連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

消防署の対応に感謝!

2018-01-18 | 高齢生活・健康

夜の9時過ぎ、二階に上がった夢さん。
洗面所のドアを開けて愕然!! ガソリンのような強烈な臭い。

何が起きたのか一瞬理解できない。直ぐにオバサンを呼ぶ。
オバサンも臭いに驚愕の態。30分ほど前は何でもなかったそうだ。

直ぐに換気扇を回した。どうしたらいいか二人とも判断が付かない。
「消防署に連絡してみる?」「だけどなぁ・・・」

大袈裟になったら困ると思ったが思い切って119番に通報。
「こんな事で電話して申し訳ない」と恐縮しながら事情を説明した。

「万が一の事が有ると危険なので直ぐ行きます」との事。
困ったな・・・と思ったのだが、ガソリンでも撒かれていたら大変。

「サイレンを鳴らして来るんですか?」ご近所の目が気になる夢さん。
「そうなりますけど、そんな事を気にしたら駄目ですよ」叱られた。

直ぐに消防車が来てくれた「デカイ・・!」サイレンが響き渡る。
家の前に止まって赤色灯がクルクルと回っている。恥ずかしい

「あの年寄り夫婦、何かやらかしたか?」と思われるのが恥ずかしい。
3人の隊員が直ぐに家の中に入った。「やはり臭いますね」

二階の洗面所と風呂場は換気扇を回しておいたので、
臭いはかなり薄まっているがまだまだ強烈に臭う。

開いている風呂場の窓から臭いが入ってきたのではと言う。
「窓の下と家の周りを調べて」隊長が部下にテキパキと指示する。

「異常はありません」の報告を受けて隊長が種々説明してくれた。
ご近所に配慮した言葉で、我が身に置き換えても納得のいく話し方。

「最近は不審火と思われる様な火事も多いですからね」
「気にしないで連絡ください、これが仕事ですから」

「手遅れにならないよう判断に迷わない事も大事」優しい言葉だ。
程なく引き上げていく隊員に向かって深々と一礼の老夫婦。

サイレンが恥ずかしいなどと考えた自分が恥ずかしい。
雨の中、颯爽として行動してくれた我が町の消防隊員が誇らしい。