イタリアでのお仕事

2012-08-01 00:42:10 | 音楽&本&映画

先日、非日常の世界に身を置きたくなって、そうするのに一番手っ取り早い方法である映画を見る事にしました。
その時の非日常のイメージはSFの未来世界。
未来のメカ が登場し、悪い奴らをやっつける、スカッとするのんがいいな。
それはなんでか「ターミネーター4」のイメージだったので、DVDソフトを買おうとお店に行きました。

あったあった、ありました。
複数買うと値引きしてくれる廉価版の棚に発見。
合わせて買って安くしてやろうと、他に良さそうな作品がないかジャケットの背表紙を物色していたら、なんとも珍しいものを見つけてしまいました。
「ミニミニ大作戦」(古い方)です。
おー、DVDで出てたんだ。
すぐさま手に取って、キープ。

大昔、まだビデオレンタル屋さんが町にたくさんあった頃、借りて見たことがありました。
泥棒集団が金塊を盗み、ミニクーパを使ってチョロチョロ逃げ回る。
簡単に言うとそんなお話し。
大作ではなく、内容を具体的には覚えてなくて、なにやら楽しいイメージと、とても間の抜けた最後だったのが印象に残ってます。
買っちゃいました。

2003年にリメイクされたので、そちらを見られた方は多いのでは。
リメイク版は普通の泥棒アクションものですが、こちらの古い方は今見るととても個性的な造りに思えました。
昔の映画はどれもこんなだったのでしょうか。
出てくる登場人物がみんなどこか抜けてて微笑ましい。
ストーリーも「警察はそんなにあまくないでしょう」という突っ込みどころ満載。
細かな辻褄が気になる方には向きません。
「なんだそりゃー」とにやけつつ、多少ハラハラして見る映画です。

それと、車好きにはうれしいかも。
制作は1969年なので、当時のスポーツカーや大衆車がたくさん出てきます。
物語の展開上大事には扱われず、高価そうなスポーツカーも活躍したミニも、無茶苦茶にされますけど。
監督は車が好きなのか嫌いなのかよく分からない。

最後のシーンにはやはり笑ってしまいました。
あの唐突な終わり方の間は天才的。
目を点にさせます。
よくよく考えると含蓄を含み、でもやっぱりおバカ。
私の文章力ではその場面の面白さは伝えれません。
気になる方はあらゆる手段を講じて入手すべし。

2日に渡ってSFアクション映画のちょっと歪んだ達成感と、力の抜けるアクション映画の非達成感を得られて、狙った通り非日常の世界+αへ行ってこれました。
珍しくついてたのかな。