4週間位の海外旅行の荷造りをする時にどんな本を持っていったら良いか、結構考えます。
英語や独語の本は滞在型のホテルのライブラリーに宿泊客が読んだ本が置いてあるので、それを借りれば良いのですが日本語の本は海外では中々、入手できないのでスーツケースにいつも2-3冊入れていきます。
iPad miniを入手してからは青空文庫やiBooksで本をダウンロードできるようになったので本自体はあまり詰め込まなくてもよくなりました。
今回スーツケースに入れたのは以下の2冊です。


志賀直哉の随筆集は「万暦赤絵」を再読したくて旅に持っていくことにしました。
万暦赤絵は中国の明の万暦年間に景徳鎮で作られた陶磁器で色絵の白磁です。何故か日本で特に人気があるようです。旅に出発する前に引越し直前の友人宅でガレージセールが行われ清水焼の「万暦赤絵風」湯飲み茶碗を購入したことから、そういえば志賀直哉に「万暦赤絵」という随筆があったのを思い出しました。「小説の神様」といわれる作家だけあって、淡々とした文体ですがいつまでも読んでいたい心地よい作風でした。ドイツに戻ったら「小僧の神様」などもまた読みたいと思っています。でもこれを読むとやっぱりお鮨をつまみたくなるのですよねぇ(^^)。
もう一冊の方は東京にある「ドイツ日本学研究所」の元所長さんが書かれた「日本に関する100の質問」です。
「神社とお寺の違い」とか「原爆は何故日本に投下されたか」など日本人が読んでも興味深い内容です。
あとは電子書籍で数冊読みました。
1月12日にケルンで句会があったので「欠席投句」の準備用に、「旅ボケ」の頭を「作句モード」にすべく以下の本を読みました。でも一番重要な「詩心」や「感性」が欠けているので徒労だったような気がします。

青空文庫では長塚節の「土」と夏目漱石の「三四郎」を読みました。
「土」は昨年、鬼怒川決壊で大きな被害が出た地域があの「土」の舞台となったところヨ、と友人から聞いて以来、読みたいと思っていました。漱石の紹介記事もよかったです。

南国の楽園で極貧の農民の小説はちょっとそぐわないかと思われるかもしれませんが、読みながら奴隷がサトウキビのプランテーションで働いていた昔のレユニオンに思いを馳せました。今、滞在している地区に隣接するサン・ルイという町には19世紀には140ある製糖工場で7万人もの奴隷が過酷な労働環境で働かされていたということです。セイシェルのマヘ島には解放された奴隷の子供達のための学校の跡地が残っていますし、レユニオンの山岳地帯の観光地「シラオス」という町の名前はマダガスカル語の「誰も去らない所、安全な所」から由来しており、以前は逃亡した奴隷の隠れ住処になっていたということです。
後3日でドイツに戻りますが、帰りの飛行機の中で読もうと思っているのはホテルのライブラリーから失敬した次の本です。

「またアル・デンテはごめんだわ」というタイトルのドイツ人女性と大金持ちのイタリア人とのラブ・コメディのお話のようです。
もう読書の時にモヒートを飲めないのが残念です。
ヘミングウェイが愛飲したキューバのラム酒を使ったカクテル「モヒート」が何故ここレユニオンで人気があるのかわかりませんが、浜辺で飲むモヒートはとても美味しかったです。
英語や独語の本は滞在型のホテルのライブラリーに宿泊客が読んだ本が置いてあるので、それを借りれば良いのですが日本語の本は海外では中々、入手できないのでスーツケースにいつも2-3冊入れていきます。
iPad miniを入手してからは青空文庫やiBooksで本をダウンロードできるようになったので本自体はあまり詰め込まなくてもよくなりました。
今回スーツケースに入れたのは以下の2冊です。


志賀直哉の随筆集は「万暦赤絵」を再読したくて旅に持っていくことにしました。
万暦赤絵は中国の明の万暦年間に景徳鎮で作られた陶磁器で色絵の白磁です。何故か日本で特に人気があるようです。旅に出発する前に引越し直前の友人宅でガレージセールが行われ清水焼の「万暦赤絵風」湯飲み茶碗を購入したことから、そういえば志賀直哉に「万暦赤絵」という随筆があったのを思い出しました。「小説の神様」といわれる作家だけあって、淡々とした文体ですがいつまでも読んでいたい心地よい作風でした。ドイツに戻ったら「小僧の神様」などもまた読みたいと思っています。でもこれを読むとやっぱりお鮨をつまみたくなるのですよねぇ(^^)。
もう一冊の方は東京にある「ドイツ日本学研究所」の元所長さんが書かれた「日本に関する100の質問」です。
「神社とお寺の違い」とか「原爆は何故日本に投下されたか」など日本人が読んでも興味深い内容です。
あとは電子書籍で数冊読みました。
1月12日にケルンで句会があったので「欠席投句」の準備用に、「旅ボケ」の頭を「作句モード」にすべく以下の本を読みました。でも一番重要な「詩心」や「感性」が欠けているので徒労だったような気がします。

青空文庫では長塚節の「土」と夏目漱石の「三四郎」を読みました。
「土」は昨年、鬼怒川決壊で大きな被害が出た地域があの「土」の舞台となったところヨ、と友人から聞いて以来、読みたいと思っていました。漱石の紹介記事もよかったです。

南国の楽園で極貧の農民の小説はちょっとそぐわないかと思われるかもしれませんが、読みながら奴隷がサトウキビのプランテーションで働いていた昔のレユニオンに思いを馳せました。今、滞在している地区に隣接するサン・ルイという町には19世紀には140ある製糖工場で7万人もの奴隷が過酷な労働環境で働かされていたということです。セイシェルのマヘ島には解放された奴隷の子供達のための学校の跡地が残っていますし、レユニオンの山岳地帯の観光地「シラオス」という町の名前はマダガスカル語の「誰も去らない所、安全な所」から由来しており、以前は逃亡した奴隷の隠れ住処になっていたということです。
後3日でドイツに戻りますが、帰りの飛行機の中で読もうと思っているのはホテルのライブラリーから失敬した次の本です。

「またアル・デンテはごめんだわ」というタイトルのドイツ人女性と大金持ちのイタリア人とのラブ・コメディのお話のようです。
もう読書の時にモヒートを飲めないのが残念です。
ヘミングウェイが愛飲したキューバのラム酒を使ったカクテル「モヒート」が何故ここレユニオンで人気があるのかわかりませんが、浜辺で飲むモヒートはとても美味しかったです。
