「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

寡黙な友人がジェームス・ボンドに見える時

2013年01月18日 | 笑い話




肺高血圧と心不全で呼吸が苦しくゼーゼーハーハー言いながらも喋り続けている私にも寡黙な友人がいる。

喋ってもボソボソと何を言ってるのかワカラナイ!!くらいにおとなしく静かなる私の憧れの友人である。

中国の厦門に長い間単身赴任していたが、2011年7月のタイ大洪水で世界遺産のアユタヤ遺跡

が浸水したすぐ後にタイに転勤になった。

その友人から久々にメールが届いた。

いくらネタ不足とはいえ、他人の苦労話を不謹慎にもブログに載せていいかと

許可を求めたら快諾してくれた。さらにはもっと面白い小話まで追加してくれて

全て真実ですとの事!!ありのままメールを掲載する。



○○へ(私のあだ名)

一昨日の出来事、ブログ風

先週の金曜日に厦門まで行ってきました。
会社の製品が足りずにハンドキャリーする為です。

バンコクー厦門の直行便は火、木,土、日で金曜日はありません。
方法は色々ありますが香港経由で行く事になりました。

昼1時半の飛行機で香港へ行き50分しかない乗り換え時間を心配しながらでしたが
うまく乗り継ぐ事が出来ました。

厦門までは1時間10分のフライトですが機内食があるのには驚きました。
香港までの機内食で昼ご飯を食べたので腹はすいていなかったのですがせっかくなのでいただきました。
といってもメインはハンバーガーが1っ個。それにフルーツとお菓子です。

時間が短いのでキャビンアテンダントもあわただしく配り、15分くらいで片付けに来ました。
何も1時間のフライトで出す必要もないかと思いますが出さないとサービスが悪いと言われるのでしょうかね。

厦門の空港まで迎えに来てもらい明日持っていく荷物の大きさを見て心配になりました。
重量こそ23キロとの事でまあ範囲内でしたが、ダンボールの箱6個は目立ちすぎない?

夜8時にホテルに入り次の朝は5時起きで7時40分の逆コースです。

朝5時半、あわただしくチェツクアウトして空港へ向かいました。

前が見えない位の荷物をカートへ乗せ、いざとばかりに中へ・・・・

だが、そこで監視をしていた係官に呼び止められ機械の方を指差されました。
機械を通過したダンボールをカートへ戻して居た所、係官が出てきて書類を出すように言われました。
インボイスの書類はあったのですがこれではダメだと言われて万事窮すです。

通訳に電話して何度も話してもらってもダメで外へ追い出されました。
今の日中関係もあるのか‘取り付く島(尖閣諸島)もない‘感じできわどい雰囲気もありました。


[少し付け足すと、前の日に少し心配だったので、今は転職しているが中国で一番のお友達の
暁妮(シャオニン)にトラブルが起きたら電話するから宜しくね!と空港からお願いしておいた。

(余談だがこの暁妮、私が厦門にいるうちは絶対に辞めないと言ってくれてすごく感動したがまだ私が
居るうちに辞めてしまった。)

その暁妮に真っ先に電話したが・・・・出ない・・多分寝てる・・・だから電話しといたんじゃない。
まあ6時20分で朝早いから無理も無いけど・・・

次に携帯の電話帳を見ていて見つけた通訳の刘丹(りゅうたん)、皆呼びやすいように牛タンと言ってた。
電話したら突然起こされても文句も言わず通訳してくれた。

後から聞いたらもう会社辞めてたと聞いた。それにも係わらず通訳してくれて会社の担当にも
連絡してくれた。本当にありがとう。

全部ほんとのことです]


飛行機は行ってしまい、一度工場へ戻り荷物を減らしダンボールをやめスーツケースを買い
その中へ隠し午後から再挑戦です。顔を覚えられているので服を変えてなるべく見ないようにして
中へ入りましたが係官は昼休みなのかそこには居なくてあっさりと通過出来ました。
ちょっと拍子抜け。

第一関門突破。
次はチェツクインカウンターの荷物チェツクです。

ここにはやはり係員がいて隣に居た団体客の荷物をさかんに開けさせチェツクしています。
開けられてはまづいので係員が隣をチェツク中に何とかカウターへ行きたいのですが
未だ順番が来ません、そこへ天の助けか列を整理していたおばさんが一番遠いカウンターへ
行くようにと言ってくれました。

緊張の一瞬ですが顔には出さないように荷物を見送ります。
無事通過、声は掛かりませんでした。

出国審査を終えホッとして中の自動販売機(中国ではめずらしい)でジュースを買おうと思い
5元札を入れました。機械は反応しましたが出てきたのはお釣りの0.5元のみジュースは出てきません。

機械よお前もかと思いながら未練たらしくたたいたりしていたら次の客が来て買おうとしています。
そこで品物が出てこないと身振りで説明しましたが彼女達のコーラはちゃんと出てきました。

かわいそうに思ったのか自分のコーラを差し出してあげると言ってくれました。
さすがに貰えませんでしたがその時彼女達がタイ人だと分かりました。
私もつたないタイ語でタイのサラブリで働いていると伝えました。

彼女達は3人居たのですがその中の一人が(添乗員かもしれませんが)私の買おうとしたジュースを
持って着てくれました。たぶん店の人と掛け合ってもらってきてくれたのだと思います。

タイ人に癒された思いではやくタイへ戻りたくなりました。
ああ、タイ人女性はやさしいなぁ。

それでも遅れたお陰で厦門工場に行く事が出来たくさんの懐かしい人達に会うことが出来ました。
おごろうと思っていた昼食を逆に奢って貰いました。
彼女達の少ない給料を知っているだけにありがたかったです。
中国女性もやさしい!

強行スケジュールでしたが面白い2日間でした。


○○友人名



私が持ち合わせていない友人の寡黙さ・優しさ等々地元の従業員からも愛される性格に、

私が憧れるのでしょうが、ないものねだりのようです(爆)



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コメント (6)
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