幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

屋根のはなし

2009年11月17日 | 家のこと
今日は屋根についてです。

まず形状ですが、
一般的によくあるのが
切妻(きりづま)と呼ばれるもので、
家の真ん中に頂点があって
2方向に流れ落ちる形状です。
屋根工事費としては経済的で、
単純な形からして雨漏りも
しにくいでしょう。

もう一つよく見られるのが
寄棟(よせむね)と呼ばれるもので、
頂点から4方向に流れ落ちる形状で
軒先がどの方向も同じ高さで水平に
なっています。
建物の形によって屋根も複雑になり
費用もかかり、山や谷が増えると
雨漏りの危険性も増します。

それから仕上の材料ですが
大きく分類すると、
金属、スレート、瓦といった
3種類があげられます。

コストと耐久性を考えるとそれぞれ
一長一短あるわけですが、
材料の重量を比較すると
金属を1として
スレートが3~4
瓦が8~10
となります。
地震に対しては当然軽い方が良いわけで
古い瓦葺の家は地震対策として、
まず屋根を軽量化することが有効です。

屋根は日射や風雨にさらされる
一番過酷な場所です。
また点検するのも容易ではありません。
材料の選定にあたっては、家のデザインとの
バランスもあるでしょうが、丈夫で長持ちが
絶対条件ですね。
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金物もいろいろ

2009年11月16日 | 家のこと
昔はカスガイといってコの字型の両端が
釘のようにとがった金物を材料の接合部に
使っていました。

今日の木造建築では、昔に比べたら
比較にならないくらい数多くの補強金物が
使われています。

さきの阪神大震災を教訓に基準も厳しくなり
材料が交わるところには、ほぼ全箇所に
補強金物を取り付けるようになりました。

地震時に強い力がかかる柱には、基礎に
埋め込んだ太いボルトが土台を貫通して
直接柱の根元に固定されます。
これをホールダウン金物と呼びます。

基礎に土台を固定するアンカーボルトは
以前からありますが、本数が増えました。

土台と柱が交差するところには
Vの字やL型をしたプレートをつけます。

筋交いの両端にもプレート状のものを付けます。

その他あげたら、きりがありません。
とにかく従来は釘で留めるだけだったところが
全てプレートのようなものをビスを用いて
補強しています。

上棟して間もない現場があったら
覗いてみてください。
大工さんが金物付けに忙しいことでしょう。
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建築用語を知ろう(10)

2009年11月14日 | 家のこと
大工さんが施す仕上げ工事を総称して
造作(ぞうさく)といいます。

また、完成して表面に見える木材を
「造作材」と呼びます。

例えば
敷居 :開口部の下部に付く材
鴨居 :開口部の上部に付く材
長押 :和室の鴨居の上に付く幅広の材
廻縁(まわりぶち) :壁と天井の交わるところに付く材
巾木(はばき) :床と壁の交わるところに付く材
畳寄せ :畳と壁が交わるところに付く材
などがあります。

無垢の木をこれらの部分に使う場合、
節の無いきれいな木目がでるような材料を
用いるので高価になります。

今日では、合板などの表面に木目が印刷された
シートを貼った安価なものが出回っております。
最近の印刷技術は優れたもので、遠くからの
見た目では無垢材か貼り物か区別がつかない
くらい良くできています。

大工さんはこの造作工事において、木と木が交わる
部分に隙間ができないように丁寧に仕事をしなければ
なりません。無垢材を使う場合はなおさら気を使います。

そんなわけで、貼り物の造作材は、無垢材に比べて
収縮が小さく後々狂いが少ないので、クレームを避ける
ことからも普及するようになりました。

自然素材は、予算との兼ね合いもありますが、
やはりここは自然の無垢材を使いたいところですね。
乾燥はさせますが、生きていたものを使うわけですから
多少の隙間はできてしまうかもしれません。
でも自然がつくりだした木肌は、決して人工的なものには
表現できない風合いがあるのです。
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建築用語を知ろう(9)

