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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

金曜プレステージ 『密着! 勘三郎が泣いた 勘太郎挙式&感動秘話 さよなら歌舞伎座SP』

2010-05-11 23:22:37 | 観たもの
 歌舞伎の話題が続き恐縮でございます

 先週の金曜日にフジテレビ系列で放映していた番組です。フジテレビは随分前から勘三郎一家を密着取材しており、1年に一度くらいの頻度でこの番組があります。一応「歌舞伎だし・・・」と思い、ずっと見ておりましたが、勘三郎一家と言いながら、これまでの作り方はその周りの素人さんにスポットを当て、“ちょっといい話”的な、“お涙頂戴”的な展開が多く、「何だかなぁ・・・」と思っておりました(でも、見てたんですけどね・・・)。今回はちゃんと「歌舞伎」、それも「さよなら歌舞伎座」というサブタイトルだったので、番組の始まる9時には張り切ってテレビの前に座っておりました。

 “密着”となっているだけあって、表舞台だけでなく、劇場の奥や裏側まで入り込んで撮影しています。早替わりは自分の足で走るだけでは追っ着かないので、レールを敷いてトロッコみたいなのに乗っかって移動していました。1秒どころか、そのさらに十分の1、0.1秒単位で着替え、化粧し、端から端へ移動されていて、面白かったです。

 今回は中村屋の最古参のお弟子さんの小山三さんにもスポットを当てていたので、楽屋も幹部さんの大きな楽屋だけでなく、三階の大部屋にもカメラが入っていました。小山三さんは、5歳で中村屋に入門され、御年89歳なので、入門歴84年です。先代の十七代勘三郎丈、当代の勘三郎丈、そしてご長男の勘太郎クンと、中村屋三代の結婚式に出席したそうです。

 小山三さん、ご病気で入院されていたそうで、2月の歌舞伎座の「籠釣瓶」に出る予定だったのが出れなくて、千穐楽の日だけ無理矢理外出許可を取って出演されたのが紹介されていました。劇場に入るときは、足元がもうひとつ覚束ないような感じだったのが、楽屋に入り、鬘をあわせ、衣装をつけ、化粧をすると、「アーラ不思議」とばかりにしゃんとされ、何事もなかったかのように舞台に出ていらっしゃいました。こういうのを役者魂っていうんでしょうね。

 ところで、「かぶき手帖」という歌舞伎俳優名鑑があります。幹部から名題下さんまですべて掲載されています。もちろん序列があって、見開き2ページ舞台写真入りから、1ページ、半ページ、6分の1ページと、その人のランクによって扱いは変わります。小山三さんは半ページもらっているんですが、その紹介文の中に「勘太郎・七之助の乳母」とありました。最初、その箇所を見たとき、「乳母って・・・」と思ったんですが、小山三さんは女形なので「乳母」なんでしょうね。ちょっと笑けました。

 番組に戻ります。中村屋の密着なんですが、時々、その周辺にいらっしゃる役者さんも写り込みます。孝夫さんも玉ちゃんも登場しました。もちろ、中村屋さんがメインですので、登場といっても、数秒写る程度なんですが、写るたびに「ス・テ・キ。美しいわ~」とテレビの前で一々反応しながら、にやけておりました。それだけでも見た甲斐があったというもので・・・
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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激しく同意です~! (Dott. Cicciolino)
2010-05-13 22:42:33
いやぁ~、実態はもっと恐ろしいですよ。自分のことは自分でする癖というか、躾がまったくされていないので、科目登録すら親任せというのが大半みたいです。その挙句、希望する時間帯・・・たとえば午後の四講次から定員漏れすると、朝寝ができないからとクレームをつけたりと、とにかく開いた口が塞がりません。
英語力など論外です。こうしたこともあって、美味しい大学の非常勤講師を辞めたんですよねぇ~。
ちなみに、暴走族の方が、もっともっとしっかりしているはずですね。
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