ぶらぶら人生

心の呟き

ホタルブクロ (紅紫色)

2007-05-24 | 散歩道
 白い花のホタルブクロを見つけた日の帰り道、やはり畑の中に、ホタルブクロの花が咲いているのに気づいた。今度は、紅紫色の花である。(写真)
 畑の奥まったところにあるので、気兼ねしながら近づいて、カメラに収めた。

 花は皆うつむいて咲いている。何か憂いのありや否や?

 この花に蛍を入れて遊んだ思い出はない。
 入れるとすれば、白い花の方がいいだろう。ひそやかでほのかなホタル灯を想像する。
 そういえば、そろそろ蛍の季節。川原に乱舞する蛍を思いながら、あのあえかな光にあいたいと思う。
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ホタルブクロ (白)

2007-05-24 | 散歩道
 野の花を見つけると、無性に懐かしさを覚えるのは、幼少時代が蘇るからだろう。
 他家の畑の隅に、一本のホタルブクロが白い花をつけていた。(写真)
 子供の頃には、どこにでもある花だったように思うが、最近はあまり見かけない。群生する様など見たことがない。
 沢山あれば、ひとつ摘み取って眺めたいのだが、わずかに一本だし、畑のなかなので、いただくわけにはいかない。しゃがんで袋の中を覗き見るに留める。

   念のため蛍袋を覗きけり   白井風人  (「歳時記」より)

 別の名を「釣鐘草」「提灯花」「風鈴草」ともいうようだ。
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卯の花と時鳥(ウノハナとホトトギス)

2007-05-24 | 身辺雑記

 昨日は、朝から気温が高く、<夏は来ぬ>といった感じの一日だった。
 先週末あたりから、野に自生の卯の花が目立ち始めた。たちまちその数が増え、今はあちらこちらに咲いている。白い花の一つ一つは実に素朴で、清楚である。小さな、白い玉のような蕾も愛らしい。(写真)

 散歩道の線路わきなどにも咲いていて、幾度も足を止めては眺める。
 野の花のすがすがしい美しさを愛で、
 ♪ <卯の花の匂う垣根に……>
 と、昔覚えた唱歌を口ずさみながら、そろそろホトトギスの飛来する季節ではと、ここ幾日かは耳を澄まして歩いた。

 やっと昨朝、その声を初めて聞いた。
 キョッキョ キョキョキョキョ  キョッキョ キョキョキョキョ 
 と、しきりに啼いた。昨日は、外に出るたびごとに、終日耳にした。なんだか待ち人の声を聞いたようで嬉しくなる。
 「テッペンカケタカ」とか「トッキョキョカキョク(特許許可局)」という聞きなしで知られている。けれども、私は、ホトトギスの声を聞くと、前記のように、「キョッキョ キョキョキョキョ」と声を返す。
 結構けたたましい声ではあるが、遠い山林から届くその声は、とても懐かしいものに思える。

 この春は散歩のおかげで、鶯の姿をしばしば見かけた。思いのほか近くの梢で、よく啼いていたものだ。(今もその声はしばしば耳にするが、梢で啼く姿は見せなくなった。)
 一方、ホトトギスの姿は、いまだかつて見たことがない。写真のホトトギスしか知らない。ホトトギスは人里を離れた山林で過ごすことが多いのだろうか。今年も目にすることはないだろう。だが、これから先当分は、日夜を問わず、その声を聞くことになるだろう。
 托卵の習性を持つホトトギスは、怠け者なのだろうか。私に似たところがあるのかもしれないと思うと、余計親しみも湧く。

 ホトトギスは、万葉の時代以来、古歌に多く詠まれてきたようだ。
 漢字表記にも、いろいろある。
 時鳥・子規・不如帰・杜魂・蜀魂など。(みな「ほととぎす」と読む。)
 その他、卯月鳥・妹背鳥・田長鳥(たおさどり)・沓手鳥(くつてどり)・杜宇(とう)など。万葉集時代には、<霍公鳥>と表記されたようだ。

 私はホトトギスの声を聞くと、、杉田久女の「谺(こだま)して山ほととぎすほしいまゝ」をすぐ思い出す。好きな句でもある。
 

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