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487 イタリア紀行2004-28 サンタ・マリア・デル・フィオーレの堂内はピサ、シエナのドゥオーモに比べ簡素

2015年05月10日 | 旅行

イタリア紀行2004-28 サンタ・マリア・デル・フィオーレ ヴィラコラ アペニン山脈 ヴェネツィアへ
 サンタ・マリア・デル・フィオーレの外観は全景をとらえることができないほど壮大であり、色違いの大理石を幾何学模様で構成したデザインは壮麗さを感じさせる。
 ところが堂内は意外と質素である。シエナのドゥオーモの堂内は色違いの大理石の横縞模様で壁面、柱を仕上げていて壮観であったし、ピサのドゥオーモのモザイク画は圧巻だったが、比べるとフィレンツェの堂内は簡素である。
 身廊の奥行き、高さが群を抜き、広々として明かるいため、いっそう淡泊に感じさせるのかも知れない。
 身廊と翼廊の交叉部にブルネレスキ会心のクーポラが乗る。クーポラの天井にはジョルジョ・ヴァザーリの「最後の審判」がフレスコ画で描かれている。ただし、天井画がかすむほどの高さで、カメラのズームアップでなんとか識別できた。中央の明かり取りになるランターンの周りが天国、その下にイエスが両手を広げていて、その下に聖母マリアが座し、最下段が地獄になっているようだ。
 集合時間にバスに乗り、アルノ川を渡った先のミケランジェロ広場に向かった。ここは高台になっていて、フィレンツェの市街を見下ろすことができる。一面の赤瓦の屋並みからサンタ・マリア・デル・フィオーレが抜きんでているのがよく分かる。フィレンツェを訪れたイタリア人、外国人は誰もがフィレンツェの力に圧倒されたに違いない。
 このあと、かつての貴族の館を改装したホテルのレストランで昼食を取り、午後はアペニン山脈を越えてヴェネツィアに向かった。フィレンツェからおよそ3時間半、6時過ぎにヴェネツィアのサンタルチア駅近くの駐車場にバスが止まった。ヴェネツィア本島には車では入れないので、水上バスに乗り換えである。さっそく水の都を実感させられた。

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