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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

桂離宮訪問記3 桂離宮へ

2007-07-01 21:52:47 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所

 美味しい昼食をいただき、この日の目的をほとんど達成した気分になりそうになりましたが、いやいや桂離宮に行かねばと阪急電車で桂に向いました。各駅停車でも10分くらいなんですね。案外近かったです。

 改札を出ると、一応「桂離宮」側の出口は表示してあるんですが、その出口を出ても、他の観光地のような矢印の表示があるわけでもなく、幟が立っているでもなく、バス乗り場とタクシー乗り場があるロータリーがあるだけで、地図を頼りに「大体、この方向?」と歩き出しました。桂離宮までバスがあるんですが、歩ける距離だったので歩きました。

 5分ぐらい歩くと、前方にこんもりとした森が見えてきました。「ひょっとして、あれが桂離宮?」とさらに歩いていくと、桂離宮前のバス停と桂離宮の案内板があって、無事到着と思ったら、入口は森の反対側にあって、さらに600メートルぐらい歩かないといけませんでした。バスに乗っても、あまり有難味がなかったんだなあと、ちょっと得した気分になりました。←スミマセン、貧乏性なもんで

 桂川の土手に沿って、敷地の東側は笹垣で囲われています。自生している竹を押し曲げて編んだ生垣だそうで「桂垣」と呼ばれているそうです。この笹垣に沿った道ですが、普通なら他のお客さんに会いそうなものですが、参観が抽選制で、限られた人数しか受け入れていないので、非常にひっそりしています。その笹垣に沿って進むと、桂離宮の参観入口がありました。いきなり皇宮警察があって、参観申込者は身分を証明するものを見せるように言われました。「おー、さすが、宮内庁だわ」と変な感心をしながら参観者休所へ行きました。
 
 休所にはすでに同じ組で参観する人たちが集まっていらっしゃいました。15人ぐらいでしょうか。外人さんもいました。スーベニアショップもあって、超ベタな「桂離宮しおり」とか写真集とかを置いています。宮内庁って結構商売されるんですよね。以前、京都御所の一般公開に行ったことがあるんですが、そこでも皇室グッズをいろいろ売っていて、「へーっ」とか「ほーっ」とか言いながら、見てまわったことがあります。桂離宮はお客さんが少ないので、さすがに食べ物はおいてなくて「桂離宮せんべい」や「桂離宮まんじゅう」は残念ながらありませんでした。

 出発の10分ぐらい前になると、ビデオが流れ出して、これから見学するルートや見所を見せてくれます。展示物もあって、襖の唐紙や引き手、昭和の大修理の際の出土品のようなものが置いてありました。2時半になると、案内してくれる人がきて、いよいよ見学に出発です。ルートを見ると結構距離がありそうに見えましたが、全長1キロぐらいの行程で1時間かけてまわるそうです。何だかドキドキしてきました。

-続く-

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桂離宮訪問記2 高島屋「きょうの味どころ」

2007-06-30 23:13:37 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 ぐじ焼きは「なかむら」の名物料理だそうで、ぐじ(甘鯛)に塩をして一晩ねかせてからお酒を振って焼いたものです。身を食べた後、湯(白湯ではなくお出汁)を注いでもらって、お汁としていただきます。常連さんっぽいお客さんが若主人らしき板前さんに向かって「高島屋さんでも、ぐじ出さはって、えらいサービスやね…」とおっしゃっているのを聞いて、「よっしゃー、これでモトは取れた!」と貧乏性のワタクシは思ってしまいました。

 お食事は生姜の炊き込みご飯で、お代わりOKだったんですが、もうお腹がいっぱいで、残念ながら一杯しかいただけませんでした。最初「お献立」を見たときは、「えっ、たったこれだけ?」と思ったんですが、八寸あたりで、かなりお腹いっぱいになっていました。少しに見えて、案外ボリュームがあるものだと思いました。

 デザートはバニラアイスクリーム梅ゼリーかけで、バニラと梅は合うのか?と思いましたが、これがまた思いのほかベストマッチでした。

 これで大体1時間くらいでした。こういう超一流料亭なので、もっとチンタラチンタラ時間がかかると思っていましたが。最初に書いたように、どんどん次のを持ってきてくれるので、そのペースに合わせていたら3、40分ぐらいで終わっていたと思います。後から来られたお客さんのほうが、先に出て行かれました。出て行くには早かったんですが、食べ終わって座っているのも限度があるので、とりあえずお店を出ました。

