帰省の寄り道

2019-08-14 06:39:08 | その他旅行き
夏は近場で遊びに行く先がない。
アウトドアに目が行くから、どこに行っても暑そう。
アウトドアで涼しいところって、海か山だよな。
自分の場合海はないから山になるが、長いお休みがなければ高い山の上まで行かれない。
日帰りや一泊くらいでは大阪から行ける高いところは知れている。
夏休みはもうとったから私にお盆休みはないし。
カレンダー通りのお休みの三連休で三重の実家に帰省を予定していたが、寄り道先が思いつかず、ただ帰ることになってしまいそうだった。
それではあまりにつまらないよな。
せっかく長い距離を移動するんだから、いろんな事物を見て見識を広げねば。


<20190810-03>

頭をひねって思いついたのがこないだ行って面白かった21世紀美術館。
人工的に涼しい美術館に遊びに行って芸術鑑賞すればいいではないか。
大阪の東方に写真展でもやってる美術館は無かろうかと探したら、入江泰吉記念奈良市写真美術館があった。
奈良公園に遊びに行った時、一度行ったことがある。
近くに駐車場もあるようなので、そこに寄ってから実家に帰ろう。
近くで写真を撮ってもいいし。


<20190810-05>

ちょっと違う目的が加わると、ただの帰省も魅力的になる。
俄然楽しみになって、土曜日を迎えた。
帰省ラッシュのピークの日、混雑する下道を南下して東大阪の石切から第二阪奈有料道路に入った。
過去に通ったことはあるはずだが、あまり記憶にない。
生駒の山をくぐり一気に奈良市に入る。
阪奈道は空いていたが、奈良市内は再び渋滞。
それでも思ったよりスムーズに駐車場に到着。


<20190810-01>

車を止めて美術館まで数分歩く。
なんだかすごい晴れの日で、青空がくっきりとしていて、浮かぶ雲の白さを際立たせていた。
汗をかき出す前に美術館に逃げ込んだ。
そして涼しく写真鑑賞。
その日は入江泰吉の「はな」と石内都の「布の来歴ーひろしまから」が展示されていた。
花の写真は世に溢れていて、独自性を出すのは難しいなと思い、布地の写真なんてものも作品になり得るのだなと思った。


<20190810-02>

お昼を過ぎていたので、美術館の喫茶室で軽食をとることに。
食事と言えるものはピザトーストセットくらいしかなく、仕方なくそれを注文したが、トーストがクロワッサン生地のような感じで、さっくりと焼けていてなかなかに美味しかった。
美術館の贅沢な間取りの玄関ホールを遠目に、少しばかりゆっくり時間を過ごす。
ふむ、なかなかよろしい休日の過ごし方だ。
覚えておかねば。


<20190810-04>

美術館を出て、少しだけ付近を散策。
新薬師寺が近くにあるようなので、そちらに行ってみるが、門の前に到着するまでに炙られた日差しの強さにじっくり見学する気が失せ、門から中を覗いただけで駐車場に戻った。
また写真を見に来た時、季節が良ければ見学しよう。
車に戻るとはや室内は温室状態、エアコン全開で出発。
名阪に乗るべく天理へ向けて南下。
途中まで少し高台の上を走ったので、奈良平野の広がりを見渡せた。
暑くなければ車を止めて写真を撮りたい景色だった。
意外に早く名阪国道のインターに着き、そこからはお馴染みの道を辿り、実家へ向かった。