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高野誠鮮著 「ローマ法王に米を食べさせた男」

2016-01-24 17:19:21 | 読書
昨秋、一時帰国した友人が連ドラ「ナポレオンの村」の原作ということで購入してきました。

昨年末、旅行前に読み終えたのですが、旅行前は雑事に追われ感想は記せませんでした。



「ナポレオンの村」は私も動画視聴しました。

原作の方がおもしろかったです。

特に印象に残ったのは「神子原(みこはら)」、つまり「神の子供の原」で収穫した米をローマ法王に食べてもらい、ブランド米として
売り出すという案です。

当時のローマ法王はベネディクト16世でした。ドイツ人の法王です。
実際に召し上がられたということですが、感想をお聞きしたいものです。

この「ローマ法王御用達米」の袋の文字をエルメスの文字を書かれている書道家に依頼したという話も興味深かったですし、

人工衛星で「おいしい米」かどうか分析可能ということも初めて知りました。
高度450kmの上空から、人間の目には見えない近赤外線を当てて、水田内の稲の反射率よ吸収率を測定し、タンパク質含有率を計算で
割り出すことができるのだそうです。

アラン・デュカスとのコラボレーションでフランス料理に合う日本酒を神子原米で醸造し、銀座のレストランで提供しているという項目は
姪御さんがアラン・デュカスのマネージャと結婚されている友人にコピーしてお渡ししました。

アラン・デュカスのレストランは世界中にあるようで、姪御さんもフランス人のご主人の仕事についてパリを始めニューヨーク、ラスベガス、ロンドンに滞在されていますが、日本はまだのようです。
ちょっと銀座のお店でその特別な日本酒を試してみたい気持ちもありますが、でもかなり高そうな感じです。
友人も「親戚だからといってディスカウントはないみたいよ」と言ってました。

日本人の「ブランド嗜好」をうまく利用したマーケティングで成功をおさめた例だと思います。

いずれにせよ高野さんという破天荒な公務員によって限界集落が再生できたのは良かったですね。
コメント
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