
兵庫県立美術館で開催されている「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」の展覧会を見てきました。当初は6月27日から8月16日まででしたが、新型コロナウイルス感染防止のため会期が変更され7月3日から11月8日までとなっています。会期がすごく長くなっています。これも“密”を避けるためなんでしょうか。この展覧会も事前予約制です。展覧会が始まった7月は結構混んでて、思うように予約が取れなかったのですが、最近は全然大丈夫で間際でも取れます。っていうか、美術館で当日券も発券してました。ということで会場の中も結構余裕があり、ゆっくりじっくり見ることができました。そして写真撮影も一部を除いてOKでした。


会場の入り口です。ミナさんのテキスタイルで作ったクッションです。会場が3階にあって、この階段を上っていくのですが、あちこちに「階段での撮影は危険なのでおやめ下さい」の張り紙がしてありましたが、お客さんが少ないのをいいことにバシバシ撮ってしまいました。
最初のお部屋が「実:タンバリン」、ミナさんを代表する刺繍柄(あのサークル柄)に焦点を当てて、一つのデザインが生まれて、生地となり、洋服になっていく様子が紹介されていました。円の形状やドットの間隔は均一ではなくいろいろあります。
次のお部屋が「森:洋服の森」、NHK「日曜美術館」の柴田アナウンサーの目がハートになった展示です。ミナさんの25年分の洋服、約390体以上が飾られています。年代順ではありませんが、新しいとか古いとかという感覚が全くなく、全て「あぁ、ミナさんのお洋服だ!」でした。





↑このレース、職人さんのすごい腕だと思います。
次が「芽:テキスタイルのためのデザイン」、ミナさんと田中景子さん(インハウスのデザイナーさん)による生地のためのデザイン画が紹介されていました。




こうやって、ミナさんのお洋服の“元”が作られているのかと、そういうのまで見せていただけてちょっと感動しました。プリント用と刺繍用でデザイン画も変わります。
次は「風:生活とデザイン」、ミナさんのお洋服を着ている人々の日常が映像で紹介されていました。日常と言っても単にミナさんのお洋服を着た姿を映しているのではなく、その人たちの生活に入り込んで丁寧に撮影されていました。7分半ですが、結構見入ります。そこに置いてある丸椅子はミナさんのファブリックを使ってありました。写真撮りたかったけれどNGでした。
次は「根:皆川明の創作」、ミナさんのお洋服以外の創作、挿画や絵本が展示してありました。大きな壁画もありました。



次は「種:アイデアと試み」、ミナペルホネンというブランドはファッションだけでなく家具や食器など活動も幅広くなっています。そのものづくりの哲学やアイデアが紹介されていました。





同じお部屋にシェルハウスが展示されていました。




ミナさんが将来の夢として構想している「簡素で心地よい宿」だそうです。これの設営風景を撮ったビデオもありました。大工さんが本式にちゃんと建てていて、5日ぐらいかかっているのですが、それを2分半に早送りしてありました。ミナさんが職人さんに交じって完全に同化していました。このハウスの中、入ってもOKです。
次は「土:洋服と記憶」、ミナさんのお洋服を買った人たちが、ご自身のお洋服について語っていらっしゃって、実際のお洋服といっしょに展示してありました。15年とか20年とか経ったものがありましたが、全然古臭くなく、またとてもきれいな状態でした。それだけ丈夫なんでしょうね。袖口なんかは擦り切れても下から次の違う色の生地が見えるようになっていて、それがまたデザインになります。イマドキの使い捨て感覚の衣料とは対極に位置しています。
最後は「空:25years」、ミナさんへのインタビューや東京都現代美術館で開催されたファッションショーの映像が流れていました。
出口を出たところにミュージアムショップがありました。危険です。“密”を避けるために定員制になっていて、ここでこの日初めて並びました。

「行ったからには何か記念になるもの」と思うのが人情でして、トートバッグを買ってしまいました。これが一番安くて2640円でした。綿麻の生地に簡易なプリントです。洗濯NGになってました(たぶんプリントがはげるんだと思う)。ミナさんらしいトートバッグももちろんありましたが、諭吉さんを軽く超えるお値段で、カード払いもいけるようなんですが、ここは「ニコニコ現金払い」できる範囲に収めておきました。図録を入れる袋っていうのもあって、その袋だけ欲しかったのですが、図録を買わないと買えないというシステムでした。紙袋も有料(10円)で、百貨店でタダでくれるような紙袋で、なんだかなぁと思いながらそれも買いました。美術展って、ミュージアムショップも大事な収入源なので、仕方ないのですが。
最後にグチグチ書いてしまいましたが、展覧会自体はすごく楽しくて興味深いものでした。ミナさんのデザイン(柄)って、ウキウキ、ワクワク、ハッピーになれます。会期はまだ1か月以上あるので、混む前にぜひどうぞ。
です。
チケットはコチラ。


