ぶらぶら人生

心の呟き

朝日歌壇の歌を読みつつ

2010-03-23 | 身辺雑記
 先日、3月22日、朝日新聞の朝日歌壇を読んでいて、ニシン(鰊)は春告魚なのだと知った。

  コンタクトレンズの如き鱗生え春告魚来りぬ北の海より (仙台市)武藤敏子
                            高野公彦・馬場あき子 選

 ウグイス(鶯)は春告鳥であり、ニシン(鰊)は春告魚である。それぞれ、人びとが待ちわびる春を告げる鳥、春を告げる魚であることから、字訓を活かして漢字で表記したところを面白く思った。

 上記の歌の次には、カナリアの出てくる歌があった。漢字では「金糸雀」と表記される。
  
  メールでの会話がごくごく日常で声を失くした金糸雀になる (古河市) 幸田悦子
                                   高野公彦 選

  
 この日の読売新聞 <四季>(長谷川 櫂)に取り上げられた句は、

  煮なさるか焼きなさるかと眼張売り 吉田明子

 であった。この句に登場するのは眼張。大きな目を見開いた魚である。

 ここに取り上げた短歌も俳句も、内容的にいい作品だ。
 だが、これらを読んで、特に面白いと思ったのは、魚や鳥の表記についてである。


     ×××××××××××××××××


 今日は、雨の降りしきる中、山口に出かけてきた。
 道中の桜は、五分咲き七分咲きと、様々である。
 開花した途端の氷雨に、みな不平顔である。
コメント
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