワッセなんてしていたら「いけす」の中に落っこちちゃう。
        彼女のもとに泳いで陸地に向かうのだ。
        健気だな~~~。
    これが本当かどうかの発想は今朝散歩したせいだ。
    道端には雌犬が3匹いて子犬が10匹もいたのだ。
    子犬たちの父親は海上生活している「あの犬たち」だ。
    親犬は海を渡って(それほど離れていないが)、陸に残した家族の様子を見に行くのだな~~。
    な~~んてのは、勝手に美談ぽく書いているだけだ。
        
        子犬の一匹がワタシの後をついて来た。
        「あっち行け!俺はお前の父ちゃんじゃねえ!」
   木造船の
        
        船工場もある。作業が終わる夕方になると若い大工さんたちは海に飛び込んで汗を流す。

   夕方、今夜の食料を仕入れにスクーターで町に出た。
   ついでに
       
       観光スポットとなっている「フーリンコン」という中国仏教寺院に行った。
       
       
       笑福亭鶴瓶に似た絵の石もあった(笑)
       
       万里の頂上みたいなものもあり、
       
       寺の上から市内を眺めることもできる。
   セブンイレブンで食料を買い込み、
   夕方、一人で71歳の誕生日を祝った。
   隣の海上生活者の家から大ボリュームのカラオケが聞こえてくる。
   下手ではないが、毎日2時間、カラオケで歌う。
   宿の旦那に訊くと「10年前から毎日同じ曲をメドレーで2時間、クレージーだよ」とのことだ。
   そら~~、毎日10年間も歌っていればうまくはなるわな~~~。
   中国語で「朝日の当たる家」も歌っていた。
       
        セブンイレブンで「ロブスターえびせん」を買ったが、インドネシア製だった。
       
       クロワッサンの菓子パンと、
     カラオケの歌を聴きながらビールを飲んで71歳を祝ったのでした。
       
        父ちゃん犬は戻って来ただろうか?(笑)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする