
先月の歌舞伎座でございます。「仮名手本忠臣蔵」の通し上演でございます。歌舞伎座では12年ぶりということでした。
12年前は歌舞伎座新開場の年で、11月・12月2か月連続で「仮名手本忠臣蔵」の通し上演がありました。11月は菊五郎さんと吉右衛門さんの大幹部を中心とした座組み、12月は菊ちゃんや染五郎さん(現・幸四郎さん)、エビサンの若手を中心とした座組みで上演されました。11月は当初は孝夫さん
もご出演の予定でしたが、肩の手術でご出演がなくなり、ワタシもそれにつられて遠征を止めていました。ちなみに、その前の月は「義経千本桜」の通しで孝夫さん
は「すし屋」にご出演、それは見ています。12月は上置きで玉ちゃん
がご出演でそちらは見ました。今なら、孝夫さん
ご出演でなくても大幹部ご出演なら見に行ってたと思います。さらにさかのぼれば、平成20年の浅草の平成中村座での「通し上演」も絶対見に行ってたと思います。
筋書の後ろの上演記録を見ると平成22年には大阪の松竹座でも「通し上演」があり、藤十郎さん大活躍で高師直、由良之助、勘平、戸無瀬をお勤めでした。でも、藤十郎さんが苦手なワタシはそれを見逃しています。上方式の貴重な上演だったそうです。歌舞伎座の後、平成28年に国立劇場で3か月にわたって「全幕上演」されていましたが、ご出演者の顔ぶれが少々お地味で、それは見てません。
前置きが長くなりましたが、ワタシも12年ぶりの「通し」の観劇でした。昼の部は「口上人形」が登場しました。役者さんの読み上げは菊五郎さんから始まり、留めは孝夫さん
でした。ご出演の役者さんがとにかく多いので、読み上げも10分くらいかかりました。幕が上がると役者さんは皆さん下を向いていて、いわゆる人形振りでした。
今回はAプロとBプロで出演者が変わります。ただ、全てのお役ではなく、AもBも同じお役でご出演の役者さんもいらっしゃいます。場面が変わる度に、チラシの配役で確認です。ちょっと面倒?って思ってしまいました。
孝夫さん
は昼夜とも由良之助でした。身体へのご負担を考慮して、1日通してのご出演はありませんでした。見てる方からすると、1日通しで見ると、昼と夜で由良之助が違う役者さんになります。ちょっと混乱します。
とは言うものの、孝夫さん
の由良之助は別格、四段目は花道から登場されただけで、泣けてきます。ワタシ、今回17列8番、鳥屋口のすぐ横のお席で、出と入りと両方間近で拝見できました。塩冶判官は勘九郎さんでした。孝夫さん
、勘三郎さんの塩冶判官でも由良之助をお勤めで、親と子両方と共演されました。勘九郎さん、義太夫狂言の出来る方なので、もっと孝夫さん
と共演してほしいなぁと思いました。中村屋さんだけの舞踊公演、コメディータッチの軽いお役もいいんですけど、重厚な時代物のお役も、大幹部がお元気なうちにぜひ!と思います。
孝夫さん
の七段目の由良さんは、実は結構な回数を見ておりまして、「え、また
」って思ったのはナイショです。でも、実際に拝見すれば、七段目の色気ダダ洩れの由良さんは孝夫さん
にしか出せないもので、やっぱり「うふっ
」とはなるのですが。出の場面、目隠しをされて、羽織を斜めに引っ掛けて、紙垂を頭から垂らして、酔っぱらってと普通の人がそんなことしてたら軽蔑されるところですが、そこはほれ、孝夫さん
、祇園町一のモテ男でございました。そして、瞬間的に素に戻るところはお見事!で、あんなに一瞬で顔つきが変わるものかといつも感心しております。由良之助役者の最高峰ですよね。
愛之助さんが同じお役をされて、ジェネリックとかコピーとかいろいろ言われましたが、上方歌舞伎贔屓としては、歌舞伎座の真ん中で由良之助を演ってるっていうのが感無量でございました。今回、初めて十一段目の引き上げの場を見ましたが、四十七士を引き連れて先頭を歩いていらっしゃるのを見て、「よくぞ!」と泣けてきました。この場面、感動しますね。秀太郎さんもお空の上でさぞお喜びかと…。会社を早退してAプロの夜の部に駆けつけてよかったです。
Bプロの昼の部では松緑さんが由良之助でした。(ワタシは密かにアニメ声と呼んでる)いつもの声ではなく、地声?でちゃんと台詞をおっしゃていて、いつもこの声ならいいのに、って思いました。菊ちゃんの塩冶判官で、同じ菊五郎劇団だからなのか、芸質はぴったりで破綻することなく見ることができました。
七段目の平右衛門はAプロが巳之助さん、Bプロは松也さんでした。お二人とも江戸の方なので、言葉は江戸っ子で、義太夫なのに江戸っ子?ってちょっと違和感がありましたが、これが通常のようです。お軽は上方言葉なんですが。お軽はAプロは時蔵さん、Bプロは七之助さんでした。お軽ってその文字のとおり軽い女(ちょっとおバカ?)だそうで、七之助さんの方が自分のことしか考えていない、他は何も考えないって感じ(あくまで“感じ”ね。実際はどうか知りません)で、よりニンに合ってたようにお見受けしました。お軽が懐紙を上へ放り投げるところは時蔵さんのほうが、よりハラハラときれいに舞ってました。七之助さんはドサッってなってました。でもね、一番はやっぱり玉ちゃん
ですよね。玉ちゃん
のこの場面、いつも惚れ惚れしながら見ておりました。懐紙の畳み方?に何か企業秘密はありそうな気がします。
菊ちゃんはAプロでは五・六段目の勘平、Bプロでは塩冶判官でした。勘九郎さんはその反対でAプロでは塩冶判官、Bプロでは五・六段目の勘平でした。昼夜通しではないとは言え、これってよく考えると結構なハードワークですよね。どちらもかなり気合が必要ですが、どちらもニンに合ってます。菊五郎さん、梅玉さん、歌六さん、萬壽さん、魁春さん、彌十郎さん、錦之助さん、芝翫さん、扇雀さん…etc.と、とにかくどっちを見ても豪華な配役でした。松竹株式会社の本気を感じました。「菅原伝授手習鑑」も「義経千本桜」も期待しております。



2階ロビーに由良之助と塩冶判官のお衣裳が展示されていました。

1階17列8番のお席から見える景色です。二等席になります。前が広くて楽でした。
12年前は歌舞伎座新開場の年で、11月・12月2か月連続で「仮名手本忠臣蔵」の通し上演がありました。11月は菊五郎さんと吉右衛門さんの大幹部を中心とした座組み、12月は菊ちゃんや染五郎さん(現・幸四郎さん)、エビサンの若手を中心とした座組みで上演されました。11月は当初は孝夫さん




筋書の後ろの上演記録を見ると平成22年には大阪の松竹座でも「通し上演」があり、藤十郎さん大活躍で高師直、由良之助、勘平、戸無瀬をお勤めでした。でも、藤十郎さんが苦手なワタシはそれを見逃しています。上方式の貴重な上演だったそうです。歌舞伎座の後、平成28年に国立劇場で3か月にわたって「全幕上演」されていましたが、ご出演者の顔ぶれが少々お地味で、それは見てません。
前置きが長くなりましたが、ワタシも12年ぶりの「通し」の観劇でした。昼の部は「口上人形」が登場しました。役者さんの読み上げは菊五郎さんから始まり、留めは孝夫さん

今回はAプロとBプロで出演者が変わります。ただ、全てのお役ではなく、AもBも同じお役でご出演の役者さんもいらっしゃいます。場面が変わる度に、チラシの配役で確認です。ちょっと面倒?って思ってしまいました。
孝夫さん

とは言うものの、孝夫さん



孝夫さん





愛之助さんが同じお役をされて、ジェネリックとかコピーとかいろいろ言われましたが、上方歌舞伎贔屓としては、歌舞伎座の真ん中で由良之助を演ってるっていうのが感無量でございました。今回、初めて十一段目の引き上げの場を見ましたが、四十七士を引き連れて先頭を歩いていらっしゃるのを見て、「よくぞ!」と泣けてきました。この場面、感動しますね。秀太郎さんもお空の上でさぞお喜びかと…。会社を早退してAプロの夜の部に駆けつけてよかったです。
Bプロの昼の部では松緑さんが由良之助でした。(ワタシは密かにアニメ声と呼んでる)いつもの声ではなく、地声?でちゃんと台詞をおっしゃていて、いつもこの声ならいいのに、って思いました。菊ちゃんの塩冶判官で、同じ菊五郎劇団だからなのか、芸質はぴったりで破綻することなく見ることができました。
七段目の平右衛門はAプロが巳之助さん、Bプロは松也さんでした。お二人とも江戸の方なので、言葉は江戸っ子で、義太夫なのに江戸っ子?ってちょっと違和感がありましたが、これが通常のようです。お軽は上方言葉なんですが。お軽はAプロは時蔵さん、Bプロは七之助さんでした。お軽ってその文字のとおり軽い女(ちょっとおバカ?)だそうで、七之助さんの方が自分のことしか考えていない、他は何も考えないって感じ(あくまで“感じ”ね。実際はどうか知りません)で、よりニンに合ってたようにお見受けしました。お軽が懐紙を上へ放り投げるところは時蔵さんのほうが、よりハラハラときれいに舞ってました。七之助さんはドサッってなってました。でもね、一番はやっぱり玉ちゃん


菊ちゃんはAプロでは五・六段目の勘平、Bプロでは塩冶判官でした。勘九郎さんはその反対でAプロでは塩冶判官、Bプロでは五・六段目の勘平でした。昼夜通しではないとは言え、これってよく考えると結構なハードワークですよね。どちらもかなり気合が必要ですが、どちらもニンに合ってます。菊五郎さん、梅玉さん、歌六さん、萬壽さん、魁春さん、彌十郎さん、錦之助さん、芝翫さん、扇雀さん…etc.と、とにかくどっちを見ても豪華な配役でした。松竹株式会社の本気を感じました。「菅原伝授手習鑑」も「義経千本桜」も期待しております。



2階ロビーに由良之助と塩冶判官のお衣裳が展示されていました。

1階17列8番のお席から見える景色です。二等席になります。前が広くて楽でした。
今年の歌舞伎座は、見応えたっぷりのずっしりですね。
今年は「松竹創業130周年」だそうです。それで歌舞伎三代名作の通し上演もあるみたいです。いつもこれぐらい頑張ってくれたらいいんですけどね。
孝夫さんファンの叔母が、「まぁ、おきれいねぇ・・・」と喜んでおりました。勘三郎さんはお綺麗じゃないお役でしたのでそれなりでした。(笑)
一力の由良さんはやはり孝夫さんがね。
「沼津」は松嶋屋三兄弟で南座の顔見世で見ました。それもとても良かったです。