徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅ーバンコクからヤンゴンー12月27日ー

2011年12月31日 | タイ
  新年あけましたおめでとうございます。
  今年も、つたないブログを書き綴りますので、
  ストレス解消のために、お楽しみください。

  ミャンマーの旅からバンコクに戻りましたので、ブログを再開いたします。

  ==============================

  12月27日、タイ航空の早朝便(午前8時発)で
  ミャンマーのヤンゴンに向かった。

 ミャンマーにはどうしても行きたかった。

 それには、ある理由があった。

 もう10数年前の事だ。

 ワタシの家族、家族と言っても「家主」(妻)だけだが・・・・、の
 友人で「露ちゃん」という女性がいた。

 彼女はワタシよりも10歳くらい年下だったと思う。

 ランニングを通じて知り合った仲で、住まいも同じ区内だったので
 なにかにつけて、自宅で「飲み会」をやったり、一緒に走りに行ったり
 サクラの季節には、ダウンコートを着て寒さに耐えながら「お花見」などもした。

 知り合った頃、行きつけの「スーパー」で彼女にばったり会ったことがあった。
 彼女は、「いやだ~~~!私どうしましょ、こんなスピンの顔をみられて!」と
 狼狽した。

 「何言ってんのよ。走る時、いつもスッピンじゃんか~~」
 「それもそうよね~~~!」

  と大笑いした思い出がある。

  そんな「露ちゃん」が「癌の宣告」を受けたのだ。

  手術は成功し、転移さえしなければという状況だった。

  「家主」(妻)と2人で彼女のマンションを訪れると

  彼女は持ち前の明るさで、「大丈夫、なんとか頑張るよ」と言った。
  テーブルには癌に関する本が高く積まれていた。

  それから数カ月がたち、癌の転移が見つかり、再入院したまま
  彼女は帰らぬ人となった。

  若い時の「癌」は進行が早いと言われるが、その顕著な例かもしれない。

  走り仲間は、彼女の入院している病院の近くのビジネスホテルに泊まりこんで
  見舞いに行ったりしたそうだ。

  「家主」も何度も見舞いに行った。

  その度に、「露ちゃん、きっとあなたに会いたいとおもってるわよ。
        見舞いに行ったら?」と何度も言われた。

  だが、ワタシは一度も見舞いには行かなかった。
  いや、行けなかった。

  抗癌治療でやせ衰え、余命数日の彼女の姿をワタシには見ることが
  できなかったのだ。

  元気で溌剌とした姿の「露ちゃん」のイメージを崩したくなかった。

  ある日、「家主」(妻)が見舞いの病院から戻ると
  「明日あたりがヤマだって。それでも行かないの?
   最期に声を掛けてあげたら」

  その夜、ワタシは生れて初めて「金縛り」にあった。

   「露ちゃん」が現れたのだ。

  元気な頃の姿で笑顔で「○○さん、ごめんネ」と何度も言うのだ。
  
  ワタシは「俺の方こそお見舞いにも行かずに、ゴメン」と言おうとするが
  声は出ないし、体が金縛り状態なのでどうすることもできなかった。

  隣のベッドに寝ている「家主」に声を掛けようとするがどうにもならない。

  やがて金縛りも解け、「露ちゃん」も消えた。

  いや、これはワタシが見舞いにも行かないという罪悪感からの
  夢だったかもしれない。

  その翌日、「露ちゃん」が亡くなったと言う訃報が届いた。

  こんな事があり、「露ちゃん」のことは忘れない。

  でも、命日も覚えていない。
  まあ、ワタシはいい加減なものだ。

  ところで、彼女は幼少の頃、御両親の関係で、マンダレイに住んでいた。

  ワタシがインドに住んでいたと言うと、
  「一緒にミャンマーとインドに行こうよ」と言ったものだ。

  その約束を果たすために、ミャンマーに来たかったのだ。

  話が長くなりスミマセン。

  で、飛行機は1時間ほどでヤンゴンに到着した。

  
  

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徘徊老人世界放浪昼寝旅ータイ・バンコクの日常ー12月25日

