おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

南座歌舞伎鑑賞教室

2024-05-23 23:19:50 | 観たもの
 先週の土曜、前楽に行ってきました。令和に再開して3回目の鑑賞教室だそうです。平成の次代は吉弥さんがメインでお勤めでしたが、令和になってわれらが吉太朗クンの公演になりました。

 解説の部分「歌舞伎への誘い」と実演の「京人形」の二本立てです。今年の解説は元OSK日本歌劇団トップスターの桜花昇ぼるさんと千壽さんでした。男役と女形の組み合わせです。桜花さんはスパンコールキラキラ、ドレープたっぷりのピンクのスーツ(って言っていいのかな…)、千壽さんは江戸時代の女方の拵え(っておっしゃっていたような…)です。でも声は地声で、フツーのおっちゃんの声で不思議な感じでした。

 男役と女形の対比では、男役の男らしさはとにかくカッコよく!でした。歌舞伎の女形さんって「女性より女性らしい」って言われるけれど、それはないんですよね。決して男の人にはならないんです。少女漫画の主人公の彼氏みたいな感じ?それに対し、女形はどれだけ本物の女性になれるか?が勝負です。肩幅を狭く見せるために肩甲骨を寄せて肩を落とす、内輪に歩く、ちょっと斜に構えて細く見せる、等々千壽さんが実際に見せてくださいました。

 ツケや見得とか、大太鼓で表す情景とか、愛治郎さんの殺陣とか、歌舞伎をご覧になったことがない方向けの解説があり、その後お客さんが舞台に上がって効果音の体験、質問コーナー等々盛りだくさんの内容でした。一応歌舞伎初心者は卒業したと思われるワタシも退屈することなく楽しみました。桜花さんの存在がとにかくインパクトがあったので、そのおかげかと…。宝塚も見ないので、あの独特のお化粧は見てしまいますね。

 最後は撮影タイムがありました。今回は1階5列目だったので近いです。
 
 
 
 

 幕間を挟んで「京人形」です。京人形の精をわれらが吉太朗クン、左甚五郎を松十郎さん、女房おとくを千壽さんでした。吉太朗クン、上手いのはわかっていましたが、男の振りと傾城の振りの踊り分け、お見事でございました。人形のお役なので瞬きもほとんどなく、ちょっと大丈夫?って心配しましたが。そして見るたびに綺麗になっていきますね。来月は御園座にご出演だそうで、玉ちゃんとごいっしょならば、おそらくお化粧のご指導もあるかと思うので、もっと上手になられるでしょうね。

 松十郎さんをメインで見るのは初めてかと…。もちろんお弟子さんの研修会の上方歌舞伎会では孝夫さんのお役をなさったりしてましたが、通常の公演ではあまり見ないので。ちょっとコミカルなお化粧で、楽しそうに踊っていらっしゃいました。千壽さんは最初にちょっとだけ出て来られました。こちらはお役なので、女形の高いお声で、何か色っぽい感じですよね。千壽さんも来月は御園座、昨年雪之丞さんがなさっていたお役だそうです。御園座はC席が取れたので行く予定です。玉ちゃんだけでなく、いろいろ楽しみです。

 通常の「京人形」なら、後半は結構大勢の人が出て来て立ち回りがありますが、今回は時間?人数?の関係で甚五郎と京人形の踊りだけでした。上演時間20分ぐらいで、あっという間に終わりました。もうちょっと見たかったかなぁと思いました。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歌六さん、休演 | トップ | 立川志の輔独演会 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sumire)
2024-05-24 18:41:07
おとら様
 私は初日、3列目で見ました。観客参加コーナーでは隣の席の広島から来た可愛いお子さんが手を挙げて参加され、ご褒美の写真を見せて貰いました。
 吉太朗君美しくてお上手な踊りでした。松十郎さんの指導を孝夫さんがされたのですか?
 京人形は確かに後半の立ち回りがなく、えっこれで終わり?と思ってしまいました。外国の観客も多くて、皆さん楽しまれている様子でした。 
 帰りには南座に行くといつも立ち寄る錦市場で生麩を沢山購入して帰宅しました。
返信する
舞台稽古 (おとら)
2024-05-26 23:19:48
sumire様
桜花昇ぼるさんのTwitterによれば、舞台稽古に孝夫さんがお見えになって、パンの差し入れがあったそうです。

愛之助さんも舞台をご覧になったそうです。

お弟子さんたちも師匠に見ていただけて励みになったと思います。
返信する
吉太朗さん (まるこ)
2024-05-27 13:58:55
もうすっかり青年です。
頑張って。
返信する
花形 (おとら)
2024-05-27 23:23:27
吉太朗クンは鷹之資さんと1歳違いで、次の花形世代です。来年の浅草に出られるかなぁと期待しています。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

観たもの」カテゴリの最新記事