金沢21世紀美術館

2019-08-05 06:32:21 | その他旅行き
車に戻り、出発。
国道に戻ればよかったのに、街中の道路標識の金沢への矢印に従い走ったら、途中からどこに向かってるのか分からなくなってしまった。
スマホの道案内ソフトを起動して、無事金沢に到着。
目的地として地図上にポイントした位置が少しずれて正しくなかったのだが、ひと角曲がり損ねたおかげで、うまいこと21世紀美術館の地下駐車場に入ることができた。



駐車場から美術館へ入ると、そこは地上階まで吹き抜けになった階段とエレベーターがあるホールだった。
階段が壁に沿ってグルリと周る内側に透明な箱のエレベーターがある。
階段でもって地上階へ向かいつつエレベーターを見るとなにかおかしい。
エレベーターのドアはあるのにエレベーターの箱が通る筒がないのだ。
地階でエレベーターに乗った人がいて、地上階へとエレベーターが上ってきたのを見て仕組みが分かった。
上から吊り上げずに、下から押し上げていた。
不思議な光景だった。



円形でガラスを多用した美術館だということは知っていたが、他にも普通でない何かがありそうだ。
廊下を進んで行くと、あれ?、無料で入れる展示スペースがあった。
入口に現在開催期間中の展覧会のポスターが5つくらいあって、すごい数だなと思ったが、無料の展覧会も含まれていたようだ。
後で入った分も含め5つの展覧会の内、3つが無料だった。
当然無料の展示スペースは小さいのだが、個性的な作品ばかりで面白かった。
これはいいなあ。
日常的に遊びに来れるではないか。



それに嬉しかったのが、展覧会の作品でも自分で楽しむ目的であれは写真撮影可であること。
なかなかそんなところは少ないぞ。
展示室の向こうにはミュージアムショップがあった。
丸く区切られた売場スペースが2つある。
なんか人が多くなった。
平日なのにすごいなあ。
外国人の方も多いし、ああ、修学旅行生もいるのか。
どこだかの県立美術館とはえらい差だ。



有料の展覧会のチケット売場に行くと、なんと長い行列が出来ていた。
えー、美術館でこんなの見たことないぞ。
今から並ぶ気にならず、無料で入れるその他エリアを見学しつつ考えた。
天気予報では明日は雨のようだ。
後2日のお休み期間で能登まで行こうかと思案していたが、雨だと動きが制限されるし、車から雨の中に降りるのが鬱陶しい。
旅行期間を1日短縮することにした。
そして明日の午前中帰る前にもう一度美術館を訪れて、有料展覧会をじっくり鑑賞しよう。



その日は早い時間に金沢のビジネスホテルにチェックインし、酒を飲んで寝た。
翌日、再び美術館にやってきて展覧会場の開場前に入館したが、もうすでに数人がチケット売場に並んでいた。
開場前だがチケットの販売は行っているようだ。
私も列に加わり購入。
係員の人はただチケットを売るだけでなく、有料展示と併せて見れる恒久展示作品の範囲や制限の説明もしないといけないので、時間がかかり待ち行列が出来るのだと分かった。



その日は2つの有料展覧会があり、私は大岩オスカールの「光を目指す旅」の方が見たかった。
やがて開場。
有料の展覧会は複数の展示室が使われ、順に鑑賞した。
大きな作品は光と陰、現実と仮想が交錯したような絵だった。
大きな作品は見応えあるのだが、小さな額に収められた小品も作者のアイデアや想いが表現されていて、私にはこちらの方が面白かった。
大岩オスカールの絵は無料ゾーンにも巨大な壁画があり、鑑賞できる。



こちらの有料展示範囲で見れる恒久展示作品はレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」の地上部。
しかし天気予報通り雨が降り出して、雨の時は地上部は閉場するとのことで、プールの下を覗くことはできず。
しかし反対にプールサイドに人のいない写真を撮ることが出来たので良しとしよう。
このプールは水面を下から見ることもできる作品で、下から見るにはもう一つの有料展示エリアに入らねばならない。
そちらのチケットは購入しなかったので、また別の機会に鑑賞しよう。



少し早かったが昼食にした。
美術館付属のレストランでバターチキンカレーだったかな、を食べつつ外を眺めた。
予報どおり雨になったので、明日の何も決まっていない旅程をキャンセルするかどうするかもう一度脳内会議。
雨だとどうしても遊ぼうとする足は重くなる。
それでも雨に似合う何かに出会えればいいが、今の気分は後ろ向きだ。
やはりこれで帰阪することに決定。
美術館を出て駐車場の車へ戻った。