2011年12月25日 | タイ
バンコクに到着して、ミャンマーのビザの申請やら、引き取りやら、で
日程を費やした。
ビザの発給を受けなければ、ミャンマーへ入国するための「フライト」の予約も
できないからだ。

 この間、無理して地方の観光に行く気になれば行けないことは
 なかったが、無理しないことにした。

また、何度もこのブログで書いているが、「ガイドブック」の類のものは
持っていないので、ミャンマーの旅行事情などの情報をインターネットを通じて
集める必要がある。
インターネットによる旅行事情の収集はミャンマーに入国してからは、
ほぼ不可能になるようだ。
ミャンマーの国内事情により、
インターネットはホテルでも完備していないところが多いようなので収集は無理だ。

 と言う訳で、毎日、まるでバンコクに住み、勉強(?)している日々だ。(笑)
      
      
     ホテルも満室ではないので、延泊している。
     26日には空港近くのホテルに移動して、
     27日のミャンマーのヤンゴン行の朝便にそなえる。

    で、バンコクの日々だが、朝起きると、ジョグか散歩に出かける。
      
      ジョギングコースのある公園だ。1周 1.6キロ。キロ表示もある。

      
      午前8時になると、「国歌」がスピーカーから流れて来る。
      散歩している人やジョギングしている人も、王宮の方を向いて
      立ち止まり、「国歌」を拝聴しなければならない。
      写真に写っている家族が立ち止まったので、気が付いたのでした!

      でなければ、ワタシは のろのろとジョグを続けていたのでした。

      ホテルに戻り、シャワーを浴び,前日にスーパーで買った
      食パンとジュースとコーヒー、ヨーグルト、果物の
      遅い朝食を取ります。

      もうそうこうしていると、午前10時です。
   
      それからパソコンを開いて旅の情報収集ですが、
      ミャンマーの宿の予約や、ミャンマーの国内フライトの
      予約は、インターネットで直接出来ないようなのです。

      近所に某H.I.S があるので行って、訊いてみるとミミャンマーの場合
      やはり、PCでチャカチャカとキーボードを打ち
      「即予約完了」とはならないのだそうだ。
      「予定」をミャンマーの代理店に送り、「見積もり」を
      貰ってからでないと、「予約」できないのだそうだ。

      そして、土・日など入ると、その回答は月曜日以降となるので
      例え金曜日にオーダーしても回答は月曜日以降となるとのことなのだ。

      このような事情でバンコクを離れられないのだ。

      もちろん、行きあたりばったりで、ヤンゴンに到着してから
      飛び込みで安宿を探す手があるが、
      徘徊老人のワタシはなるべく、安宿でも、予約をしておきたいのだ。

      で、こんなことをしていると、もう昼が過ぎている。

      体重を減らすために、昼飯は、食べない。
      また、食べても、朝の食パンの残りだ。

      そして「昼寝」をして、午睡の後は
      「画伯」に早変わりして、スケッチに色付けしたり
      「読書人」に早変わりして、読書をする。(ほんとかな~~~。笑)

      ホテルは安いけれど、毎日、バスタオルを変えてくれ、部屋の掃除を
      してくれる。

      だから、その掃除のため、夕方にちょこっと出かける。

      街はクリスマス一色だった。
          
          雪だるま !
          
          白クマとクリスマス・ツリーと白い美人。
          車の宣伝の白い美人には、そっぽを向かれてしまった。(笑)
          
          ホテルの近所のショッピング・モールのクリスマス・ツリー。

      バンコクの「秋葉原」(?)、香港の「電脳城」」とでも呼ぶべき
      
      MBKに出かける。
      携帯電話やパソコンなどの安売り店舗が集まっている。
      ここは、東急デパートと繋がっていて、東急の4階からも
      MBKの携帯電話フロアーに行くことができる。

