おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

新春浅草歌舞伎

2016-01-31 23:25:03 | 観たもの
 浅草公会堂で開催された「新春浅草歌舞伎」です。2年ぶりに伺いました。昨年出演者の大幅な若返りが図られ、座頭格の松也さん以外は皆さん平成生まれ、花形の花形って感じです。昨年は1月に遠征しなかったので見ておりませんが、3月に京都南座で「浅草歌舞伎」の引越し公演のような公演があったので、そちらは拝見しました。

 いつもなら3階の3000円の席で見るんですが、こちらは一等でも9000円と歌舞伎座の半額、何だかとってもお得なような気がして、つい1部2部とも一等席をポチッとしてしまいました。1階の前のほうで見たいと思う役者さんもいなかったので、全体が見られる2階の最前列を取りましたが、とても残念な席でした。

 
 すぐ前に照明があるんです。これは2部の時のお席からですが、1部の時は照明の間から舞台を見るような感じで、よろしくございません。3階も最前列はダメだそうです。3階を取るなら2列目以降だそうです。←松竹座もそうなんですけどね。

 演目は以下のとおり

 第1部
 お年玉〈年始ご挨拶〉
 三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場
 土佐絵
 与話情浮名横櫛 源氏店の場

 第2部
 お年玉〈年始ご挨拶〉
 歌舞伎十八番の内 毛抜
 義経千本桜 川連法眼館の場

 古典歌舞伎が並びます。お年玉ご挨拶は第1部がマシュマロ米吉クン、第2部が国生クンでした。

 前日に歌舞伎座を見たせいか、どれを見ても薄いというか、硬いというか、決まらないというかまだまだ感いっぱいでした。昨年3月の南座の時はそんなに思わなかったんですが、やっぱり見比べてしまったからでしょうか。

 「切られ与三」は松也さんが与三郎、マシュマロ米吉クンがお富さん、蝙蝠安は國矢さんでした。松也さんが「義経千本桜」でも狐忠信をお勤めで、彼のお家からすればありえない配役だそうです(長谷部浩さんのブログ)。長谷部さんはさすがにこんな下世話なことは書いていらっしゃいませんが、AKBのあっちゃんのおかげですよね。あっちゃんと付き合って名前が売れたので、こういうお役も回ってくるようになったんでしょうね。与三郎はそんなに何も思いませんでしたが、狐忠信はいけません。亀ちゃんや勘九郎さんで見ているので、それと比べると身体能力が…。音羽屋さんの型なので、亀ちゃんのように早変わりとか宙乗りとかはないパターンですが、それでも狐なんですからもうちょっと軽やかにしなやかに動いていただきたいですね。勘九郎さんは音羽屋型ですが、もっと跳ねてたイメージがあります。

 マシュマロ米吉クンのお富さんは結構サマになっていました。番頭藤八とのやりとりも面白かったです。

 「毛抜」は巳之助さん、がんばったはりました。まだまだ“いっぱいいっぱい”って感じで、見ているこちらにも伝わってきます。もう少し余裕が出れば、持ち役になるのではないでしょうか。台詞はエビサンよりも聞きやすいって思いました。「毛抜」の橋吾さん、「切られ与三」の國矢さんと御曹司ではない名題さんがご活躍で、松竹座も千壽さん、松十郎さんがいらっしゃって、松竹座も浅草歌舞伎も少ない人数でまわしていかないといけないので、そういった人たちが出番も台詞も多いとちょっと嬉しくなります。それにしてもなぜ歌舞伎座だけああも人が多いんでしょうか。

 ご出演の超花形の皆様におかれましては、これからもがんばって修業をお続けいただきたいと思います。将来この中の誰かが超大物になったら「この人の初役見たわ」と自慢します。

 
 お弁当は歌舞伎座のお弁当です(出張販売してた)

 
 おやつは舟和の草餅とさつまいも餡の大福です。

 
 出演者の羽子板

 
 
 チャリティの羽子板です。オークションになっています。

 
 公会堂前

 
 オレンジ通りです。ライトアップされていました。 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする