ポジャギアートYangja-pang

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四角繋ぎに始まって

2006-08-30 17:35:45 | ポジャギ2006
数日遅れで「銀花」を購入しました。
「母の手」特集第二段。
その中で私メが最もビビっと来たのは、
女優・樹木希林さんの市松繋ぎです。
ポジャギでも、おそらく多くの人が
最初に手がけるであろう四角繋ぎ。
一番簡単そうに見えて、実は一番難しく
無限とも思えるバリエーションのあるデザイン。

ポジャギをはじめたばかりの頃の私メは、
もう四角繋ぎが楽しくて楽しくて、
こんなコトばかりやっていました。




この頃はまだ、材料のかなりの部分を
和布が占めていたのではないかな。
とくに右上は、まるっきりの和布ポジャギ。
縮緬のしぼに糸が沈んでしまい、針目の見えないところが
かえってよかったりして…
(デザインも今よりいいかも…(^_^;)

「市松模様にするのは、隣り合う布のあんばいなんかを考えるのに
ぐあいがいいのです」

希林さんのこの言葉、聞けば当たり前のことですが
さらっと言ってのけるのは、なかなか大変です。
私メもいつか、このようにカッコよく語ってみたいっ!
いつの間にか、手を変え品を変え色んなことをやってきたけれど、
ちょっと本腰を入れて、
四角繋ぎの大作に取り組んでみたくなりました。

はかなげな色に惹かれまして…

2006-08-28 21:21:09 | ポジャギ2006
何事もたちまち影響されてしまうのが私メの悪いクセ。
ギャラリーKyoでこのような幻想的な色あいに出会ったとたん……



むらむらと、淡く可愛く儚いオトメ気分となり(@_@)、
そうなるともう、どうにも止まらなくなって
即効でこのよ~なサンボを作ってしまいました。
(いくらなんでも同じ画面に写真を並べるのは図々しいので
「続きを読む」でご覧下さい)



下に敷いた紙とほとんど見分けのつかないくらい薄い、
パステルグリーンとパープルのモシ。
時間が経てば飽きちゃうことは目に見えてるので、
8つのパーツを折り重ねはぎしただけの超シンプルなものです。

でもまあ、多少はアクセントも欲しいので
つまみはちょっと濃いめの色で。



これでなんとなく気がすんだので、
またYangjaカラーに戻ります(^_^;)

漆染め

2006-08-27 09:35:57 | ポジャギ2006
★追記!文章末尾にあるサプライズについては、製作者および依頼者の各サイトをご覧下さい!


久しぶりにギャラリーKyoに出かけてきました。
ちょっと気になっていた「漆染め」の作品展。



ある大学で行われている染色研究の一環で、
退色を防ぐために漆を利用しているとのこと。
染色についてはまるっきり知識のない私メなので
どのような方法なのか見当すらつきませんが
漆だけで染めた布(絹/セモシ)は、はかなげなイエロー系です。



漆と共に使われている染料は、
栗・紅花・芝草・五倍子・梔子など。
左端の塊のようなものが「漆」です。
全体的にシックなパステルカラー調。
日本人好みの色なのではないかな?



本当はこの日、漆染めもびっくりのサプライズが披露されたのですが
それは近々、関係者から発表されるのを待つとして…



お帰りには、新橋エキナカの「黒酢バー」で
黒酢+トマトをきゅっと一杯。
いや~爽やか! 酢の刺激なんてほとんど感じません。
メニューも豊富なので、見かけた方は一度寄ってみてください。

音から入るデザイン

2006-08-26 09:39:58 | ノンジャンル
ちょっと必要があって、
シュルレアリズム関連の本を眺めています。
今となっては、こんなもん読み通す根性はないので
(10代の頃はどっぷり浸ってたんですよ、恐るべきことに(@_@)
あくまでも「チラ読み」ですが。
ご存知のとおりシュルレアリズム(超現実主義)とは
人間の潜在意識の中にあるイメージを引っ張り出そうという
「怖いもの見たさ&よせばいいのに」系芸術運動ですが、
まあ要するに悪い夢でも見てるようなものと思えば
間違いありません。

しかし…やはり帝王アンドレ・ブルトンの著作には、
相変わらずそそられるフレーズが溢れておりますな。
「鏡のない部屋の中で浴槽に浮かんでいる思考」なんて、
かなり使えそうなイメージではありませんか。

そのような思考回路で、最近の韓国アートを眺めると
かの国のデザイン感覚も、言葉(というか音)から導き出されるものが
かなり多いのではないかと思えてきます。
ハングルのタイポグラフィーは、
平仮名・カタカナ・漢字・ローマ字が混在した日本語とは
比較にならないほど美しいレイアウトを構成できますが、
意味より先に音が目に入ってくる感覚、たぶんこれは、
漢字に慣れた私達にはちょっと想像つかないんじゃないでしょうか。
映画も、視覚ではなく言葉から入っていくと
見えないものが逆に見えてきたりする。
なるほど詩の国なのだなあと…妙に腑に落ちたりして(^_^;)

だからって、こういうの好きかと聞かれると
とても困るんですけど…
(実は、サルバトール・ダリ絡みの仕事をしなければならないんです)


「記憶の固執」(柔らかい時計)

(Persistance de la memoire)1931年
The Museum of Modern Art