ぶらぶら人生

心の呟き

4月の庭 (春の庭)

2010-04-26 | 草花舎の四季
 草花舎の木の花で、桜に続き、本格的に春を定着させる花といえば、花水木のように思う。
 紅白二本の花水木が、前庭の目立つ位置にある。
 ただ、今年は、赤い花水木は花が小さく、花数が少ないように思う。
 例年のことを知らなければ、それなりに風情のある咲きぶりなのだが、やはり何となく寂しい感じだ。

      

      

 コデマリやオオデマリの季節でもある。
 小粉団と書いて、コデマリと読むとは、歳時記を開くまでは知らなかった。
 団子花、小手毬、小手鞠とも表記するようだ。
 歳時記の例句に、久保田万太郎の次の句が載っていた。

   小でまりの花に風いで来りけり

 私がカメラを向けたときにも、微風がそよいで、コデマリの花を揺らした。
 ささやかな大気の動きにも、小枝はとても揺れやすい。
 オオデマリの方はどっしりと構えて、少々の風には揺れない。

      

      

 白地に、紅色の小さな斑の入った躑躅が、庭の隅に咲き始め、フリージアやジュウニヒトエも、今が盛りである。名を知らぬ奥ゆかしげな花も咲いていた。

      

      

      

      

             

 明日から、フランスのアーティスト、ディディエ・ステファンさんの展示会が始まる。
 スーザン邸に、すでに到着しておられるようで、午前中、団地を歩かれるディディエさんの後ろ姿を見かけた。
 団地の人でも、日本人でもないことは、すぐ見分けられた。
 煙草をふかしながら、背の高い黒い服の人は、国道に向かって歩いてゆかれた。
 草花舎のTちゃんに、そのことを話すと、
 「団地で見かける外国人は、まずスーザンさんのゲストですね」
 と、笑っておられた。
 間違いなく、ディディエさんだったのだ。

 近年は、都会や観光地で、異国の人を見かけるのは珍しくない。しかし、私の住む小さな市の郊外で、外国の一流アーティストと生活空間を共にするのは、少々稀有なことである。同時に、嬉しいことである。
 スーザンさんが、知性も品性も豊かな芸術家なので、そこに集う人々も魅力のある人たちばかりである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 野を行けば | トップ | ディディエ・ステファンさん... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