 レジのところで「きょうの味どころ」の出店予定を貰ってきましたが、美山荘とか、わた亀とか、萬亀楼とか、錚々たる名店、老舗が並んでいます。こういうところをデパ地下のイートインコーナーに出させるなんて、京都高島屋の力なんだろうなあと感心しました。さすがです。大したもんです。 この「きょうの味どころ」です。京都へ行かれることがあれば、ぜひランチの候補にお考えください。ただし、絶対予約は必要です。たぶん、限定20食くらいしかなさそうでした。

 なお、写真はあるんですが、私のはイマドキありえないフィルムのカメラで、こちらに載せることができません。デジタルカメラのデータも貰ったんですが、それをここに貼り付けるのがよくわからないので、桂離宮訪問の写真をご覧になりたい方は、ブックマークしてある「てつパパ」のブログへ行ってもらったら、写真があります。よろしく。

-続く-
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桂離宮訪問記1 高島屋「きょうの味どころ」

2007-06-29 23:03:21 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所

 6月28日に念願かなって桂離宮に行ってきました。今日から何回かにわけて「桂離宮訪問記」を書いていこうと考えています。(しばらくネタを考えなくていいので、ホッです

 で、桂離宮のことを書くところなんですが、参観の予約の時間が2時半だったので、その前の昼食から始めます。何よりも『食い気』最優先なもんで…。

 京都でごはんというと、大体いつも「洋食系」を食べることが多いんですが、今回は「桂離宮に行くのならやっぱり京料理でしょう
」ということになり(?)、京都高島屋地下のイートインコーナー「きょうの味どころ」に行きました。「京都の超一流料亭の味がお手ごろな値段でいただける」ことで有名で、私もおウワサはかねがね聞いており、行ってみたいと思っていたので、ここにしました。お店は週替わりになっています。今は「一子相伝なかむら」さんでした。

 「お手ごろな値段」とありますが、それでも5250円でした。一瞬、怯みかけましたが、桂離宮訪問は、今年上半期のメーンエベントなので、ここはちょっとがんばりました。「なかむら」さんの本店に行こうとすれば、お昼のコースで15000円なので、それを思えば確かにずいぶん安いものです。

 高島屋地下の惣菜売り場のいちばん奥にありました。お店は、10人がけの木のカウンターテーブルのみで、壁は土壁で、照明も少し落とし気味でなかなか高級感があります。ただ、防音設備がないので、惣菜売り場のにぎやかな売り声がBGMになってしまっていました。それが玉に瑕でしょうか。テーブルの上には一人ずつ黒の塗りの折敷がセットしてあり、ナプキンも紙ではなくきちんと布でした。最近は、ホテルでもランチはケチって紙ナプキンにしているところが多いので、百貨店の中とは言え超一流店は違うと思いました。

 お献立は次のとおりです。
 「七夕の膳」
 一、 七夕寄せ  有田焼トルコブルー
    海老、白芋茎、椎茸、グリーンアスパラ、南京
    胡麻クリーム、柚子
 一、 造り  竹筒
    鱧おとし、蛸、酢橘酢  山葵 胡瓜けん 穂紫蘇
 一、 七夕八寸  染付け角四方皿 笹の葉(小) グリーン猪口
    鱧寿司、蛸子葛寄せ、揚げ茄子煮辛子味噌まぶし (猪口)
    小芋、焼唐辛子、赤芋、じか
 一、 ぐじ焼  桜楽
    ぐじ、湯
 一、 生姜御飯
    真筍山椒煮、胡瓜
 一、 水物  瀬戸黒
    バニラアイス梅ゼリーかけ クコの実

 座るとすぐに食事が始まります。一応、飲み物のメニューも置いてあったので、せっかくの休日のランチだし、ビールでもと思ったんですが、その隙も与えずに、一品目が出てきました。その後も、食べ終わる前から、次のお料理が出てくるような感じで、ちょっと忙しかったです。でも、お料理のほうはさすがに美味しかったです。鱧や蛸、芋茎、グリーンアスパラなど夏の食材を、盛り付けにも葛や柚子を使って、見た目も食感も涼やかに調理されていて「This is 京料理」って感じでした。一口食べるたびに、グルメレポーターのように「美味しい…」を連発してしまいました。

-続く-

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