A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

シンデレラボーイがフェスティバルの桧舞台にも・・・・

2007-11-01 | CONCORD
ROSS TOMPKINS AND JOE VUNUTI LIVE AT CONCORD ‘77

Concordレーベルに登場するミュージシャンのお披露目の場は夏に開かれるConcord Jazz Festival。アルバムに登場する往年の名手達がここの舞台にも立つ。
ROSSとJOEは前の年にも、ギターのジョージバーンズを加えたクインテットで出演していた
1977年はすでに数を重ね9回目の開催になる。このフェスティバルのために新設されたパビリオンでの開催も3回目を迎え、ますます活気を呈してきた年である。

6日間開催されたフェスティバルの5日目の夜の舞台に立ったのは、ピアノのロストンプキンが率いるトリオに、ゲストを迎えた演奏だ。
ロストンプキンスにレイブラウンとジェイクハナを加えたトリオはすでにコンコルドでは常連だ。
ハウストリオと言ってもいいかもしれない。

ピアノトリオでの「朝日の如く・・・」で始まる演奏を終え、ロスが最初のゲストを迎える。
テナーのスコットハミルトンだ。東海岸から呼ばれすでにあっという間に自分のリーダーアルバムを含む3枚のアルバムを吹き込んだと思ったら、フェスティバルの桧舞台にもお呼びがかかったのだ。

このトリオのメインゲストはバイオリンのジョーベヌーティー。
一方、こちらは大ベテラン。この組み合わせは前年のフェスティバルでも、ギターのジョージバーンズを加えたクインテットで出演していたが、今回はハミルトンが相方に大抜擢された。

各自のソロをフィーチャーした曲が続く。
”Almost like being in love”のバースからのべヌーティーのバイオリンがなんともいえない。

そして、最後のDark Eyes。圧巻である。
ベヌーティーとブラウンのデュエットで始まり、5人がそれぞれの個性と技を出し切った演奏で盛り上がってフィーナーレを飾る。
このようなフェスティバル特有のジャムセッション風のエンディングとは異なり、5人のコラボレーションも見事だ。

彼の今に続く活躍の礎となった初舞台。この年のトントン拍子の大出世。
ハミルトンが23歳のこの年は、彼にとっての一生忘れられない一年だろう。

このアルバムもハミルトンにとっては門出を祝うアルバムだが、翌年亡くなったべヌーティーにとってはこれが最後のアルバムになる。
結果的に新旧の名手の架け橋にもなった一枚のアルバムだ。

SOFTLEY AS IN A MORNING SUNRISE
I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
I WANT TO BE HAPPY
DO NOTHING TILL YOU HEAR FROM ME
ALMOST LIKE BEING IN LOVE
WITCHCRAFT
DARK EYES

<Personnel>

Ross Tompkis(p)
Joe Venuti(vio)
Scott Hamilton (ts)
Ray Brown (b)
Jake Hanna (ds)

Recorded live at Concord Jazz Festival , August 5 , 1977
Originally released on Concord CJ-51
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