ぶらぶら人生

心の呟き

横庭のナルコラン

2007-04-28 | 身辺雑記
 一本のチューリップが咲き、父の植えたものであろうと、前回のブログに書いたが、考えてみると、家の庭で、父亡き後の、私の手になる草花は、三分の一にも満たない。
 大方は、生前の父が育てたものである。
 横庭のナルコランも、昔からあるものだ。
 今年も花を咲かせてくれた。(写真)

 和名としては、アマドコロというらしい。
 弓なりの茎に、白い釣鐘型の小さな花がぶら下がるよう格好で、すずやかに咲いている。茎によっては、二つの花が一緒に並んだり、一つだけだったり、気まぐれな花のつけ方をしている。
 葉も斑入りで、なかなかさわやかな感じだ。
 地味な美しさの、大人好みの植物である。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の影 (一本のチューリップ)

2007-04-28 | 身辺雑記
 思いがけず、一本のやせ細ったチューリップが、庭の隅に咲いた。黄一色の。(写真)
 私が球根を植えた記憶はないので、きっと生前の父が植えたものなのだろう。
 十年余も花を咲かせなかった球根が、今年は命を吹き返したということなのだろうか。
 毎日、不思議なものを見る思いで、何の変哲もないチューリップを眺めている。そして、亡き父を思い出している。
 植物の持つ、想像以上の生命力を感じながら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初対面 (青蛙)

2007-04-28 | 身辺雑記
 カエデのその後を見るため、木の傍に近寄ってみると、青蛙がちょこんと葉の上に座っていた。(写真)
 「あら、こんにちは!」
 今春、初めての対面である。
 喉をひくひくさせるばかりで、私の呼びかけに動じる気配もない。
 カエデの花には、蜂も来ていた。
 春の訪れと同時に、動植物は、それぞれに忙しくなったようだ。

 過日、牧野植物園で、トカゲに出会った。
 蛇とトカゲの、どちらに早く出会うかによって、その年の暇か多忙かが決まると、迷信めいた話を、昔聞いたように思う。
 忙しいくらいがいいだろう。
 蛇にはあまり出会いたくない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カエデの花開く

2007-04-28 | 身辺雑記
 家前のカエデが、蕾か花か、今まで見たこともない房を垂れてからというもの、気になって仕方がない。
 毎日、木の下に行ってみる。
 最初に気づいたのは蕾の状態だったようで、いよいよ小さな花が開いた。(写真)
 これが、やがて実になってゆくのだろうか。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝日に向かって

2007-04-28 | 散歩道
 昨日見た落日を、翌朝には、源田山の上に見た。(写真)
 同じ太陽なのに、朝日には夕日のような寂寞感がなく、徒労の一日に終わるかもしれないのだが、<よし、今日こそは!>と、心構えを新たに、朝の散歩の途次、大手を振って歩いてみる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浜田港の落日

2007-04-28 | 旅日記
 今井美術館からの帰り、浜田港の見える丘で食事をした。
 日没にはなお間があったが、水平線との距離は次第に縮まっていた。(写真)
 これも、一期一会の眺めである。
 春の落日とはいえ、やはり寂しい。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今井美術館(「院展」島根展)へ

2007-04-28 | 旅日記

 4月26日、友人の車に乗せてもらって、江津市の<今井美術館>へ。
 今回は、「再興 第91回 院展 島根展」を観に。
 現代日本画家たちの大作を多く観ることができた。

 中でも印象的だったのは、次の5作品。
 宮廻 正明(1951~ ) 「午後の揺曳」
  今井美術館で、以前「宮廻正明展」を観て以来、この画家の作風が気に入っている。
 川瀬 麿士(1941~ ) 「八甲田」
  スケールの大きな絵。モノクロ世界に引き込まれた。
 福王寺一彦(1955~ ) 「上弦の月<三>」
  私の好みの絵。日本的叙情を感じる。
 福王寺法林(1920~ ) 「ヒマラヤの月」
  福王寺一彦の父君とのこと。月を描いている点では共通しているが、作風は2点を見た限りでは、かなり異なっている。法林氏の絵は、どちらかと言えば力強く写実的?
 後藤 純男(1930~ ) 「秋映大和」
 前々から好きな画家の一人。
 以前にも、大和の秋景色を描いた絵に出会っている。その作風を思い出し、すぐ作者を想像できた。
 「後藤純男美術館」が、十勝岳の麓にあるという。そのことを知って、訪れてみたい衝動に駆られているが、チャンスがあるかどうか。

 第一会場、第二会場に展示された絵の数はかなりなもので、多くの秀作を楽しめた。
 ただ、第二会場は、広さの割に展示作品が多く、ゆったりと鑑賞するには、スペースが狭すぎるように思った。
 中学生の団体や老人ホームの方たちの団体見学もあり、思いのほか混み合っていた。山峡の小さな町に、いい美術館があり、今回のような、ありがたい企画がなされ、遠出をせずに、数多くの大作に触れられるのは、幸せなことだ。


 小さなドライブの旅には、申し分のないお天気であった。
 木々の新緑、道辺の草花の色も鮮やかで、特に帰途の眺めは、さながら絵の世界の延長にいる思いであった。
 ゆったりと流れる江川の河畔を走り、いつもの事ながら、川のある風景は心を和ませてくれる、としみじみ思う。(写真 川戸近辺)
 「江川は中国太郎、筑後川は筑紫次郎、吉野川は四国三郎」
 と呼ばれていることを、友人のTさんに教えてもらった。昔、習ったような気もするが、至極曖昧である。
 中国、四国、九州を代表する川の中でも、江川は太郎格なのだから威張ったものだ。
 江川に近い町で、小学校の低学年を過ごした私にとっては、格別懐かしい川でもある。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする