12時前であったが、まずは昼食を済ませて、靉光展を観ることにした。
館内のレストラン「マルコポール」に入った。
まだ客が立て込んでおらず、窓側の席に案内された。
縮景園の樹木の一部が見える席であった。(写真)
窓を額縁とした風景には、秋の気配が全く感じられなかった。
お食事を終えた後、コーヒーを飲みながら、お箸入れの袋に、目の前に見える風景をスケッチした。黒い蝶や黄色い蝶が視界を飛んでいたので、俳句まがいの句をスケッチに添えておいた。
閑かなる古園舞いおり秋の蝶
スケッチも五七五も、人に見せられるようなものではない。しかし、最近は、わが身の力なさを恥ずかしいとも思わなくなった。ありのままの姿を人前にさらし出せるのは、年を重ねた証拠だろうか。
一昨日、訪問の友人に見せたところ、誉めも貶しもせず、
「それ、栞にしたら」
とのことだった。
暫くはそうするとして、すぐ行方不明になってしまうだろう。