2009年11月13日 | 家のこと
今回は、木工事のなかの「端柄材」について。

「はがらざい」と読みますが、語源はおそらく
原木から材料をとる時、樹芯部分は柱等の
構造材に使い、そのまわりの余った「半端な部分
から製材されるもの」からきていると思われます。

どの部分の材料かというと、

垂木(たるき) :屋根の下地板を受ける長い木材
根太(ねだ) :床板を受ける長い木材
間柱(まばしら) :壁の下地で柱間に入る木材
窓台、まぐさ :窓の上下に入れる下地木材
筋交い(すじかい) :柱間に斜めに入れる木材

以上のような構造材の補助的なものになります。

柱や梁の加工は機械でやるのが一般的になりましたが
この端柄材も機械加工されるようになりました。
建築現場もどんどん合理化されて大工さんの仕事も
減ってきてはいますが、木造建築はやはり大工さんの
腕にかかってると言えますね。
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そろそろ掃除…

2009年11月12日 | ふれあい日記
毎年毎年のことですが、年末の大掃除は普段できない
ところを気合を入れてやり始めるのですが、
どうも手際が悪いのか計画性がないのか、最後には
適当になって終わらせてしまうことになるんです。

今年はそうならないように、場所ごとにブロック分けして
やってみようと思います!!

まとめてなんて、嫌になってしまうけど
少しずつならイケルかも!

ひと部屋ずつ、そして水回りは一ヵ所ずつ…って
やっていけば、飽きないし!!
いっぺんに窓拭き全部、っていうやり方だと
結構嫌になってしまうので、今年はこの方法でやってみよう!
暮れになって大変な思いをしないように。

私の計画では、14個のブロックに分けられました。
週に2つづつやっていけば、年末までに家中ピカピカに
なること間違いなし!!
計画は立てられたので、あとは着実にこなしていくのみ!

イケルかな
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建築用語を知ろう(8)

2009年11月11日 | 家のこと
用語を知ろうシリーズ8回目の今回は
木工事にでてくる「構造材」です。

建築でいう構造とは、建物を支える骨組みになります。

具体的には、
土台(基礎の上に横にながす木材)
大引(床を支える下地木材)
柱、梁、母屋(屋根を支える下地木材)
などがあります。

建物では、基礎に力を伝達する肝心な部分ですから
どんな材料を使うかで強度や耐久性に影響します。

地面に近い部分では白蟻の蝕害に対しても
配慮しなければなりません。

我が国では古くから桧が柱材として採用されてきました。
それにはそれなりの理由があったからでしょう。
木そのものの強さ、湿気や乾燥に対する耐久性など
全ての性能に対して最高とはいかないまでも
トータル的に考えると桧が最も柱に適していると
昔の人は知っていたのでしょう。

木造建築の歴史的建造物が今なお残っているのは
コンクリートや鉄骨に劣らない、いやそれ以上の
耐久性を持った優れた構造材が木であることを
証明しています。
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諸費用もたくさん

2009年11月10日 | 家のこと
家を建てるとなると本体工事や附帯工事等、
工事費の他にいろんな費用がかかります。

工務店でも依頼先によっては図面を作成するのに
設計料がかかる場合があります。

それから管轄行政庁や民間審査機関に対して
建築物が法律に適合しているかどうか
書類と図面を作成して審査してもらうための
建築確認申請があります。

今年10月から義務付けとなった瑕疵保険制度の
保険料なども会社によっては、施主が負担する
こととなります。

その他、
地盤調査費
上下水道分担金
契約書に付ける印紙代
式典費(地鎮祭や上棟式)
表示・保存登記費用
などがあります。

建て替えの場合では
既存解体した際の滅失登記費用
引越し費用
仮住まい費用

ローンを利用する場合は
融資手数料
ローン保証料
抵当権設定登記費用

などなど結構かかるのです。
資金計画はくれぐれも余裕をもって立てましょう。
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犬がこわい…

