岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

ねぎの匠に会ってきました

2018年09月16日 | 百姓
平成30年9月16日(曇り)

今日はバイト君が夜のお仕事でお休みなんで自分もネギの出荷作業はお休みにしました。ねぎの掘り取りと本宮圃場の追肥と土寄せを10アール程やりました。ねぎは防除も効いて綺麗なねぎが出来てましたね。写真はありませんが太さは今一ですが、収穫が1か月先なんでこれから成長してくると思います。百姓は仕事が無くならないね。

さて掲題ですが、昨日、山形 天童市のねぎの匠にあって、いろいろ聞いてきました。
夜行日帰りなんで、体力的には一寸きつかったけど、まあ、放浪爺は耐えましたね。

先ずは会社が田んぼの中にありました。肖像権があるので人物は撮影していませんし、作業場の中は撮らないでほしいと言っていたので撮らないというか注意される前に撮ってしまっていたが掲載はしません。



社長さんと従業員の方と話した内容を掲載します。
匠は虎ちゃんねぎの社長さんで超若くて32歳で自分の子供と同じくらいですね。凄く明るい方で突然の訪問にも嫌がらず、良くいろんなことを話してくれました。突然なので対応できないよと言いつつも圃場を見たいといったら社員に軽トラに乗せて案内して遣れと言って案内していただきました。感謝。



50アール程の畑に案内されました。ここが一番大きな畑だそうです。この規模は数枚あると言ってましたね。圃場は空きスペースを借用して栽培していて全体で60か所ほどあるそうです。ねぎは病気も虫害も無くて綺麗なねぎ畑が広がっていました。流石です。



ネギも太いですね。畝間は90cmで一寸狭いです。従業員君も狭いと言ってました。皆さん期待の品種は「夏扇パワー」でした。



ねぎの収穫はこのコンテナにぎっしり詰めてトラックで運びこんでました。巻き巻きは使っていませんでしたね。



作業場を一寸だけ見せますと鉄管で組んだ棚にコンテナを載せていきます。出荷調整グループはべストロボ2台で2チームを組んで皮むきをしていました。



残渣は外に飛ばしています。溜まったらトラクターでこちら側に掻き寄せてこちら側でトラックに載せて捨てるようです。
社長がべストロボ使ってるか?と言うので使っていないと言ったら何か工夫がしてあるようで見せたかったみたいで残念そうでしたね。



ここは残渣コースになっていて、トラクターのローダーで掻き出すように段差もなくしてありました。考えた構造でしたね。



箱詰めメンバーは3名で2名がこの窓というか入り口脇で箱詰め作業していました。夏扇パワーはノロが多いのでここの外にねぎを振ってノロを捨てていましたね。コースが濡れているのはノロです。中では2人が本数詰めしたのを一人が見た目が良いように箱詰めしていました。
従業員が言ってましたが、午後には内勤従業員全員で箱詰め作業をするそうです。



帰りに地域を回っていたらねぎ畑があったので、コンテナからこの会社の畑のようでした。ねぎはやはり出来は良くて2L~3L確実な太さです。
流石です。



何処の畑も綺麗ですね。





ではインタビューした内容を箇条書きにします。
⓵社員、バイト、シルバー人材合わせて30人程だそうです。シルバーさんたちは自由出勤のようです。
⓶始業時間は朝5時からで終業は基本夕方5時だそうですが、作業やお天気に合わせて柔軟に終わらせると言ってました。
⓷ねぎ圃場は6ha程かな?詳しくはホームページを見てください。
⓸ねぎは2L~3Lサイズでユーザーからは細いのも欲しいと言われるらしいのですが、基本、太いのを作っているので、そういう要望があった場合は成長途中のものを出しているそうです。基本、細いのを作っていないんだけどな!と言ってました。
⓹出荷先は首都圏のスーパーと契約していて、すべて契約栽培だそうです。出荷はチャータートラックで毎日出荷しているそうです。なのでトラック1台分は毎日出荷調整しているということになります。なので量がそろわないときは雨でも掘ると言ってました。
⓺出荷調整作業は若者中心で外仕事はバイトやシルバー中心ですが社員がチーフで作業指示しているそうです。
⓻社員には役割分担を決めてあって栽培時はそれぞれの役割で作業しますが、収穫時には役割が変わるそうです。分担表です。
社長曰く、社員には作業目標や責任を持たせてモチベーションを上げているそうです。これが社長の役割だと言ってました。



⓼肥料は独自配合の肥料を使っているそうです。聞きはしませんでしたが社長が来る前に写真は撮ってありますが公開しません。
⓽従業員から聞きましたがメインは夏扇パワーですが、その他の品種も試しているそうです。品種は忘れましたがねぎが消えてしまう品種があってそれは今後絶対使わないと言ってました。何だったかな?聞いたことのない品種でしたね。
⓾軟腐病対策で自分はオリゼメートを使っていると言ったら、オリゼメートは人間で言えばリポビタンAを飲んでるようなもので効かないよと言ってました。ある薬剤を進められたんですが自分が試してから公開したいと思います。

社長さんとしばらく話したんだけど、従来からのねぎ農家さんはねぎ栽培をよく理解していないと言います。肥料や栽培方法、土寄せ、防除が理にかなっていないと言います。理にかなった栽培や肥料、薬剤を使い、理にかなった土寄せをすればよいねぎが出来るんだよと言ってました。

あと、自分が一人百姓でやってると言ったら、一人よりも2人、2人よりも3人のほうが楽しく農業ができるんで人を増やす経営をしたほうが良いと言います。農業は楽しくやらないとつまらないし、楽しい農業していない人の野菜を食べたいと思うか?と言ってましたね。

従業員が言ってましたが、社長は経営や栽培の効率化の鬼だそうです。徹底的に効率化を求めると言うことでした。感銘しましたね。

概、こんな感じでしたかね。その他にもたくさん話していただきましたが、今回は凄く勉強になりましたね。行って良かった。
来年は6月頃にまた行って定植状態や栽培管理の状況を見に行きたいと思います。
自分も頂いた情報をもとに来年は良いねぎを栽培するぞ!

今回はこんなもので! 帰りには出羽三山神社に寄りましたので明日はその記事を揚げます。

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