nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

サラ・ウォーターズ エアーズ家の没落 上・下

2013-04-06 12:19:12 | 本・雑誌・ドラマ
イギリスの作家サラ・ウォーターズが描いた、名家没落の物語 エアーズ家の没落 上・下 を読みました。

あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
かつて隆盛を極めながらも、第二次世界大戦終了後まもない今日では、広壮なハンドレッズ領主館に閉じこもって暮らすエアーズ家の人々。
かねてから彼らと屋敷に憧憬を抱いていたファラデー医師は、往診をきっかけに知遇を得、次第に親交を深めていく。
その一方、続発する小さな“異変”が、館を不穏な空気で満たしていき…。
たくらみに満ちた、ウォーターズ文学最新の傑作登場。

あらすじ・・・(「BOOK」データベースより)
相次ぐ不幸な出来事の結果、ハンドレッズ領主館はますます寂れていた。
一家を案じるファラデー医師は、館への訪問回数を増やし、やがて医師と令嬢キャロラインは、互いを慕う感情を育んでいく。
しかし、ふたりの恋が不器用に進行する間も、屋敷では悲劇の連鎖が止まることはなかった…
彼らを追いつめるのは誰?ウォーターズが美しくも残酷に描く、ある領主一家の滅びの物語。

イングランド中部のウォリックシャー地方で200余年の伝統を誇ってきた、ハンドレッズ領主館。
物語は戦前の賑やかな館の様子から始まりますが、由緒正しい英国の領主家族の生活は夢のようで
どんなに想像しても私のしがない知識では限度があり、ぜひ映像で観たいと思わせるきらびやかさですが
やがて訪れる、坂道を火だるまになって転がるような一家の凋落ぶりと
館を襲う、ホラーチックな不可思議な出来事の数々には身も凍る思いが続きます。

こちらは創元推理文庫ということで、ホラー?ミステリー?サスペンス?どの分野の小説なんだろうと考えながら読み進めましたが
どこまで読んでもそれが分からず、次から次に起こる異変が自然現象なのか?オカルトなのか?誰かの作為なのか?
それさえわからない状況に怯えながらページをめくりました。
あまりにいろいろなパターンを思い浮かべすぎて、最終的にはちょっとモヤモヤでしたが
古き良き時代と階級社会の歴史が、こうやって失われていったんだな~と、感慨深いものがありました。





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コメント (2)
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