政治が目指すべきは、やっぱし、弱者救済、じゃないの? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『父と娘のハッピー対談 未来をひらく教育論』(幸福の科学出版)で、長女の大川咲也加さんと対談して、次のように説いておられます。
やはり、教育のところは立て直しが必要だね。学校の先生がたが勉強したもののなかに、偏りがあったのだろうと思う。
私が学んだ東京大学法学部の憲法学の教授も左翼だった。当時は、成田空港反対闘争の時代だったのだけど、国立大学の公務員の教授が、「成田空港の建設計画は絶対に潰すべきだ。一坪地主が頑張っている。彼らのためにもつくるべきではない」などと言っていた。
そうは言っても、国際空港ができたら、いろんな人が海外に行けるようになるし、千葉県の発展にもなるし、受ける便益は大きい。なんか、大と小を取り違えている感じ。頭がいい人のはずが、何だか頭が悪いような変な感じを受けた。
日本には原則として、全員の合意を取ろうとする傾向があるのかもしれないけど、政治はやはり、「最大多数の最大幸福」を目指さなければいけない。全員の幸福を目指すことは理想のようには見えるけれども、一人でも反対する人がいたら、結局、何もしないことになるのでね。
世の中には一定の比率で不満分子や変わった考え方の人はいるので、全員が全員、納得はしないだろう。だから、ある程度のところで見切らなければいけない。実際、成田闘争のために、空港の開港が十年近く遅れて、その分、発展も遅れたからね。(中略)
あと、私の学生時代は、旧国鉄(現JR)がストライキばかりしていて、ずいぶんと不便をした。車両に、「断固粉砕」とか、「ベースアップしろ」と書いてやっていたけれど、何か労働倫理に反しているような感じはあったね。公共の交通機関の使命を自ら捨てているようなところがあって、これで成功するわけはない、という感じはあった。
本来は、左翼のなかにも、「弱い人や少数派の人を助ける」という救済の思想があって、宗教的なものも一部入っていると考えられる。それは悪いことではないのだけど、「全体に広げると悪になる」という傾向があることも知らなくてはいけない。このへんは、バランスを取るのが非常に難しいところだね。(中略)
中道が大事だし、できたら、複数の視点を持つことだね。その意味では、海外体験なども非常に重要なのではないかな。
(50~53ページ)
政治はやはり、「最大多数の最大幸福」を目指さなければいけない。
一定の比率で不満分子や変わった考え方の人はいるので、全員が全員、納得はしないから、ある程度のところで見切らないと、一人でも反対する人がいることで、結局、何もしないことになる。
弱い人や少数派の人を助けるという救済の思想は悪いことではないが、それを全体に広げると悪になる傾向があることも知らなくてはいけない――。
その絶妙なバランスこそが、政治にかかわる要諦の部分であるように感じます。
なんでも反対を唱えていればいい野党の立場でものを考えるのではなく、国家運営に責任をもつ立場でものを考えようとすれば、このバランスをとることはそう簡単なことではないことが、ひしひしと感じられます。
今日の大川隆法先生は、とてもとても大事なお教えを、さりげなく語っておられるのではないかと私は思うのです。
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『未来をひらく教育論』大川隆法著 |
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