ポジャギアートYangja-pang

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来年の日めくり

2012-12-19 20:31:00 | 美しい本
何を隠そう、私メは仏教グッズに目がありません。
カトリックのくせにね、でも、信教と趣味は別ですから(爆)
ソウル一の名刹・曹渓寺の隣りにあったサモ・モーテルをよく利用していた頃は、
仏具店、僧服店を見て回るのが楽しみでした。
愛らしい小坊主くんたちの写真満載のカレンダーなども
よく買って帰ったものです。

サモ・モーテルがクローズしてしまってから、
曹渓寺の回りをウロウロする時間も少なくなりましたが
今年は仏具店ではなく教保文庫で、
ありがたいスニム(僧侶)の日めくりを購入しました。



チョンモク尼の『今日は私のうれしい生の初日』
いささか翻訳が変ですが、言わんとするところは十分わかります。
チョンモク尼は、長年、疎外された人々のために奉仕活動を行うと同時に
仏教放送局でも尼僧MCとして活躍されている方なのだとか。
そのような方が毎日ツイートされてきた短い言葉や写真、
それに、イ・ギョンジャさんという金属工芸作家の作品が収録された、この日めくり
モノトーンにちょっぴりアクセントを効かせた写真がとても美しく
いつまで眺めていても飽きません。




例によってすっかり停滞している私メの韓国語学習ですが
チョンモク尼のお言葉を毎日「解読」していれば、
多少は進歩できるでしょうか。
その前に、初級テキストの復習をしたほうがいいんじゃないか
……と思わないでもないのですが(~o~)



まだ房の話

2012-12-16 22:27:00 | 紐2012
晩秋のソウルでは、ラッキーなことに
グループ「布絲(ポーサ)」の皆さんによる
「ノリゲ、福を抱く」展を拝見することができました。



刺繍やチョガッポとメドゥプとの素晴らしい組み合わせを
心ゆくまで堪能させていただきました。
もちろん、豪華なスル(房)も!

私にはスルを作ることはできませんが
いま自分が持っているわずかな技術と工夫で、
メドゥプを彩っていきたいと思っています。





名刺代わり

2012-12-13 21:33:00 | ポジャギ2012
お詫び
メールフォームにてご連絡くださいましたSさま、
なぜか返信ができず、お返事を差し上げられませんが
メールは拝見しております。
次にお目にかかりました時、アドレスを確認させてくださいね(*^_^*)


──・──・──・──・──・──・──・──・──

過日、名刺代わりに自作の名刺入れを差し上げてしまう
…という、ハプニングがありました。
自分でもわりと気に入っていたものなので、
喜んでいただけてとても嬉しかったのですが
急遽、代わりを作らねば…ということで(^^)



どっちが表1※でも構わないんですけどね。


※表1とはいわゆる表紙のこと。その裏が表2、裏表紙は表4といいます。
ちなみに裏表紙の裏は表3。

例によって細切れが溜まっているので、ちょっと遊んでみました。



ずいぶん前に、手元不如意珠紋というのを作ってみましたが
コレも同じようなもの(要するに、布面積がなくても作れるということですね)。



失敗(というか徒労)に終わった袱紗にくっつけてみました。
ちょっと見は可愛いけど、本体がビミョ~に歪んでいるので
すぐに取り外します(~o~)




房の問題

2012-12-12 10:16:00 | 紐2012
紐は結べても、豪華な房(スル)まではなかなか手が回りません。
私にできるのは、ごく普通のタッセルくらい。
それ以外はせいぜい紐をほぐして整えるか
ナクチパル(蛸足)もどきを結ぶか、
あるいはこのよ~な形で代用しているわけですが……



ソウルの紐専門店には、さまざまな大きさや形のスルが売られています。
小さくて可愛いのもあれば、3連、5連のど~んとしたのも
タルギスルと呼ばれる、編み込みを施したものもあります。
ただ、問題は色なんですね。わりとナマな色が多いし、
手持ちの紐と合わないので、結局買わずに帰ってしまうんです(T_T)
刺繍やチョガッポにスルを組み合わせる場合も、その点がかなり難しく
お金もかかるんですよ~とのお話でした。

