
まだ日本で放映されているかどうかわかりませんが、以前、日本に一時帰国する度に「お宝鑑定団」という古美術の鑑定をする番組を楽しく視聴していました。
ドイツでも似たような番組があって、毎週土曜日の夜7時45分から30分放映されます。
日本のように視聴者が参加してスタジオで収録されるのではなく南ドイツ放送の番組なので南ドイツにある宮殿や教会、修道院のホールで開催されます。もちろん生放送ではなく実際に鑑定されてから数か月経って放映されるようです。
屋根裏を整理していた時に見つけた物とか、親戚の誰それが近所の貴族を世話していた時にお礼にもらった品とか、単に「蚤の市」で購入したものとか色々ですが、美術の知識がほぼ皆無の私たちの楽しみは鑑定家が話す美術史とか評価額の前に自分たちの評価額を査定して鑑定家の査定と比較することです。
最近は評価額が鑑定家の額と近似していて得意になっていましたが、先週のキュービンの作品だけは全然予想がつきませんでした。

だいたいアルフレッド・キュービンという画家の存在自体知りませんでした。
評価額を聞くまでは「こんな絵を購入するなんてサカダチしても思いつかない」とか言っていたのですが、何と
8万から9万ユーロ、日本円にすると1千万円以上ではないですか!!
お値段の高さを聞いただけで「結構不思議な魅力がある」なんて思う私はやっぱり物欲主義の権化かもしれません。
アルフレッド・キュービンのことを綴ったブロガーの記述も知的で素敵でした。
「スピリチャルでアートな日々、時々読書 NY編」2008年11月20日
そうかー、「芸術は抑圧を昇華することによって生まれる」とフロイト先生はおっしゃっていたのか。
昔、精神分析に興味を抱いた時期があって森田療法とかフロイト理論とか本をかじったことがあったけれど記憶の片隅にもありませんでした。