My Favorite Instrument / Oscar Peterson
ピアノの綺麗な調べというとついついクラッシックのピアノを思い浮かべてしまう。
ジャズのピアノの主流というとピアノトリオ。ベースとドラムが絡み合ったピアノもそれなりに綺麗と思うことはもちろんあるが、ピアノのソロの美しさとは一味違う。
スインギーなピアノであろうと、静かなバラードであろうと、このトリオの三位一体のサウンドがジャズの基本だ。
クラシックのピアノの調べとは違ったピアノの世界の素晴らしさであり、楽しさだ。
そして、同じ楽器を弾いても人によりタッチも音色も異なる。特にジャズでは。
先日オイゲンキケロのアルバムを聴き、久々に新鮮な響きを味わった。聴きなれたピアノトリオの編成ではあったが。もちろん、曲の素材がクラシックであることが一番、そしてキケロのタッチ、ピアノが綺麗な音で輝くような響きが伝わる。
このアルバムのピアノが綺麗なもうひとつの理由は録音のせいであろう。
ジャズといえば、ブルーノートの響き。そうゲルダーのサウンドだ。
このピアノの音がジャズピアノの定番の音である。いかにもジャズっぽい音だし、この音に慣れ親しんでいると、このキケロの演奏は違う楽器を聴いているような錯覚にも陥る。
ドイツ生まれのMPSレーベルが世に出たときに、このピアノの音にすごく違和感を感じ、そして同時にその音の美しさに感嘆したものだ。
このキケロのアルバムもMPSの録音だ。
MPSのピアノといえばオスカーピーターソンを聴かないわけにはいかない。
Verve時代も“WE GET REGUEST”という録音の素晴らしい作品を残してはいたが、いわゆるジャズサウンドとしての素晴らしさだ。ピーターソンの録音の中には、ピアノ自体がそもそもお粗末なピアノであったという作品もある。
これに較べるとMPSはすべてが完璧な環境と言われていた。
ピアノもスタインウェイの最高級品。調律も完璧。そして録音方法もクラシックの手法を生かした楽器の素材の良さを生かす録音テクニック。
ヨーロッパ生まれの、今まで慣れ親しんだジャズのピアノとは違う音が生まれた。
ピーターソンのMPSの何枚かのアルバムの中で、このアルバムはピーターソンのソロ。
ピアノの美しさと、ピーターソンのピアノのテクニックの素晴らしさを、両方満喫することができる。
そもそもMPSでのソロの演奏は、MPSの社長の自宅のパーティーで録音されたものが最初とか。これが素晴らしかったのか、何枚かのトリオの録音に混じってソロでの録音が行われた。ピーターソンにとって初のソロアルバムだそうだ。
ピアノソロのアルバムは時には単調になることもあるが、このピーターソンのアルバムは全く心配無用。ピーターソンの素晴らしさのすべてがアルバムに展開されている。
ピーターソンはこれに気を良くしたのか、その後もソロアルバムを残すことになる。
Someone To Watch Over Me
Perdido
Body And Soul
Who Can I Turn To
Bye,Bye Blackbird
I shoud Care
Lulu’s Back In Town
Little Girl Blue
Take The ‘A’ –Train
Oscar Peterson (p)
Recprded Hans Georg Brunner-Schwer Studio, Villingen, West Germany, circa April, 1968
ピアノの綺麗な調べというとついついクラッシックのピアノを思い浮かべてしまう。
ジャズのピアノの主流というとピアノトリオ。ベースとドラムが絡み合ったピアノもそれなりに綺麗と思うことはもちろんあるが、ピアノのソロの美しさとは一味違う。
スインギーなピアノであろうと、静かなバラードであろうと、このトリオの三位一体のサウンドがジャズの基本だ。
クラシックのピアノの調べとは違ったピアノの世界の素晴らしさであり、楽しさだ。
そして、同じ楽器を弾いても人によりタッチも音色も異なる。特にジャズでは。
先日オイゲンキケロのアルバムを聴き、久々に新鮮な響きを味わった。聴きなれたピアノトリオの編成ではあったが。もちろん、曲の素材がクラシックであることが一番、そしてキケロのタッチ、ピアノが綺麗な音で輝くような響きが伝わる。
このアルバムのピアノが綺麗なもうひとつの理由は録音のせいであろう。
ジャズといえば、ブルーノートの響き。そうゲルダーのサウンドだ。
このピアノの音がジャズピアノの定番の音である。いかにもジャズっぽい音だし、この音に慣れ親しんでいると、このキケロの演奏は違う楽器を聴いているような錯覚にも陥る。
ドイツ生まれのMPSレーベルが世に出たときに、このピアノの音にすごく違和感を感じ、そして同時にその音の美しさに感嘆したものだ。
このキケロのアルバムもMPSの録音だ。
MPSのピアノといえばオスカーピーターソンを聴かないわけにはいかない。
Verve時代も“WE GET REGUEST”という録音の素晴らしい作品を残してはいたが、いわゆるジャズサウンドとしての素晴らしさだ。ピーターソンの録音の中には、ピアノ自体がそもそもお粗末なピアノであったという作品もある。
これに較べるとMPSはすべてが完璧な環境と言われていた。
ピアノもスタインウェイの最高級品。調律も完璧。そして録音方法もクラシックの手法を生かした楽器の素材の良さを生かす録音テクニック。
ヨーロッパ生まれの、今まで慣れ親しんだジャズのピアノとは違う音が生まれた。
ピーターソンのMPSの何枚かのアルバムの中で、このアルバムはピーターソンのソロ。
ピアノの美しさと、ピーターソンのピアノのテクニックの素晴らしさを、両方満喫することができる。
そもそもMPSでのソロの演奏は、MPSの社長の自宅のパーティーで録音されたものが最初とか。これが素晴らしかったのか、何枚かのトリオの録音に混じってソロでの録音が行われた。ピーターソンにとって初のソロアルバムだそうだ。
ピアノソロのアルバムは時には単調になることもあるが、このピーターソンのアルバムは全く心配無用。ピーターソンの素晴らしさのすべてがアルバムに展開されている。
ピーターソンはこれに気を良くしたのか、その後もソロアルバムを残すことになる。
Someone To Watch Over Me
Perdido
Body And Soul
Who Can I Turn To
Bye,Bye Blackbird
I shoud Care
Lulu’s Back In Town
Little Girl Blue
Take The ‘A’ –Train
Oscar Peterson (p)
Recprded Hans Georg Brunner-Schwer Studio, Villingen, West Germany, circa April, 1968
Exclusively for My Friends, Vol. 4: My Favorite InstrumentOscar PetersonVerveこのアイテムの詳細を見る |