美術館の入り口にありました。ここから気分が上がりました。


会場の入り口です。ミナさんのテキスタイルで作ったクッションです。会場が3階にあって、この階段を上っていくのですが、あちこちに「階段での撮影は危険なのでおやめ下さい」の張り紙がしてありましたが、お客さんが少ないのをいいことにバシバシ撮ってしまいました。
最初のお部屋が「実:タンバリン」、ミナさんを代表する刺繍柄(あのサークル柄)に焦点を当てて、一つのデザインが生まれて、生地となり、洋服になっていく様子が紹介されていました。円の形状やドットの間隔は均一ではなくいろいろあります。
次のお部屋が「森:洋服の森」、NHK「日曜美術館」の柴田アナウンサーの目がハートになった展示です。ミナさんの25年分の洋服、約390体以上が飾られています。年代順ではありませんが、新しいとか古いとかという感覚が全くなく、全て「あぁ、ミナさんのお洋服だ!」でした。





↑このレース、職人さんのすごい腕だと思います。
次が「芽:テキスタイルのためのデザイン」、ミナさんと田中景子さん(インハウスのデザイナーさん)による生地のためのデザイン画が紹介されていました。




こうやって、ミナさんのお洋服の“元”が作られているのかと、そういうのまで見せていただけてちょっと感動しました。プリント用と刺繍用でデザイン画も変わります。
次は「風:生活とデザイン」、ミナさんのお洋服を着ている人々の日常が映像で紹介されていました。日常と言っても単にミナさんのお洋服を着た姿を映しているのではなく、その人たちの生活に入り込んで丁寧に撮影されていました。7分半ですが、結構見入ります。そこに置いてある丸椅子はミナさんのファブリックを使ってありました。写真撮りたかったけれどNGでした。
次は「根:皆川明の創作」、ミナさんのお洋服以外の創作、挿画や絵本が展示してありました。大きな壁画もありました。



次は「種:アイデアと試み」、ミナペルホネンというブランドはファッションだけでなく家具や食器など活動も幅広くなっています。そのものづくりの哲学やアイデアが紹介されていました。





同じお部屋にシェルハウスが展示されていました。




ミナさんが将来の夢として構想している「簡素で心地よい宿」だそうです。これの設営風景を撮ったビデオもありました。大工さんが本式にちゃんと建てていて、5日ぐらいかかっているのですが、それを2分半に早送りしてありました。ミナさんが職人さんに交じって完全に同化していました。このハウスの中、入ってもOKです。
次は「土:洋服と記憶」、ミナさんのお洋服を買った人たちが、ご自身のお洋服について語っていらっしゃって、実際のお洋服といっしょに展示してありました。15年とか20年とか経ったものがありましたが、全然古臭くなく、またとてもきれいな状態でした。それだけ丈夫なんでしょうね。袖口なんかは擦り切れても下から次の違う色の生地が見えるようになっていて、それがまたデザインになります。イマドキの使い捨て感覚の衣料とは対極に位置しています。
最後は「空:25years」、ミナさんへのインタビューや東京都現代美術館で開催されたファッションショーの映像が流れていました。
出口を出たところにミュージアムショップがありました。危険です。“密”を避けるために定員制になっていて、ここでこの日初めて並びました。

「行ったからには何か記念になるもの」と思うのが人情でして、トートバッグを買ってしまいました。これが一番安くて2640円でした。綿麻の生地に簡易なプリントです。洗濯NGになってました(たぶんプリントがはげるんだと思う)。ミナさんらしいトートバッグももちろんありましたが、諭吉さんを軽く超えるお値段で、カード払いもいけるようなんですが、ここは「ニコニコ現金払い」できる範囲に収めておきました。図録を入れる袋っていうのもあって、その袋だけ欲しかったのですが、図録を買わないと買えないというシステムでした。紙袋も有料(10円)で、百貨店でタダでくれるような紙袋で、なんだかなぁと思いながらそれも買いました。美術展って、ミュージアムショップも大事な収入源なので、仕方ないのですが。
最後にグチグチ書いてしまいましたが、展覧会自体はすごく楽しくて興味深いものでした。ミナさんのデザイン(柄)って、ウキウキ、ワクワク、ハッピーになれます。会期はまだ1か月以上あるので、混む前にぜひどうぞ。

チケットはコチラ。


美術館の入り口にありました。ここから気分が上がりました。