おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

ドレス・コード?-着る人たちのゲーム

2019-09-08 23:32:14 | 見たもの
 京都国立近代美術館で開催されている「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」でございます。京都国立近代美術館と公益財団法人京都服飾文化財団(KCI)の主催です。KCIは5年に一度、近代美術館で服飾の展覧会を開催されます。今回で8回目だそうで、ワタシは第4回から見るようになりました。基本“お洋服”が好きなので、とても楽しみにしている展覧会です。

 最初、タイトルとポスター(上の写真のドレスがメインになっていた)を見たとき、「ドレスコード」という単語と少女漫画の絵はどう考えても結びつかないので、いったい、どういう展覧会なのか全く想像がつきませんでしたが、決してワタシの期待を裏切ることはあるまいと信じて、ずいぶん前から前売りを買って見に行きました。

 展覧会のみどころの言葉です。
 
 今日着ている服、あなたはどうやって選びましたか?
 制服、スーツ、ジーンズ、Tシャツ、ジャージ、ワンピース、トレンチコート……。その時の気分で選ぶこともあれば、何をするか、誰に会うかで決めることもあるでしょう。コスプレのように自分とは別の〈だれか〉になろうとすることだってあります。
 一方で、ファッションは「着る」だけでなく、「視る/視られる」ものです。特定の文化や社会、グループで通用するコードがあり、そこから駆け引きあるいはゲームにも似た自己と他者とのコミュニケーションが生まれています。インターネットとSNSの普及によって、誰もが自らの装いを自由に発信できるようになった現在、私たちとファッションのかかわり方もまた新しい局面を迎えています。本展では、ファッションやアートのほか、映画やマンガなどに描かれたファッションも視野に入れながら、現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直します。

 展示内容です。
 
 00 裸で外を歩いてはいけない?
 01 高貴なふるまいをしなければならない?
 02 組織のルールを守らなければ成らない?
 03 働かざるもの、着るべからず?
 04 生き残りをかけて闘わなければならない?
 05 見極める目を持たなければならない?
 06 教養は身につけなければならない?
 07 服は意思を持って選ばなければならない?
 08 他人の眼を気にしなければならない?
 09 大人の言うことを聞いてはいけない? 
 10 誰もがファッショナブルである?
 11 ファッションは終わりのないゲームである?
 12 与えよ、さらば与えられん?

 上の12のテーマでそれぞれお洋服やポスター、バッグなどが展示されています。「テーマ」に合わせて統一感を持たせてあるのですが、展示してあるお洋服は時代もブランドもデザイナーもバラバラに並んでいて、「ここに、これ持ってくる?」といういい意味で裏切ってくれる展示も多く、とっても面白かったです。KCIの学芸員さんのセンスなんでしょうか。毎回、感心して拝見しております。

 
 
 ポスターになったドレスはコムデギャルソン川久保玲さんの2018春夏コレクションです。ここだけ撮影OKでした。後ろには実際のショーのビデオが流れていました。人が着て、歩くと全然違ったドレスになります。動きがつくとすごく変わるのでびっくりします。

 シャネルスーツが展示してあるコーナーがあって、もちろんガブリエル・シャネルやカール・ラガーフェルドの本物のシャネルスーツがメインの展示なんですが、金子功のインゲボルグは何となくわかるとして、ヨウジヤマモトのシャネルスーツっていうのがあって(それも2着もあった)、山本耀司さんもこういうのを作っていらっしゃったのねと興味深かったです。

 
 4階の展示室、テーマ11の展示です。こちらも撮影OKでした。

 本当にワクワクする展覧会でした。個人的には超です。会期は10月14日まで。
コメント
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