2009年11月09日 | ふれあい日記
今日も午前中はいいお天気でした
ので毎月の地域のちらしを配りに出ました。

結構あちらこちらで犬を飼っていますが、私、
よく吠えられるんです。
いつも同じ道、同じ家で吠えられるので分かっては
いるのですが、どうしてもビクッとしてしまいます。


実は犬が怖いのです。

学生の頃、自転車通学していた時のことですが、
通学途中に普通に自転車で走っていたら、いきなり
犬が吠えて追いかけてきたんです!
なんだか驚いたのと怖かったので、無我夢中で走って
なんとか逃げ切れました。
もう少しで制服のスカートか足をかじられそうになり、
それから犬がコワいんです。。。

会社にいたゴールデンレトリバーのゴールちゃん
(今年の夏に他界してしまいました)は最初
から大丈夫だったし、この事件の前にうちでも飼っていたし、
ペットショップでもずーっと見入ってしまうくらい犬は
カワイイと思うのですが…

その出来事以来犬を前にすると一歩後ずさりしてしまうのです。

きっとワンちゃんも賢いからこちらの気持ちがわかるのでしょうね。
それで、吠えるのだと思います。

克服したいなぁ…とつねづね思っているのですが…
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外装リフォーム

2009年11月07日 | リフォーム
今日、屋根の点検の依頼で伺った
お宅は築10年ということでしたが、
外観上はまだ色あせしていることもなく
きれいな状態でした。

ただ破風(軒先の先端についてる板)の部分が
そろそろ塗替えの時期にきているようでしたが、
この部分を塗装するには足場が必要になります。

この一部分のためだけに足場をかけるのは
不合理なので、今すぐではなく、もう少し様子をみて
全体的に改修することをお奨めしました。

外装を工事するときは、場所によっては
ハシゴや脚立だけで出来る場合もありますが
費用面や安全性を考えると、足場を全体に
かけて屋根から壁まで手入れできるところは
全て同時に工事するのが効率的です。

普段見えないところも、足場があれば入念に
チェックできますし、悪い箇所が発見できれば
その時に補修できますからね。

塗装工事にとどまらず、瓦屋さんだの大工さんもと
あらゆる事態に対応できるのが工務店に依頼する
メリットといえるでしょう。

外装部分では、木や鉄に塗装した部分や
特に日当たりの良い部分は劣化が早く
なります。日射や風雨にさらされる外部には
できるだけ耐久性のある材料を選定して、
10年から15年を目安に手入れしていくことが
住まいを長持ちさせる秘訣です。
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暖かい灯り

2009年11月06日 | ふれあい日記
日が落ちるのが早くなってきましたね。
仕事帰りにはもう車のライトが必要です。
どこの家も灯りが灯り、その灯りは白かったり
オレンジ色だったり…

私は今まで真っ暗な中に帰っていました。
子供が学童保育なので、仕事帰りに一緒に帰っていたから…

でも今はリビングの明るい部屋へ帰ります。
子供の学童保育は去年で終わり、今はひとりで
お留守番だからです。
2階の子供部屋が点いてるときもあれば、階段が点いてる
ときもあります。たまにカーテンが閉められていないときが
あり、部屋の中が丸見えになっていることもあります。

でも、誰かがいる家に帰るのはなんだかホッとします。
それが子供な訳なので、なるべく早く帰ろう!って思います。
日が長かった頃は、私が帰ってもまだ外で遊んでいましたが、
今はもう真っ暗でお留守番もさみしいでしょうから…。

秋から冬にかけて、家がとても恋しくなる時期です。
買い物はお休みの日にまとめてするようにして、
今日も寄り道しないで暖かい灯りの中へ早く帰ろう!

皆さんはどうですか?
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