ポジャギアートYangja-pang

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KBF報告2(作品展1)

2014-08-31 15:27:00 | KBF2014
これから、ほぼ時系列でKBFの内容をご紹介していきたいと思います。
あまり興味をひかれない内容もあるかと思われますが、そこはスルーしてくださいね。
また、今回日本からのプログラム参加者は私1人だったので
(注:作品展への出品者はほかにもおられますが)
英語が聞き取れなかったための誤りも多々あろうかと思われます。
そのへんは、どうかご容赦のほど^_^;

さて! 8月24日13:00、会場のRAON Hotelにて
オーガナイザーであるChungie Lee氏による開会の辞に続き、レクチャーが始まりました。

写真左より、Chungie Lee、司会進行役のVictoria Gail-White
そして、
Dr.Hur Dongwha(絲田刺繍博物館館長)
Jukka Savolainen(ヘルシンキ美術館ディレクター)
Okhyun Kim(同徳女子大学名誉教授)
Akiko Kotani(Slippery Rock Univ.名誉教授)



2日目からは場所を移したために撮りにくくなってしまい、
レクチャラーのまともな写真があるのは初日だけですが^_^;
まあ、こんな感じで連日3時間ほぼぶっ続けのレクチャーが展開されます。
許東華氏のお話はとくに目新しいものではありませんでしたが(←おいっ!)
イケメンのSavolainen氏は、インダストリアルデザインとアートの融合について
Okhyun Kim氏はセクトンおよび五方色の歴史について、
日系アメリカ人アーティストのA.Kotani氏は、“Atavism”(隔世遺伝)をキーワードに
過去の記憶や伝統を現代アートにいかに持続させるかについて。
初日から脳内疲労がどどっ…と(@_@;)

その疲労を回復させる間もなく、
16:00からJeoji Artist Villageでの作品展“Bojagi & Beyond”巡りが始まります。
Jeoji Artist Village(楮旨文化芸術人村)とは、済州現代美術館を中心に
30棟以上ものスタジオ及びギャラリーを擁する広大なスペース。



今回KBFは、そのうち5つのギャラリーで作品展を開催しています。



原生林と草原のど真ん中と言ってしまうと、ミもフタもありませんが
場所だけは十分にあります。しかし、それだけに歩きでが……
それをたった2時間で廻れって、どういうことよっ(ー_ー)!!と怒りつつも
何はともあれ、オープニングの光景(らしきもの)をひとつ。



草田キルト博物館のキム・スンヒ館長のお姿もありますね。
ここでまた延々とご挨拶が続きます(時間がないのにぃ~)
私メは早く作品たちを見たくて気もそぞろ……

オープニング会場でもあった「Gueuloreumjip」(Gyudang Gallery)
(たぶん…すみません、建物の写真が行方不明なんです)には、
絲田刺繍博物館の所蔵品やアンティークを復刻した作品も含め、
伝統的な様相の濃いものが飾られている
……という話なんですが、中にはそうでもないのもあり、
ここらへんのセレクションはいささか謎です。
でもまあ、それはともかく個人的にはこういった作品が大好きだし、
(許東華氏のコレクションです)



レクチャラーの1人であるLeland M. Hill氏によるこのようなセンスにも惹かれるし



精緻な刺繍でアンティークを復刻したポジャギにも釘づけだけれど



やっぱり圧巻は、プログラムにも採用されているJoungsook Lee氏の作品でしょう。
この方は、先日ローマ教皇が訪韓されたとき、
朴大統領が贈られた繍褓を作られたんだそうです。お友達情報によると、
まだ詳細は不明ながら、10月に東京の韓国文化院でも見られるらしい(*^_^*)



出入り口に近い通路のようなところに飾ってあったので
私が行ったときは人の頭がなかなか途切れず、退いて撮れませんでしたが
びっちり刺繍が施された小パーツが84枚、中央の大パーツが4枚接ぎ合わされています。
これと似た模様は木版で見たことはありますけど、まさか刺繍とは(@_@;)





いや~、それにしてもすごい作品だったわ。
いささかくたびれてきたので、今日はこのへんで。
作品展レポはまだまだ続きますよ*\(^o^)/*

※KBFは基本的にすべて撮影OKだったので、
写真はずいぶん撮りましたが
弱小なれどもオープンなブログゆえ、写真掲載には気を使う必要があります。
したがって掲載できるものが限られるとは思いますが
できるだけ雰囲気がわかるよう努力する所存です。何卒ご容赦のほど^_^;


KBF報告1

2014-08-30 15:33:00 | KBF2014
おそらく私のポジャギ人生(!?)において大きな転機となるであろう
済州島でのKOREA BOJAGI FORAM(以下KBF)から無事戻ってまいりました。
あまりに多くの興奮と刺激と、それと同じくらいの叱咤と激励を頂き、
「このままではいかん!」という思いが頭をぐるぐると駆け巡った一週間でした。


(会場のRaon Hotel Jeju)

KBFの前身であるHands of Koreaの存在を知ったのは2010年頃。
2012年には、第1回KBFがソウル近郊ヘイリ芸術村で開催されています。
しかしその前から、Chungie Leeという方の活動は、とても気になっていました。
(彼女のHPはこちら

