SNOOKY & MARSHAL ALBUM / SNOOKY YOUNG & MARSHAL ROYAL
何の世界にも「裏方」という役割がある。
女房役であれば、目立たないにしても時には表に立つこともあるが。裏方となると・・・・。
第一線で活躍し続けても、リーダーアルバムには恵まれない名プレーヤーは多い。
クインシーやサド・メルのオーケストラで活躍したJerome Richardsonなどもその筆頭であろう。彼のリーダーアルバムは数えるほどだ。
ところが録音に加わったセッションの数は星の数ほどある。
似たような境遇のミュージシャンは多い。リチャードソンとはサド・メルのオーケストラで一緒にプレーをしたスヌーキーヤングもその一人だ。サドメルの創設時のメンバーであるが、カウントベイシーのトランペットセクションに長年(何度か出入りはあるが)在籍した。特にベイシーの全盛期の57年から62年にかけては、サド・ジョーンズとトランペットセクションに一緒に座っていた。
サドメルへの参加も、きっとサドジョーンズから声をかけられたのだろう。
スヌーキーはビッグバンドやスタジオの仕事が長く、リードトランペットとしてのセッションワークは申し分ない。フルバンドではこのリードトランペットが重要だ。優秀なリードトランペットが加わっただけでバンド全体が締まり、音が際立ち出す。
ベイシー、サド・メルのトランペットセクションを引っ張っていたのが実はこのスヌーキーだ。
いつもはセッションリダーだが、ソロもまんざら捨てたものではない。バッククレイトンやハリーエディソンばりのよく歌うプレーが得意だ。今回は、このソロが主役になる。ミュート使いも上手いものだ。
同じような境遇にあったのがアルトのマーシャルロイヤル。
彼もカウントベーシーオーケストラの在団期間が長かったが、70年代には退団して西海岸に居を構える。マーシャルもセッションワークは得意だが、ソロもジョニーホッジスやベニーカーターに通じる光輝くようなアルトプレーが得意だ。
スイング派の流れを汲んだ彼ら2人がリーダーになったのがこのアルバム。
いつもは陽の当たらない2人が今回は思いきり表に立つ。
応援に駆け付けたのは、まずはギターのフレディーグリーン。これで全体のスタイルは決まったようなものだ。
ベイシーの得意とする「カンサスシティースタイルのジャズ」の再現だ。
ベースのレイブラウン、そしてドラムのルイベルソンは、すでにコンコルドではおなじみのメンバー。
いつのも常連たちがまたゲストを迎えてのセッションになる。彼らの演奏は相手に合わせて何でもOKであるが、今回はロスのピアノも何となくベイシー風に。ベルソンのドラムもオーケストラの時とは趣を変えて。レイブラウンのベースだけはいつどこで聴いても安心だ。
これまで、コンコルドの仕掛けた復活劇も現役から半分引退したようなプレーヤーが多かったが、今回はバリバリの現役の二人。当時の西海岸のビッグバンドに登場することが多かった。
ただし、いつもはソロをとることが少ない彼らに、メインゲストとして思う存分ソロをとらせるのが今回の企画。ジェファーソンの企画にまたまた拍手だ。
1. I Let a Song Go Out of My Heart
2. Mean Dog Blues
3. Cederay
4. Limehouse Blues
5, Cherry
6, Medley:
You've Changed
I'm Confessin'
Come Sunday
7. Catch a Star
8. Should I?
<Personnel>
Marshall Royal (as)
Snooky Young (tp.flh)
Ross Tompkins (p)
Freddie Green (g)
Ray Brown (b)
Louie Bellson (ds)
Scat man Crothers (vol)
Engineer : Phil Edwards
Producer : Carl Jefferson
Originally released on Concord CJ-55
何の世界にも「裏方」という役割がある。
女房役であれば、目立たないにしても時には表に立つこともあるが。裏方となると・・・・。
第一線で活躍し続けても、リーダーアルバムには恵まれない名プレーヤーは多い。
クインシーやサド・メルのオーケストラで活躍したJerome Richardsonなどもその筆頭であろう。彼のリーダーアルバムは数えるほどだ。
ところが録音に加わったセッションの数は星の数ほどある。
似たような境遇のミュージシャンは多い。リチャードソンとはサド・メルのオーケストラで一緒にプレーをしたスヌーキーヤングもその一人だ。サドメルの創設時のメンバーであるが、カウントベイシーのトランペットセクションに長年(何度か出入りはあるが)在籍した。特にベイシーの全盛期の57年から62年にかけては、サド・ジョーンズとトランペットセクションに一緒に座っていた。
サドメルへの参加も、きっとサドジョーンズから声をかけられたのだろう。
スヌーキーはビッグバンドやスタジオの仕事が長く、リードトランペットとしてのセッションワークは申し分ない。フルバンドではこのリードトランペットが重要だ。優秀なリードトランペットが加わっただけでバンド全体が締まり、音が際立ち出す。
ベイシー、サド・メルのトランペットセクションを引っ張っていたのが実はこのスヌーキーだ。
いつもはセッションリダーだが、ソロもまんざら捨てたものではない。バッククレイトンやハリーエディソンばりのよく歌うプレーが得意だ。今回は、このソロが主役になる。ミュート使いも上手いものだ。
同じような境遇にあったのがアルトのマーシャルロイヤル。
彼もカウントベーシーオーケストラの在団期間が長かったが、70年代には退団して西海岸に居を構える。マーシャルもセッションワークは得意だが、ソロもジョニーホッジスやベニーカーターに通じる光輝くようなアルトプレーが得意だ。
スイング派の流れを汲んだ彼ら2人がリーダーになったのがこのアルバム。
いつもは陽の当たらない2人が今回は思いきり表に立つ。
応援に駆け付けたのは、まずはギターのフレディーグリーン。これで全体のスタイルは決まったようなものだ。
ベイシーの得意とする「カンサスシティースタイルのジャズ」の再現だ。
ベースのレイブラウン、そしてドラムのルイベルソンは、すでにコンコルドではおなじみのメンバー。
いつのも常連たちがまたゲストを迎えてのセッションになる。彼らの演奏は相手に合わせて何でもOKであるが、今回はロスのピアノも何となくベイシー風に。ベルソンのドラムもオーケストラの時とは趣を変えて。レイブラウンのベースだけはいつどこで聴いても安心だ。
これまで、コンコルドの仕掛けた復活劇も現役から半分引退したようなプレーヤーが多かったが、今回はバリバリの現役の二人。当時の西海岸のビッグバンドに登場することが多かった。
ただし、いつもはソロをとることが少ない彼らに、メインゲストとして思う存分ソロをとらせるのが今回の企画。ジェファーソンの企画にまたまた拍手だ。
1. I Let a Song Go Out of My Heart
2. Mean Dog Blues
3. Cederay
4. Limehouse Blues
5, Cherry
6, Medley:
You've Changed
I'm Confessin'
Come Sunday
7. Catch a Star
8. Should I?
<Personnel>
Marshall Royal (as)
Snooky Young (tp.flh)
Ross Tompkins (p)
Freddie Green (g)
Ray Brown (b)
Louie Bellson (ds)
Scat man Crothers (vol)
Engineer : Phil Edwards
Producer : Carl Jefferson
Originally released on Concord CJ-55
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