    ワタシは連日 ここに通い、とうとう iPhone 3GS を買ってしまった。

    iPhone は 今や 4GS とか、5GS とかの時代らしいが、
    ワタシは使いこなせないし、値段の関係もあり 3GS にした。

    シムロックが掛っていないので、プリペイドのシムカードを買えば
    ほぼ世界中で使かえるのだ。

    ところが、買った時にセットしてもらったインターネットも可能な
    シムカードの使用時間が2時間だったため、
    使用方法を確認しているうちに、使用できなくなった。

    焦って、またMBKで購入した店に行ったら、料金がゼロになってる
    からチャージが必要と言われる。

    徘徊老人は、こんなこともしらなかったのだ。

    で、またお金を払い、チャージした。

    こんなことで、連日、通っているのだ。(苦笑)

    また、ある日は 夕方から
    チャオプラヤー川を水上バス(水上ボート)で上流まで行く。
       
       ワット・アルン(暁の寺)を夕方に見るにもいいもんだ。

    水上バスを途中下船し、ワット・ポー(涅槃寺)に行く。
    チケットは50バーツらしいが、ワタシが行った時は
    丁度 ブースに誰もいなかったので、そのまま入って行ったので
    「タダ」で入ってしまった。
       
       パゴダの間から見える「落日」

     お寺では
        
       読経が始まっていた。
       夕方なので団体の観光客はいない。
       
       
       夕陽を浴びて輝く寺院

       ここは涅槃佛で有名だが
       
      寺院の英語の案内表示では「リクライニング・ブッダ」なのね。(笑)
      
      180度のリクライニングね。フルフラットだよ。(笑)
      
      足の裏にはこんなに指紋があり、水虫もない。 
      
      「こら~~~っ!バカなことを考えるんじゃない!」と
       見る角度から見ると睨まれているようだ。

      また、水上バスに乗ると
      
      夕陽にチャオプラヤー川も紫色に染まり
      
      排気ガスが多いから夕陽もキレイだ!

      それからホテルに戻る前に近所のスーパーで夕飯や朝食の
      調達だ。

      ここ二日ほど、同じ夕飯
      
      なぜだか、焼サバを売っているのだ。味はタイ風味だ。
      だから醤油を掛けて食べる。豆腐も売っているので
      冷奴だ。
      ビールと、昼に東急で買って来た日本酒。
      これで〆て600バーツ(1800円)くらいだ。

      この前、「花子」という居酒屋に行ったら
      日本円で約5,000円掛った。

      もうバンコクの住人(?)なんだから、スーパーで調達だ。(笑)

      でも、昨日はクリスマス・イブ だったので
      スーパーの中にある、「タイすき」のレストランに入った。
      ビールを飲んでいる客がいたので、お~~~ビールもあると・・・
      タイでも、今や「ひとり鍋」が流行りらしく
      「ひとり」でも受け入れてくれた。
       具になるものの一皿の量が とんでもなく「少ない」!
      こんな時、デジカメを持っていない!
      「具」を6皿も注文してしまった。

      でも、料金は日本円で1,500円くらいだった。

      近くの席には日本人駐在員が、おそらく単身赴任なのだろう、
      4人で、静かに「クリスマス・イブ」で「タイすき」を
      囲んでいた。

      割り勘にすれば安上がりでいいわね。

      スーパーの中にあるレストランで、
      ショッピング中の人から丸見えの「明るすぎる店内」だけれど・・・

      こうして、ワタシの日常は過ぎて行くのです。

      「旅」(?)、 
      これって「旅」なんですかね~~~と自分でもクエスチョンなのです。

      「旅」は「非日常」であるとよく言うけれど
       今のワタシはいつものありふれた日常なのです。

      でも、ミャンマーに入れば、「非日常」が待っている。

      なお、ミャンマー旅行中は「ブログ」の更新は不可能になります。

      これまで、ブログを覗いてくださいました皆さまに
      感謝するとともに
            良いお年をお迎えください。       
       
                
          
         

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徘徊老人世界放浪昼寝旅ーマレーシア・バターワースからタイ・バンコク、バスの旅ー12月18日