そのよ~なわけで、なかなかスルには手が出ないのですが
今回、北村の東琳メドゥプ博物館で
たまたま制作中のスルがあまりにきれいだったので
厚かましくも「頒けてください!」とお願いしてしまいました。



幅7㎜、長さ6㎝くらいの小さなスル。
素材は絹、発色の美しさはさすが…です(そのぶんお値段も張りますが(^_^;)
東琳では、シンプルなクッカと組み合わせておられました。
秘蔵(?)の絹紐で、この房に負けないきれいなクッカが結べるかな?
蝶々もいいな…などと思いつつも、
勿体なくて、なかなか手がつけられません(^_^;)


温陽のポジャギ

2012-12-10 21:09:00 | ポジャギ2012
毎年1~2回はソウルに行っていながら、
市場と本屋とポジャギ・韓服関係の作品展を見るのが精いっぱいで
近郊に足を伸ばしたことが殆どありませんでした。
しかし今回はJunさんがご一緒してくださることになり、
初めてムグンファ号に乗って、温陽へ。

温泉地として知られる温陽には、有名な民族博物館があります。
この博物館とも縁の深い骨董店「モイムバン」店主ご夫妻が
京都の川口美術で展示会を開催されたとき、たまたま奥様とお目にかかれたこと、
そして熱心に情報を収集・開示してくださった友人たちのおかげで
今回の温陽行きが実現したのでした。
私ひとりでは、到底できるこっちゃありません。皆さんに感謝!

「モイムバン」では、衣裳箱5~6個分ものポジャギや
ノリゲ、テンギ、ポソンポンチプ、パヌルチプ等々、
素晴らしいアンティークを惜しげもなく見せていただいたばかりか
美味しいお昼をごちそうになり、博物館に連れて行っていただいたうえに
収蔵品の説明から帰りのバスの便までトコトンお世話になってしまいました。
こんなにお世話になっておきながら、何も買えなかったらどうしようと
内心ヒヤヒヤしていましたが、
幸い、私にも手の届くアンティークポジャギがいくつかあり、
その中から連れて帰ってきたのがこちら↓



北の地方に多く見られる三角繋ぎに牡丹の刺繍。
刺繍パーツではなく、チョガッポの上から刺繍が施されているのは
かなり珍しいのだそうです。



庶民の使っていたポジャギは当然ながらモシや木綿が主流ですが
貴重な絹をめいっぱい美しく彩りたいという願いが
牡丹の花から匂い立ってくるようで、思わず選んでしまいました。
いずれ額装するつもりです(*^_^*)

温陽民俗博物館にも、生活に根差したポジャギの名品がいくつかありましたが、
そこは博物館ですから、美しい写真と詳細な説明の載った図録が販売されています。


(黄色が2011年、赤が2012年版)

この図録、実は2冊組になっていて、厚紙の表紙を開けると……



左側が「遺物(유물)」、右側が「再現作品(재현작품)」となっています。
つまり、一冊は収蔵品の図録、もう一冊はそれを現代の作家が再現したもの。



試みとしてはとても意義あるものだと思います。
このような名品を「模写」することは、何よりの勉強になるでしょうし、
再現を担当されたのは、(たぶん)一流の技術をお持ちの方たちと思われます。
しかしポジャギに関する限り(…というのは、韓服のことはよくわからないので)
遺品と再現品を並べて見ると、その違いはいささか残酷なほどで
伝統を守りつつ新たな個性を生み出すことの難しさを感じてしまったりもします。
でも、真似できるものなら真似してみたいですよ、私も……(^_^;)

温陽民俗博物館は庭園も素晴らしく、季節がよければ散策も楽しそう。
ぜひまた行きたい場所です。次は一人でも行ける……かな(?_?)