弘益大学校(略称・弘大)をはじめアメリカやフィンランドで教鞭をとり
ファイバーアーティストとしても活躍するChungie Lee氏の作品は
まさに“Bojagi & Beyond”というタイトルが示すとおり、
コンテンポラリーアートとしてのポジャギの可能性を感じさせてくれたからです。
そのChungie Lee氏がオーガナイザーを務めるKBFをこの目で見たいという思いは
機を逸した前回からフツフツと湧いていたのですが、
その思いが遥かサンフランシスコまで届いたものか、
FB友にして同地在住のポジャギ作家・Youngmin Lee氏を通じて
Chungie Lee氏に作品の写真を見ていただくことができました。
その結果、なんと私自身がKBFに出展&参加するという驚天動地の展開に(@_@;)
いや~ 人生何が起こるかわからないものです。
私のようなものには文字通りブタに真珠だと思う方も多いでしょうが
運も才能のうち…ということで(~o~)



↑の写真は、参加者全員に配布されたトートバッグ、ネームカード、プログラム
そして、26名(!)のレクチャー内容が記されたレジュメブック。
ちなみに今回のテーマは、
“From Traditional Bojagi To Contemporary Sudtainable Textile”
(伝統的なポジャギから現代に支持されるテキスタイルへ)←まずい訳ですみません(^_^;)
なので、レクチャーの多くがアートとポジャギの接点を模索する内容でしたが
プログラムの中扉は、まさに伝統の扉を開くようなイメージ。



Joungsook Lee氏による大作です。
最初にこの写真を見たとき、「あ~、これ木版ね。それにしても細かくてきれい」
などと思っていたのですが、なんとこれ、総刺繍なんですよ。
翌日、実物を見て驚愕したのですが、その話はまたあとで……

ページを開くと、左側にはハングル



右側には英語で、スケジュールが記載されています。



これ見ただけでも、何やら武者震いが起こりそうではありませんか。
しかし実際に初日のオープニングセレモニーが始まり、
速射砲のような英語にさらされると、もはや考えるよりついていくので精一杯。
……というわけで、次回は作品展のお話を!


無事終了

2014-08-29 17:31:00 | ノンジャンル
FBのほうでは時々経過をアップしていましたが、
こちらでは何もご報告できず、すみません。
とりあえず、無事に全スケジュールを終了し、
私のわずかなフリータイムも終えて、
いま済州空港で出発を待っているところです。
人様の顔が写っている写真をブログに載せるのは、
本当はあまりこのましくありませんし、
それに、もちろん参加者全員でもありませんが、
まずは雰囲気だけでもご紹介させていただきます。
私もどかにいますよ~(^ν^)





Korea Bojagi Forum

2014-08-22 09:27:00 | ポジャギ2014
8月24日から韓国・済州島で開催される Korea Bojagi Forum
アメリカの大学で教鞭をとっておられるテキスタイルアーティスト
Chunghie Lee氏のオーガナイズにより
ポジャギにインスパイアされた作家たちが世界各国から集まる
2年に一度の国際イベントです。
明日から約1週間、私も参加してきます。



一昨年にソウル近郊のヘイリ芸術村で開催されたときは、
作品展だけでも見たいと思いつつ叶いませんでしたが
今回はなんとその作品展に、私も出展することになってしまいました\(~o~)/

作品展のタイトルは、Bojagi & Beyond
まさに文字通り、ポジャギの現在・過去・未来を象徴する作品たちが集結します。

フォーラム期間中は、朝から晩まで、レクチャー、見学、ワークショップと
充実したプログラムが目白押し。少しは観光もありますが
基本的には世界の作家さんたちのパフォーマンスを見せていただくのが目的です。
ポジャギの国際化については、毀誉褒貶さまざまなご意見がありますが
おそらく出展者の多くが、ポジャギをご自身にとって最高の「表現媒体」(Medium)と
とらえていらっしゃることと期待しています。
そのような方々にお目にかかれるのは、本当に嬉しいことです。
問題は、公用語が英語/韓国語であること(*_*)
私メの英語はもう完全に錆びついているので
どこまで付いていけるか、いささか不安ではありますが、
できる限り吸収してきたいと思っています。

iPhoneのおかげで、
このブログ、あるいはFacebookで、現地の様子をお知らせできるかもしれません。
気が向いたら、覗いてみてやってくださいませ。

KBFの詳細については、こちらをご覧ください。





三角モチーフの袱紗

2014-08-19 10:05:00 | ポジャギ2014
どシンプルなだけに難しい正三角形繋ぎの袱紗。
まあ、なんとかカッコがつきました。



表地と紐は薄めのタン、裏地はカルポで、44×44㎝。
写真では午前中の光で青っぽく写っていますが
実際は、どちらかというと緑に近い青です。
畳んでみたらどうなるかな~と思っていたら、
これが案外、いろんな表情を見せてくれます。
けっこう、「紐が命」かも。




面白いっ! 癖になりそうだ(~o~)



それはともかく、袱紗の下に敷いてある皺くちゃな紙(韓紙ですが)は
なんとかならんのかいっ! といつも言われているのですが
韓紙は光の吸収がおだやかなので、ついつい手近にあるのを
使ってしまうんですよね。
こんど無地の韓紙を少し余分に買っておこう……(^_^;)