つめたいんだよう

2011-05-15 00:23:00 |  季節を巡る旅
さてお昼にしましょう。
室堂ターミナルへ戻り、反対側の三階出口から室堂平へ出ました。
こちらも一面の銀世界。
持ってきたおにぎりを食すべく、雪原のど真ん中に出、お尻が濡れないようレジ袋を敷き、座り込みました。
そうして、おにぎりを…、おにぎりを…
…駄目だ、耐えられない。
お尻が冷たい、凍ってしまうぅ。

立ち上がりました。
とても座ってられない。
立ったまま食べたくないし、どうしよう。

するとチャリ友がいい事を言いました。
「持ってきてた冬用の帽子を尻に敷けばええやん。」
おお、賢い。
ザックから冬用の帽子(毛糸の帽子のような耳を覆う厚手の生地でできた奴)を取出し、尻に敷くとこれが心地良し。
落ち着いて食事できました。
帽子さん、ごめんなさい。
奴の尻には、極寒に備えて持ってきた、手袋を貸してやりました。
手袋さん、ごめんなさい。


天気はますます良くなり、空から雲が消えてしまった。
地面が白いので空は濃い藍色に見えます。
風は無く、背中をお日さまが暖めてくれて、雪原上にいるとは思えない心地良さ。
寒さ対策は行き過ぎた位なのに、眩しさ対策が貧弱だった。
眩しくはあったものの、得る事の稀な場所と状況に身を置いている事を噛みしめ、景色を目に焼き付けて置きました。


室堂ターミナルの建物内に戻ると、ホントに目が焼き付いちゃってて、目の前に黒いベールを垂らされたように、周りが薄暗かった。
紫外線のきつい5月に、快晴の山の高所で、雪の照り返し付き。
だいぶ目が傷んだ事でしょう。
皆様、行かれる時はご注意あれ。