2011年12月22日 | マレーシア・シンガポール
バターワース駅からフェリー乗り場に隣接するセントラル・バスターミナルに
行き、キップ売り場のバンコク行き窓口を探した。
仕切り屋のおばちゃんが
       「どこに行きたいの?」
       「バンコク」
       「バンコク?」
       「タイのバンコク」
       「それなら、ハジャイまで行きな。
        ハジャイからはバンコク行きのバスが出てるから」

 バスは午後4時に出ると言う。
 ハジャイまでの料金は35MR。

 地図を開いてみると、ハジャイはタイの町だ。
 
 国境を越えると、通貨は「タイバーツ」だ。

 また駅に戻り、駅前の「両替所」で手持ちのマレーシアの通貨を
 タイバーツに両替した。

 ターミナルに戻る前に、マーケットで休憩し、コーラなど飲み、
 3時半になったので、バス・ターミナルに戻ると、
 同じ列車で行くはずだった外人グループも集まっていた。

 出発は27番標識からと言っていたが、4時前に、バス会社の人間と
 おぼしき男性が「ハジャイ!ハジャイ!」と連呼しだした。

  そして、俺に着いて来いと言う。

 バスは27番標識ではなく、道路傍に停車していた。
 バターワース発ではなかったのだ。

 のんびりとコーラなど飲んで4時にターミナルに戻ったら
 完全に乗り遅れていたところだ。
     
     このバスに乗った。
     運転手と運転助手、添乗員は全員インド人だった。
     
     乗客は途中のランカイウに行く観光客なども乗車している。

    バスは国境に近くなると、
     
     国境検問所に近い所で、休憩した。
     この時、添乗員が全員のパスポートを集めた。
     どうするんだろうと思っていると
     タイの入国カードにタイプで記入して戻してくれたのだ。
     金を取るのかな?と思ったら無料だった。(笑)

     ここからは、乗客はワタシを含めて9名になった。
     全員、列車キャンセルの外人客だ。
     フランス人、ロシア人、ドイツ人。

     再び乗車し、数分でマレーシア側のイミグレで出国手続き。

     再び乗車し、国境緩衝地帯をしばらく行くと
     
     タイランドの国境管理の建物。
     
     このゲートから先がタイだ。

      タイの検問所で入国手続き。
      この時は荷物を全部持って下車しなければならない。
      だからと言ってタイ側の税関検査が厳しいかというと
      そんなことはなく、フリーパスだ。

      ただ、バスが同じバスなので、そのバスがタイ側に
      入るときには、バスの中に荷物を置かないという規則が
      あるのかもしれない。

      ここの入国手続きでロシア人の2人組がトラブった。
      なかなか通過してこない。
      10分ほどして、やっと解放されたらしく、戻って来た。

      フランス人の4人組とドイツ人の2人組は
      運転手助手に「バンコクにどうやって行けばいいのか?」と
      しきりに訊いている。

      運転助手の英語は、英語のようでもあるが、タミル語混じりの
      英語なので何を言っているのか分からない。

      そうこうするうちにバスはハジャイのバスターミナルの外側に
      到着した。

       運転手が「ここだ。バンコク行のバスはあっち」と
      これまたタミル語なまりの英語で言うので
      伝家の宝刀「ヒンディー語」で話しかけると
      「こう行って、ああ行って、カウンターがあるからそこで云々」と
      親切に教えてくれた。

      時刻は午後8時を回っていた。

      バターワースから4時間の道のりだ。

      ワタシは朝9時半から歩いているので、もうすでに11時間は
      経過している。

      バス・ターミナルに行き、バンコク行のカウンターで
      次のバンコク行の時間を尋ねると
       午後7時45分発が一枚だけ残っているという。

       即、購入。 802バーツ(約2400円)

       タイバーツに両替していて助かった!

       それにしても、出発が7時45分?

       あれっ? ワタシの腕時計は午後8時30分。

       とっくに過ぎているじゃない!

       でもバスターミナルの掛け時計を見ると午後7時半だ。

       確認するため、ベンチに座っているオジさんに時間を訊くと
       7時半だと言う。

      そうだ! マレーシアとタイとの間の時差は1時間あるのだった!
     
