金潤善さんの本

いつも楽しく拝見しているひなオンマさんのブログ「めどぅぷ日和」に、
金潤善さんのセクシルヌビ展（＠三清洞）が紹介されていました。
うわ～！　いいなあ。見に行きたいなあ（泣）
金潤善さんのセクシルヌビを初めてみたのは、「銀花」誌の1999年冬号。
金海子さんのヌビに続いて掲載されていたその作品の美しさに魅せられ
さらにその後、韓国文化院で目にしたその精緻さに、茫然(＠_＠;)
ヌビ刺繍と言われるものは多々あれど、
紙縒りを芯にひたすら返し縫いを進めていくこの技法は、
近年では伝承者も少なくなっているそうですが
金潤善さんは古作を頼りに、ひたすら先人の手跡を追ってこられたとか。

その集大成とも言える本が出版されていると知り、
矢も盾もたまらず送っていただいたのが、こちら↓



サムジ、チュモニ、アンギョンチプ、パヌルチプ、ポソンポンチプ
さらにはパヌルコッチ、コルム、アクセサリー等々……
あまりにも精緻、繊細な手仕事の数々に、なんだか涙が出てきそう。



しばらくは常に手元に置いて、眺めていたいと思っています。
素晴らしい情報を教えてくださった
ひなオンマさんに感謝(*^_^*)

ところでこの本の出版元は、다홓치마（真紅のチマ）というところらしく、
金潤善さんのセクシルヌビは、
다홓치마 장인의 장인의 발견（匠人の発見）というシリーズの第１号となっています。
三清洞の作品展も出版を記念して行われたようですね。
やっぱり実際に拝見したかったなあ。

気軽に使って♪

キッチンで気軽に使っていただける、モシの敷物２枚
私メも楽しみながら作りました。



20×20㎝の小さなものではありますが
中に薄く綿を入れて、クッション性を持たせています。
直線と曲線では、どうしても直線のほうがポジャギっぽいかな？
でも、上にモノを載せたときの見え方は、
曲線のほうが面白かったりします(^_^;)

赤とモノクロ

軽い気持ちで始めたのですが、いや～これほど大変とは思わなかった
「変わり市松」
比率に合わせてサイズを設定したことが、まず間違い。
最小のマスが0.5×0.5㎝になってしまいました。
サクランボと比べてみると、お分かりいただけると思います。



パーツが細かいのは、大したことではありませんが
そもそも、こういう模様がポジャギに合うかといえば
やはりちょっと考えものです。
そのよ～なわけで、21.5×21.5まで到達したところで
ひとまず小休止(^_^;)

モノクロ

最近、ちょっと色気が足りないんじゃありません？
と、言われることもありますが、
まあ、そういう気分なんだから仕方がない。
せめて糸だけは、いつもの朱で。



こういう模様を「変わり市松」というらしいですよ。
全体像が見えてくるまでは、まだまだ先ですが
なにしろ細かいし、正確を期さなければならないので大変。
それに、思いつきで使い始めたセンミョンジュが
これまた硬いのなんの(^_^;)

韓国伝統結び展 蓮花伝

以前、「サンジ」という名前の素敵なＨＰ（ネットショップ）が存在していたのを
覚えておいでの方も多いと思います。
このＨＰを運営していらしたのが宋正慧さん。
メドゥプの伝統を継承された、素晴らしい作家さんでした。
長い間、ネットショップを通じてのお付き合いでしたが、
初の展示会を開かれると聞き、姫路まで伺ったのが2009年。
その時が、
宋正慧さんとゆっくりお話しできた、最初で最後の機会となってしまいました。

若くして旅立たれた宋正慧さんを偲び、
その教室で学ばれた皆さんによる追悼展が開催されます。



本格的、かつ伝統的なメドゥプ（毎緝／매듭）を日本で展開することのできる
きわめて数少ない方でした。
これから色んなことを教えていただきたい、
近いうちに、ぜひ一緒に作品展をやりましょう！と約束してくださっていただけに
その早過ぎるご逝去が悔やまれてなりません。
メドゥプに興味をお持ちの方には、
ぜひご覧いただきたい作品展です。

宋正慧先生を偲ぶ、韓国伝統結び展
蓮花伝
７月７日（土）～12日（木）10：00～17：00（最終日15：00）
ギャラリー渡来
大阪市生野区桃谷4-5-15 大阪生野コリアンタウン班家食工房2F
（ＪＲ環状線　鶴橋駅・桃谷駅より徒歩15分）
http://www.ikuno-koreatown.com/store/index.html?id=49
【主催】宋正慧メドゥプ教室グループ