ドライブブブ

2019-08-03 01:10:54 | その他旅行き
白峰の集落を見学し終え、次なる目的地へと車を出した。
目指す方向は金沢。
手に入れた白山市のガイドマップで白山比咩神社の本宮が途中にあるのを知った。
一昨日、白山室堂で無事の登山と良い写真が撮れるようお見守りくださいとお願いし、聞き届けられたお礼参りをしよう。

<白山室堂から御前峰を望む>


白峰からは国道157号を北上する。
平日の山の中の道はとても空いている。
後ろから車間を詰めてくる車がいないのをいいことにトロトロ走った。
道は広い谷間の底を緩やかに曲がりながら続く。
お天気はいいままで、日に直射されると暑いが、窓を開けて走ると風がとても気持ちいい。
緑を濃くした山の木々と青空に浮かぶ白い雲が夏の雰囲気いっぱい。

<夏のイメージ1>


初日の夜のドライブでも昔の旅を思い出したが、この「夏!」な景色の元でのドライブもまた、もっと古い夏休みの旅の記憶を引き出した。
あの頃は若かったなあと思い返し、清々しいドライブにピッタリな音楽をかけてご機嫌で運転した。
徐々に周りに建つ家が多くなり、街に近づいてきたようだ。
ずっと白山市の中を走るのだと思っていたが、能見市に入る標識があったので、思った道から外れていないか気になり、すぐに現れた「しらやまさん」という道の駅に現在地を調べるため入った。

<夏のイメージ2>


駐車場に車を止めると急に眠気に襲われた。
あれれ、昨晩はよく寝たはずだが、朝からよく活動したから早くも疲れたか。
急ぐ旅ではないので、シートを倒して居眠り。
気がつくと1時間も眠っていた。
窓を開けて眠ったが走っていないと風が入らず、車内で眠れるギリギリの暑さだった。
旅先の車内でのお昼寝もまた記憶の引き出しを刺激する。

<林道のイメージ>


その昔エアコンが部屋にも車にもついていなかった頃、夏休みは毎年信州を訪れていた。
その目的のひとつは避暑で、標高の高いところまで車で上り、窓を全開にして木々の陰に車を止め、涼しくお昼寝する日を必ず一日入れたものだ。
山の林道で窓をフルオープンにして寝ていると、右から左へアブかなんが羽音をさせて車内を通過していったりする。
高い山の上には蚊もいなくていい。
涼しい場所がうまく見つからないのだが、眠くて眠くて暑い車の中で汗して寝たこともあったなあ。

<清水のイメージ>


その魅力にはまったのは上高地から白骨温泉に向かう林道で、眠くなって偶然止めた駐車スペースでのことだった。
すぐ横の切り立った斜面を滝のように流れている清水の冷気が、流れのこちらにまで吹けてきて窓から入り、車内をヒンヤリした空気で満たしてくれたのだ。
天然のクーラーの元、気持ちよく居眠りした。
あの場所はその後何度か探しに行ったのだが、何故か見つからなかったな。

<ツバメが子育て中だった>


さて、道の駅のトイレを借りた後、少しかいた背中の汗を乾かしつつ駐車場横に立てられた大きな地図を見ると、ここはちょうど白山市のくびれの部分で、国道は一瞬能見市に入りすぐ白山市に戻る場所だった。
なるほど、安心。
白山比咩神社はこの辺りにあるはずなので、車を出して国道から外れ右手の街区へと入ってみた。
すると目の前のビルの上に「菊姫」の大きな文字が。
おお、こんなところで作ってたのか。
昨日飲んだ地酒にもあって、スーパーで普通に見るので地酒っぽくないなあと思ったやつだ。
石川のお酒だったのね。
この出会いになぜか感動しつつ、工場の前の道を白山神社の看板の方へ曲がった。