       外人組は のろのろとターミナルにやって来たが
       バンコクまで802バーツなのと、この後のバスの出発が
       相当後らしいので、なにやら相談していると
       どこからともなく男が現れ、
       「車をなんとかかんとか」と言っている。
       多分、ライトバンの白タクなのかもしれない。
       彼らは、その男にのこのこと付いて行った。

       バスは定刻に出発して。
       ワタシより先にハジャイに到着した外人2人組も乗車した。
       ワタシの席は一番後方。
       その一番後ろの後ろに平らな荷物置きのような台があるが
       ここにバスの車掌が布団を敷いて寝る。
       一番の特等席なのだが、この人、肥っていて
       「無呼吸症候群」のような人で、いびきが途中で止まり
       また復活するの繰り返しで、ワタシは眠れなかった。

       バスには「トイレ」も付いているのでむやみやたらと
       「トイレ休憩」はしない。

       午前1時過ぎに「ドライブイン」で「軽食のサービス」
        
        「おかゆ」と「空心菜」「チキン」と「高菜」のようなもの。

      はじめ、車掌が言っていることが全然分からなかったのだが、
      もちろんタイ語だから、つまりは「軽食準備してます。無料です」と
      言うことだったのだ。

      ワタシがトイレに行き、ドライブインのお店の探索をしていると
      車掌が「こっち、こっち」と手招きするので、
      偶然、このタダの軽食に有りつけたのだ。

      食べていると外人2人組が通りかかったので、声を掛けると
      「食べない」と言う。

      食べたくないならしょうがないな~~~。(笑)
        
      バスが続々とやってくる。

      ここでの小休止のあと、午前6時にバンコクのバス・ターミナルに
      到着した。

      バンコク市内地図を持っていないワタシには、この場所が
      バンコクのどの辺に位置するのか皆目見当がつかない。

      バイクの運転手に、スクンビットと言うと「遠い」
      バイクで「600バーツ」と言う。

      これは相当遠い。
        
        ホテルに到着し、市内地図で見たら、市外だった。(笑)
        左上の赤い囲みをしたところだ。
        ここのバス・ターミナルは「南方面」行きのバス・ターミナルだ。
        

      タクシーの運転手に訊くと、ここから2時間掛るという。

      市バスで行くしかない。

      バスの案内所で訊くと、511番のバスがスクンビットを通る
      と教えてくれた。

      バンコクの町を走っている、あのオンボロバスだ。

      遠いので料金35バーツ。

      車掌さんに「スクンビット」で降ろしてと頼む。

      バスは1時間ほどで市内に入るが、市内の状況は
        
        通勤時間帯とあって、大渋滞。
        これじゃあ、2時間も当たり前か!

       電車の駅で言えば「ナナ」、「アソカ」あたりがスクンビット通りだ。

       そこで下車し、ホテルを探す。

       ここで、ワタシは大失敗をしたことに気が付かなかった。

       ホテルの住所をメモしたのだが、ソイ(Soi、ブロック)番号を
       書くのを忘れたのだ。
       番地は書き写したものの、ソイ番号を書いていないため
       うろうろと探し回った。

       高いホテルではないので、路地にあるかと、路地にも入って行った。

       いろいろな人に道を訊いた。

       韓国マッサージの店のお姉さんが道路を箒できれいにしていたので
       このお姉さんにも訊いた。

       お姉さんは親切にも、電話してあげるから、電話番号は?
       と言うので、トレイルバッグからPCを出して
       住所を確かめると、なんとソイ番号を書き写していないことが
       発覚!

       「ソイ 10 なら、道の向こうよ!」

       お姉さん ありがとう。 カム・スムニダ!

        
        なんと! 道にホテルの標識が出ているではないか!
        「Cozy AT TEN 」 

       ホテルに到着したのが、午前9時過ぎ!

       昨日、ジョージタウンのホテルを出たのが9時半なのだから
       ほぼ24時間、さまよい続けているのだ。

       チェックインは正午からだと言うので、バックパックを
       預けて、ミャンマー大使館にヴィザの申請に行くことにした。

       「休む」とそのまま眠り込んでしまいそうなので、
       体力を振り絞って出かけることにした。

       情報によると、ヴィザの受付は
         午前は  9時から12時
         午後は  1時から3時  だという。

       ところが、無理して出かけて正解だった!
           
