A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

BUDDY RICHのオーケストラも若手新人を数多く育てたが・・・・・・・

2007-11-04 | MY FAVORITE ALBUM
BIG SWING FACE / THE BUDDY RICH BIG BAND

Toshiko-Tabakinのアルバムを聴いてそのメンバーのリストを見渡す。
“Bobby Shew”の名前が目に留まる。このアルバムではメインのソリストとして見事なソロも聴かせてくれた。そう、Chuck Floresのアルバムにも加わっていた
彼の名を知ったのは、Buddy Richのオーケストラ。‘66年のリッチの新編成されたバンドに20代の新進気鋭のメンバーとして参加していた。
今も現役。息の長いプレーヤーだ。

Shewの参加していたリッチのNewオーケストラの第2作がこのアルバム。
この頃の学生BANDは、皆といって良いほどこのリッチのオーケストラの曲をレパートリーに加えていた。
当時のビッグバンドファンであれば誰もが一度は聴いたことがあるであろう。いや、ジャズ喫茶でもよくかかっていた記憶がある。
それまで実績のある有名ドラマー、バディーリッチのニューアルバム、そしてニューバンドだったからだろう。イージーリスニング風のアルバムが多くなって来た時、このようなストレートなジャズが待望されていた。
それに、彼のドラムは大音量で聴くと一層迫力が増す。ジャズ喫茶のサウンドにも良く似合う。
リッチの圧倒的に存在感のあるドラムとリーダーシップ、そしてパンチの効いたサウンドが、沈滞気味であったビッグバンド界に喝を入れた。
ソロだけでなく、アンサンブルに合わせて歯切れの良いドライブ感を生み出すドラミング。リッチのドラミングは、ビッグバンドのために生まれてきたようだ。

前作に引き続き“Club Chez”でのライブ。リッチのオーケストラはライブがよく似合う。
同じ頃スタートしたサド・メルがベテランを中心にしたリハーサルバンドであったのに対してこちらは若手中心のレギュラーバンド。ボビーシューのほかにも若き日のアーニーワッツがアルトで参加している。

CDで再発されるに際して、未収録の曲が9曲も追加され躊躇無く買い直したアルバムだ。
ミディアムテンポ以上のアップテンポの曲ばかりで、本格的なバラード演奏が無かったが。追加された曲の中に、レスターに捧げた曲“Lament For Lester”がある。
たまには、リッチのオーケストラのバラードプレーもいいものだ。
CDで再発にあたって、ステージでの演奏を極力再現したとのこと。
ホットな演奏の合間の清涼剤は必要だ。

このアルバムの"The Beat Goes On"ではリッチの娘のキャッシーの歌がLPの時から入っていた。これも、一時の清涼剤であったが、今回録音のデータををじっくりと読むと、彼女の歌はライブではなく後でオーバーダビングされたらしい。
会場で父をバックに歌う彼女の姿を想像していたのだが。


1. Norwegian Wood
2. Big Swing Face
3. Monitor Theme
4. Wack Wack
5. Love For Sale
6. Mexicali Nose
7. Willowcrest
8. The Beat Goes On
9. Bugle Call Rag
10. Standing Up In A Hammock - (previously unreleased)
11. Chicago - (previously unreleased)
12. Lament For Lester - (previously unreleased)
13. Machine - (previously unreleased)
14. Silver Threads Among The Blues - (previously unreleased)
15. New Blues - (previously unreleased)
16. Old Timey - (previously unreleased)
17. Loose - (previously unreleased)
18. Apples (aka Gino) - (previously unreleased)

<Personnel>

Buddy Rich (drums)
Quinn Davis (alto sax); Ernie Watts (alto sax, flute)
Jay Corre, Robert Keller (tenor sax, flute)
Marty Flax (baritone sax)
Bobby Shew, Yoshito Murakami, Charles Findley, John Scottile (trumpet)
Jim Trimble, Ron Meyers (trombone)
Bill Wimberly (bass trombone)
Ray Starling (piano)
Richard Resnicoff (guitar)
James Gannon (bass)

Cathy Rich (vocals)

Recorded at United Recording and live at the Chez Club, Hollywood, California on February 22-25 and March 10, 1967

Big Swing Face
Buddy Rich
Blue Note

このアイテムの詳細を見る



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする