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「日本が愛した印象派」展

2016-02-06 14:18:21 | 日記
ボンの連邦共和国美術展示館で開催されている「日本が愛した印象派展」に終了間際(2月21日まで)にようやく訪れることができました。

2年前にエッセンの美術館で「ジャポニスムス」と題した大規模な展示会がありました。

フランスの印象派の画家がパリの万博で展示された日本美術に大きな影響を受け、その後の作品に日本的な要素がみられるということを中心とした

展示でした。

今回は極東の島国である日本でフランスの近代絵画が収集されたということに焦点があてられています。

日本人の印象派への愛好は欧米では今までほとんど知られていませんでした。

展覧会の中心をなすのは、マネ、モネ、ゴーギャン、セザンヌなど100点を超えるフランス印象派の名作です。

それに加えて西洋絵画から刺激を受けた日本人の洋画家の作品も展示されており、私個人としてはこちらの方が印象深かったです。





展示の仕方も日本人の私が見ても非常に興味深いものでした。

開国後、欧州の美術家たちは1860年以後、日本の木版画の美しさを発見するのですが、他方、松方幸次郎や大原孫三郎などの実業家は100年以上前から世界的なコレクションに匹敵する印象派の美術コレクションを築き始めました。

展覧会は主として欧州でこれまで知られていなかったこれらのコレクションを紹介することを目的としているのですが、
各日本の美術館の意向であまり長く作品を海外に展示したくないということから、今回の美術展は巡回展示ではなくドイツのボンでしか開催されていません。

日本全国から集めた素晴らしい作品の数々をまとめて鑑賞することは多分、日本に住んでいても難しいのではないでしょうか。
以下の美術館から秀逸な作品が集められています。今回のキュレーターに拍手です。


特に私はフランス印象派の画家よりも日本の画家の作品をゆっくりと鑑賞しました。
安井曾太郎とか梅原龍三郎の印象派様式の風景画は初めて観ました。



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