       ヴィザ申請受付は午前9時から正午までとなっているではないか!
       (これはヴィザを受け取りに行った時に取った写真です)

      このところミャンマーは政情が比較的安定しているため
      観光客の増えているのだそうだ。

      申請者の列は、外まで並んでいた。

      ミャンマーへの入国ヴィザは日本で申請する場合
      「会社の在職証明書」、「名刺」なども必要だ。
      なんでもジャーナリストの入国に神経をとがらせているため
      このような措置を講じているとか。

      しかし、バンコクのミャンマー大使館で申請する場合は
       写真2枚
       申請用紙 1枚
       パスポートの コピー 1枚ですむ。

       つい最近まで 申請書 大小 1通ずつだった。

       だが、今回は1枚でよかったのだ。

       このように、申請方法がどんどん変わる。

       観光客が増えると、窓口の係員も大変で、
       申請申し込みに「空欄」があってはならないと言われているが
      「空欄」があっても、受け付けてくれる。
       もう、いちいち中身など調べている暇がないといわんばかりである。
        
       受け取り月日も手書きで書くので、
       もう殴り書きだ。

       判読不可能!

       たいていは これはなんて書いたんですか?と訊き返す。

       係員はぶっきらぼうに「ウエンズデイ」などと答える。

       ヴィザ発給は当日発給もあり、それは費用が掛る。

       通常は申請日から3日後だ。 

       ワタシはギリギリ 11時45分ころに申請を受理された。

       ホテルに戻ると午後1時近かった。

       シャワーを浴び、缶ビールを飲み、ベッドに倒れこんだ。

       目が覚めたのが午後6時だった。          
        
      
     

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徘徊老人世界放浪昼寝旅ーマレーシア・ペナンからタイ・バンコクー12月18日

2011年12月21日 | マレーシア・シンガポール
昨夜はジョージタウン・ホテルの狭い部屋で、
ビールと豆腐とチーズと食パンで過ごした。

たまには、こんな食事であってもよい。

今日(18日)は、午後2時20分、バターワース発バンコク行の急行列車で
バンコクに向かう。
それまで、荷物をホテルに預けるか、それとも荷物を背負って、
ペナン(ジョージタウン)を観光しながら船着き場まで行くか
悩んだ末に、バックパックを背負って観光しながら船着き場まで行くことにした。

 ホテルの隣がマクドナルドだ。
 ワタシはここで朝食セットを注文し、コーヒーを飲みながら
 今日の徘徊の作戦を練った。

 出発は午前9時半。

     
     
     ジョージタウンは古い街並みを残している。
     
      朝食を取る華僑の人たち。

     38年前、ワタシが初めて海外旅行をしてインド・シンガポールを
     周った時のシンガポールの中華街はこんな雰囲気だった。

     
     Kapitan Keling Mosque のベンチにバックパックを置き
     一休み。ついでに
     
     このドームのスケッチをして時間を潰す。
     

     
     これもモスクのミナレットだ。
     この搭の下では
     
      猫が氷に手を出すが、氷は滑るので、手お出すたびに、
      驚いて飛び退く。それでも好奇心で、また手を出す。

      しばらく見ていた。

     歩いてると「アリナミン」と書かれたビルがあった。
      
      アラビア文字だから、なにか意味があるのだろう。
      別に「アリナミン」の独占販売しているビルではない。(笑)

      
      リトル・インディア
      
      ヒンドゥー寺院。

      その前で、髪型が面白い若者が居たので
      
      
      
      歩いていると「バジャン」(まあ御詠歌のようなもの)が
      聞こえてきたので覗いてみる。
      表の看板を見ると
      
      マレーシアのサイ・ババの協会だった。
      日本でも、「ビブーティ」(手のひらから聖なる灰を出す)などで
      有名になったし、
      日本のオカルト教団で信者を死後何日も放置していた問題で、
      その教団の教祖は
      「私はサイババとツーカーの仲の友達だ」というので
      TVのインタビュアーが
      「サイババ協会のほうではあなたを知らないと言ってますが?」と
      詰問したところの答えがふるっていたので話題になったものでした。

      「サイババも勝ってだよな~~~」と。
     
      あれは10数年前のことでしたかね?

