ポジャギアートYangja-pang

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民画もいいな♪

2007-11-07 21:11:55 | Arts2007
NHKハングル講座のテキストやスッカラ誌などでお馴染みの
イラストレーター・池貴巳子(ち・きみこ)さんの絵画展に行ってきました。



会場は美味しい珈琲とアートが楽しめる学芸大学の 「平均律」 
池さんご自身、それにお店の方や他のお客様も交え、
初対面にもかかわらずポジャギや民画やメドゥプや、
思いもかけぬ共通の知人の話題で盛り上がってしまいました。
さらに、名著『朝鮮王朝の衣装と装身具』で
メドゥプの項を担当された方もいらしてて、
私もう、すっかり上ずってしまい
何を口走ったものやら……(@_@)
心を落ち着けて、会期中もう一度伺おうと思っております。

池貴巳子さんの絵画展は11月25日まで。
営業時間等の詳細は↑の平均律のHPをご参照ください。



もう1つのGEE'S BEND

2007-10-13 10:25:06 | Arts2007
 以前にご紹介した Mary Lee Bendolph, Gee's Bend Quilts, and Beyondに続いて、届きました。
GEE'S BEND ─The Architecture of the Quilt─</


Tinwood Books, Atlanta,2006


Gee's Bendで生み出されたキルトのデザインを
建築物、および居住環境という切り口から検証したもの。
この本にこめられているもののすべては、
冒頭に掲げられたM.L.Bendolphの言葉に集約されていると思います。

 「納屋を見るとキルトのアイディアがわく。
  家の周りを歩いて庭や野っ原を見渡せば、アイディアがみつかる。
  そうしてキルトの前に座ると、
  作りかけのキルトから、また別のアイディアが生まれる」

この本見て(読んだとは言えないので(~_~;)
私、泣きましたよ、マジで。

 Loretta P. Bennett (p164-5)
Loretta P. Bennett (p162)
Lucy Mooney(p68)

「ぐだぐだ言ってないで、とっとと作りなっ!」と
婆ちゃん達に背中をどつかれたような気がしました
↑若い作家さんもおられますが、
いずこの国でもお年寄りのほうがパワフルなもので(~o~)
そこで…
似てもに似つかず及びもつかぬモノながら
RandomVもぼちぼち増殖しつつあります。

現在63×63くらい。せめて1m四方にしたい…

糸の移ろい

2007-10-10 20:11:08 | Arts2007
千疋屋ギャラリー(東京・京橋)で開催中の、
宇南山美佳子さんのタピストリー展を拝見してきました。



糸と糸、色と色を重ねることで生まれる
微妙でありながら大胆な変化。それに、
墨染めと鮮やかな混色による、さまざまな赤の美しさ。
ポジャギでは生み出せない、織ならではの色彩の楽しさに、
ちょっと「開眼」してしまったようです。
オクサなどの布あしらいも、不意をつかれるような面白さ!
まねしてみたいな~、でも難しいだろうなあ(~_~;)

作品展の詳細については、こちらをご覧ください。
千疋屋は越前屋のお隣…というわけで、
本当に久しぶりに越前屋さんで刺繍洋書やキットなどを眺め、
でも結局買ったのは、紐(~_~;)
なんとも微妙な色ばかりなので、結んでからご紹介します
(写真にちゃんと写るかな?)

「封じること」への意志

2007-10-03 17:31:38 | Arts2007
日本民藝館で開催されている「インド・大地の布」展を見てきました。
民族染色品の研究家である岩立広子さんのコレクションを展覧するもので
インドの各地から木綿・絹・毛織物などを素材とした
絣・絞り・更紗・刺し子・刺繍・パッチワーク等の技法を駆使した
さまざまな服飾品が紹介されています。



このところ、ポジャギはもちろん、
アフリカやらインドやら中南米やらの手仕事を立て続けに見てきて
そのパワーをどう表現したらいいものやら考えあぐねていたのですが
どうもそれは「封じること」への意志にあるのではないかと
おぼろげながら…ではありますが感じ始めています。
その最も強力なツールこそが「色」であり「装飾」であり
ひいては費やされた膨大な「時間」なのではないかと。
それでは、封じられていたものとは何か?
そこまではまだ言葉にできないけれど、なんとなく糸口は見えてきたような。
どう掴むか(掴めるのか?)は、私次第なんですけどね(~_~;)

展覧会の詳細についてはこちらをご覧ください。


アラバマに行きたい

2007-09-23 10:56:35 | Arts2007
前回の小さな額ですが、全体的に薄ぼやけ気味の配色ではありながら
まんなかにズドーンとある濃紺と濃緑(写真では黒にしか見えませんが)が
なんかどこかで見たような…と思っていたら、その理由がわかりました。
↓の影響だったのね。


Mary Lee Benfolph,Gee's Bend Quilts,and Beyond
Tinwood Books,Atlanta Austin Museum od Art, 2006

この本は資生堂ギャラリーで開催中の「アフリカン・アメリカン・キルト」展会場に
参考資料として置いてあったもので、その強烈さに愕然とし、
ウチに戻るやいなやAmazonで注文していたのですわ。例によって(^_^;)
会場で紹介されていた作品群ももちろん素晴らしいのですが、
Gees'Bendのキルトはさらにその上を行くインパクト。
とくにその中心的存在であるMary Lee Bendolphの作品は、
凄まじい迫力で見る者を圧倒します。
で、一緒に語ってしまってはまことに申し訳ないのですが、
こういうモノには即座に影響される私メです<m(__)m>


ibid. p61

Gees'Bendとは、アラバマ州にある黒人居住地域の名称。
2002年、そこに住む女性たちが作り続けてきたキルトが
ニューヨークのホイットニー美術館に展示された時は
「現代アメリカが創造した最も奇跡的なアート…」とまで評されたとか。
ううう…本物が見たい(ーー;)
アラバマといえば、唐突ですが、
ニール・ヤングのアルバムHarvestの中に
「アラバマ」という名曲がありました。

Harvestといえば、ナンバーワンヒットの「孤独の旅路」が有名ですが
他の曲も全体的にダルなメランコリーに覆われていて、そこがとても良いのよ。
あまり元気の出るアルバムとはいえませんが(~o~)