「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

迷宮からの脱出―2

2005年08月03日 | 雑想

再び手探りで闇の中を彷徨う。

そして思う。
どういう世界であれ、闇の世界よりはましだろう。
なぜさっきは自分の意思でそう選択しなかったのか。

しばらく彷徨ううちに再び一条の光に出会う。
先ほどとよく似たのぞき窓。
今度こそここから出よう!

いや、待て、宿命はどうするのだろう?
よし裏をかいてやろう。ここはとりあえず通り過ごそう。
いや、待て、そのことすら読まれているかもしれない。
やはり出よう。と限りなく裏を読み続けているうちに、
耳元でささやく声がした。

「いつまで繰り返すのか、愚か者よ、まだ気が付かないのか、
お前が最終的に選んだ道が宿命なのだ」

「そんなバカな!!それじゃ俺の中学生の頃の夢じゃんかー。
もっと説得力無いのー」と叫びながら、眠りから覚めた。


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