      
      教会もあります
      
      お寺もあります
      
      時計台もあります

      船着き場(フェリー乗り場)に着き、
      バターワースに渡るフェリーに乗る。
      ジョージタウンからバターワースに行くフェリーは無料だ。

      フェリーからは、ジョージタウンの町とペナン島を結ぶ
      橋が見える。
      
      ワタシは、ジョージタウンの街を徘徊しながら、
      茫洋とした気持ちを抱いていた。
      その茫洋とした気持ちは、このPenang Bridge を見て
      「そうだ!」と確信に似た気持ちに変わった。

      ペナン島は「マカオ」と似ているという確信だ。
      (まあ、たいした確信じゃないが・・・)

      Penang Bridge は、マカオで言えば、マカオとタイパを
      結ぶ「マカオ大橋」に似ている。

      だからなのか、ジョージタウンの街を徘徊していても
      ワタシはそれほど心踊らなかったのだ。

      対岸のバターワースに着き、バスターミナルの傍らにある
      マーケットで昼食を取った。
       
        これで7MR(210円くらい)
        
       昼食を取り、マーケットをぶらつき
       
       果物をカットして、ポリ袋に入れて売っている。
       これにはちょっと手を出せない。(笑)

      バンコク行の予約チケットを持っているワタシは
      駅舎の中でも「ノー天気」で
       
       セルフタイマーで写真を撮ったりした。
       
       窓口でなにやら駅員と話していたり、携帯電話で話している
       人を見ても、ワタシは、当日券を買う事ができないで
       困っているんだな~~くらいに思っていた。

       午後2時になったので、列車の入線時刻を尋ねようと
       「窓口」に行った。
      
       「窓口」には「貼り紙」がしてあり、
       
       「本日のバターワース発バンコク行の国際列車は
        エンジントラブルのため、昨夜のバンコク発がキャンセルとなり
        バターワースには来ませんので、、
        バターワース発バンコク行はキャンセルとなりました。
        予約者の皆さまには払い戻しをいたします」

        え~~~~~~つ!

        そうなのだ、列車は折り返し運転のため、
        バンコクからの列車が来ないと、出発もあり得ないのだ!

        アナウンスもなにもないんだから!ったく、もう!

        ワタシには1日でも早くバンコクに到着しなければならない
        理由があった。

        それは「ミャンマー入国のビザ」を申請するためだった。

        クリスマス休暇などに入ったら、ビザの申請と発給が
        遅れて、何日もバンコクに滞在しなければならない。 

        ワタシは即座にバスで行くしかないと、バスで行くことを
        決断した。

        マレーシアの国境を越えてタイ側に入れば、
        タイのどんな街からでも
        首都のバンコク行の夜行バスは走っている。

        これはラオスのビエンチャンからタイのウドンタニーに
        抜けた時、たまたまバスターミナルで会った日本人青年が
        明日の夜のバンコク発関空行きの飛行機に乗らなければ
        間に合わないから、夜行バスを探していた。
        夜行バスはすぐに見つかった。

        こんな経験があるから、即座にバスに切り替えることにしたのだ。

        マレーシアからバンコクまでのマレー鉄道の旅は
        ここで残念だが断念だ。

        これも「旅」だ。

          
       
       
       
      
     

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徘徊老人世界放浪昼寝旅ーマレー鉄道に乗るー12月17日

2011年12月20日 | マレーシア・シンガポール
KLセントラルから8時45分発の列車番号10、バターワース行、急行に乗る為
早めに宿を出る。
駅まで徒歩10分だ。
     
