四季彩日記

英国暮らしを経て、日本の美を再発見

都立武蔵野公園 Ⅳ

2006-12-19 23:00:08 | Weblog

『美しい日本語の辞典』という本の「日本の色」というページに、
「朽ち葉色」という色があった。
林床を覆いつくす葉っぱの色に近く、
決して、朽ち果てた色ではない。

「朽ち葉色」とはこれから朽ちゆく葉の色、
つまり、「落ち葉色」のことではないか・・
と、勝手に考えている。

冬枯れの林が温かく感じられるのは、
やはりこの夥しい落ち葉たちのおかげのような気がする。
落ち葉は、昆虫などの生き物に棲家を与え、やがて朽ちて土に返り、
そして、いつの日か若葉という新しい命として甦る。

「森に佇む」ことは、
途方もない豊かさのまっただ中にいる、ということにちがいない。


(頭上を仰げばユリノキの実。花と同様やはり上を向いています)

コメント (4)
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