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時事ひとりごと - 3(ベルリンの壁崩壊)

2014-11-11 15:14:06 | 時事ひとりごと


25周年ということもあり、「ベルリンの壁崩壊」の式典はかなり大規模な祭典になりました。

私の夫は元々東独マグデブルク市の近郊の町メッケルンの出身で親戚も東独に居たので、結婚後、私も夫と共に東西ドイツの分断の頃から当時の東ドイツを訪れていました。だから「壁崩壊」のニュースは本当に嬉しかったです。夫はキッチンのドアの陰で泣いていました。

先週の金曜日、連邦議会の「壁崩壊記念議会」での各党代表の言葉にもありましたが、確かに当時の社会主義国「東ドイツ」の制度全てが否定されるものではなかったと思います。それは例えば「全ての児童へ幼稚園が提供」されていたこととか、「失業率ゼロ」だとか「社会保障制度」などが挙げられると思います。

ただ「言論の自由」が欠如していたこと、これは何物にも代えがたいものだったと思います。

知り合いに「ベルリンに壁が建設されるらしい」という噂を聞いてご夫婦でドレスデンから西ドイツに移住してきた方がいます。奥様とこの間、森の散歩でご一緒したのですが、ドレスデンの学校の同級生が市電の中で乗客に「自由な選挙を!」という小さいメモを配っただけで何と10年の刑務所行となったそうです。

その当時のことを考えるとやはりブランデンブルク門前での祭典は感動的でしたね。

特に当時の壁があったところに建てられた7千本の光る風船のインスタレーションが話題になっていました。


あの構造はどうなっているのだろうなあとネットで色々調べましたが、ヘリウムを充填した風船ということと台座のところに「ライトリング(LEDか何かでしょうか?)」が設置されているということ以外にはわかりませんでした。
もしかすると技術的なことはすでに特許を取得しているのかもしれません。他のイベントでも結構利用できそうですものね。

次の日は大統領官邸でこの間のブラジルのワールドカップで優勝したチームへのメダルの授与式が行われました。
夜には「Die Mannschaft(ザ・チーム) 優勝までの道」というワールドカップの記録映画が公開されました。

祖国への「愛国心」ってこのように培われていくのかもしれないと思ったこの数日の出来事でした。

「東京へのオリンピック招致」以来、あまり明るい話題が聞かれない日本にも何か「愛国心」をもりたてるような話がないかなあと思ったことでした。
コメント
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