おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

成人式

2016-01-12 23:34:39 | その他いろいろ
 昨日は成人式でした。あちこちで晴れ着をお召しになったお嬢さんをお見かけしました。上の写真はうちの下の姪です。今年無事に成人式を迎えました。

 この振袖、私が成人式の折に両親が作ってくれたものです。今は貸衣装というのもあるそうですが、私の時代は成人式の振袖は親が娘のために誂えるものでした。ウチの両親も振袖よりはずっとお安いと思われるブランド物のバッグは買ってくれませんでしたが、振袖にはかなり思い入れがあったようで、懇意の呉服屋さんにお願いして、反物を持ってきてもらっていました。わが家は着物については父が決定権を持っておりました(スポンサーですから当たり前っちゃ当たり前)。父は昔から“人と同じものは持たない”主義で、小学校入学のランドセルも当時はマグネットで開け閉めするのが流行でしたが、決してそれは買いませんでした。「○○ちゃん(←私の名前が入ります)はいつも変わったもの、持ってるね」と周りからいつも言われていました。

 類は友を呼ぶのか、懇意の呉服屋さんもなかなか研究熱心な方で、普通の呉服屋さんとは一味も二味も違った柄行とか色目とかそういうお品をいっぱいお持ちで、そちらの一押しがこちらの振袖でした。遠目ではわかりませんが、白生地から買って別染めにしてもらっています。生地には松の地模様が入っています。将来、訪問着で着られるように紋も入れてもらってあります。文字通り“世界にひとつだけ”の振袖で、ウチの父自慢の一品です。わが家のレベルからすると、かなりがんばってくれました。というのも、私が国立大学の受験を失敗して通っていた私立大学が関西でも有数の“お嬢さん学校”で、その謝恩会に着て行けるようにという思いもあったようです。有難いことでございます。(お着物をがんばった分、帯は母が嫁入りに持ってきた川島織物の帯でしたが)

 私の後は妹が着て、さらに妹のところの娘二人が着ました。姪は花柄とか古典柄の振袖を着たいと最初は嫌がっていましたが、着てみると周りと全然違ってよかったと言っておりました。両親もがんばった甲斐があったというものです。良いものを作ってもらいました。改めて感謝です。
コメント (2)
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