     
     セントラル駅は近代的な駅で、案内板も完備している。
     時間が早いので、朝食を取ることにした。
     マクドナルドに行くと長蛇の列で、なかなか前に進まない。
     業を煮やして、ほかの店を探す。
     「ダンキンドーナツ」があるので覗いてみると
     モーニング・セットもある。
     さすがに朝からドーナツではない。
     
     クロワッサンとたっぷりのコーヒー。
     
     15分前に改札口に行くとまだ改札には入れない。
     
     出発時間の8時45分になって、やっとホームに降りることができた。

     列車は8時55分に出発。
     
     
     ワタシは一等車(とは言わないらしいが)だ。
     二等車(とは言わないらしい)は、ほぼ満席らしい。

     出発すると、菓子パン1個とミネラルウォーターが配られた。
     

     
     
     トイレは洋式とアジア式の2つがある。

     列車のスピードはそれほど速くはない。
     車窓からは
     
     モスクや
     
     ヒンドゥー寺院が、各駅に近づくにしたがって見えてくる。

     4時間ほどで、「IPOH」(イポー)の駅に着いた。
     
     駅舎は立派で、植民地時代には、このイポーは高原の避暑地として
     有名なところだった。今でも避暑地として有名だ。
     作家の有栖川有栖の推理小説『マレー鉄道の謎』の舞台となった
     場所だ。
     降りてみたいが、その時間的余裕はない。
     列車は3分くらいしか停車しない。
     この一等車の乗客のマレー人たちはここで下車し
     ワタシの車輛には外人の老夫婦とワタシとマレー人の中年の女性ひとり
     そしてニュージーランド人の家族4人とパキスタン人の家族4人だけと
     なった。
     ニュージーランド人もパキスタン人も女の子がふたりずつだ。
     結果はどうなったかと言うと
     自由奔放に育てているというニュージーランド人のガキ(失礼)と
     パキスタン人のガキ(失礼)が
     通路で徒競争したり、かくれんぼしたり、
     スーパーマーケットの店長・店員ごっこをしたり、
     もう、うるさくてしょうがなかった。

     日本人だったら、親が
     「ほら、だめよ。他のお客さんにご迷惑でしょ」とか言うのだが、
     彼らは一切ガキに注意などしない。
     むしろ、「good!」とか言っている。

     騒音から逃れるために、たまにデッキに出る。
     
     ドアが開いている。結構横ゆれがするので危ない。
     
     連結車輛のつなぎ目を上から写真に撮る。
     
     鉄橋だ
     
     鉄道付近はいたるところで工事をしているので列車はゆっくり進む。
     貨物列車は20数量編成だ。
     数量を増やさないと採算が合わないのだろう。
     
     
     
     大きな湖のようなところの真ん中を通る。
     
     大雨で水かさが増せば間違いなく冠水だ。
     
     駅では、あれ何んて言うのでしょうか?
     わっかのようなもの、なつかしいな~~~。

     8時間ほどかかり、バターワースの駅に到着。
     
     
     引っ張っていたのはこのディーゼル機関車でした。

     バターワースの駅舎は
      
      こんな感じで、駅前には「両替所兼コンビニ」が一軒あるだけです。
      
      機関車が展示してあります。
      フェリー乗り場が書いてありますが、工事中なので
      バス・ターミナルの方を迂回して行かなければなりません。

      フェリーの料金は1.20MRです。
      窓口では紙幣をコインに変えるだけです。
      
      その小銭を右の改札口でコイン投入口に入れてバーを押して
      中に入ります。
      香港のスターフェリーと同じですね。

     フェリーに乗って対岸のペナン島に渡ります。
     ペナンは観光客に人気のある島で、
     アジア各地からクルーズ船も出ています。
      
      香港発のスター・クルーズ
      
      どこの国のクルーズ船かしらないが、色っぽい船。
      船って英語では「女性名詞」ですよね~~~。

      で20分ほどで対岸のペナン島、ジョージタウンの町に到着です。

      ワタシの宿泊した宿は、その名も「GeorgTown Hotel」
       
       名前は良いが、久しぶりの
       
       超狭い部屋。
       でも一泊だけだから我慢ができる。宿泊料約2500円
       

      
     
           
     

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