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首相候補たちをドリンクにたとえて品定め

 福田首相の辞任発表を受けて、自民党は「総裁選祭り」に突入した。報道によると、自民党は、メディアを騒がせつつ、この「祭り」の勢いで、臨時国会冒頭に解散総選挙に持ち込む戦略のようだ。経済対策の補正予算を決めないまま解散に及ぶことの得失は本来微妙だが、与党の一翼を担う「選挙マシーン」である公明党としては、国会での矢野氏の参考人招致を何としても避けたいだろうから、このスケジュールの可能性は大きい。民主党としては、矢野氏の問題を取り上げる機会を別途是非つくるべきだろうが、公認調整に追われることもあって、そこまで手が回らないかも知れない。

 何はともあれ、政治の季節がやってきた。

 以下は、基本的にまじめな話ではない。各候補の経済政策その他は別の機会に「まじめに」論じるとして、以下は、自称多称首相候補達について、「飲み物」に喩えて印象を述べてみるものだ。アメリカの大統領選挙では、インテリ層の間でも、「この候補者は一緒にビールでも飲みたい人物か」というイメージが重要になっているらしい(マーク・J・ペン「マイクロトレンド」NHK出版、参照)。首相として、また、酒を飲む相手として、よさそうなのはどいつだ?
(たかだかブログの上でのいい加減な話なので、「いい加減だ!」と怒らないで欲しい)

・麻生太郎氏: 「銀座で飲むブランデーの水割り」。香りはいいが、何とも軽い。今回も、自分が仕切り役の幹事長なのに、出馬表明が早すぎた。彼がよく行くらしい銀座のクラブ「G」には何度かお邪魔したことがあるが(直接会ったことはない)、彼の評判は悪くない。酒を飲むだけなら楽しい相手かも知れない。しかし、首相としてはどうか。私は彼の失言の中では「アルツハイマーでも分かる」発言の背景に見える人物の薄さが気になる。

・小池百合子氏: 「バーボンのロック」。臭いがきつい、氷がカチカチ鳴ってうるさい。度胸は満点だが、「コク」はない。政策的には中川秀直氏のお面の役回りのようだが、勝手にしゃべる口が付いている仕様が中川氏にとってはどうか。本当は中川氏本人が立つ方がスッキリする。

・石原伸晃氏: 「缶入りの発泡酒」。飲んでも薄味。二世議員によくある「代用品」の感じあり。最初だけ泡が出て、直ぐに気が抜ける。度胸なら小池百合子氏の方があるだろう。小泉内閣時代に道路改革で抵抗勢力を相手に逃げ回った印象が抜けない。

・与謝野馨氏: 「養命酒」。いくら甘くしても、何となく薬くさい。これが体にいいと信じることができる人のみが続けることができる。

・石破茂氏: 「甘すぎるオールド・ファッションド」。オールド・ファッションドはウィスキーベースのカクテル。語り口は妙に甘いのだが、テープに起こすと文語調の独特のもの。普通の人には、何杯も飲める味ではない。

・山本一太氏: 「焼酎抜きのホッピー」。にぎやかなだけで、いくら飲んでも、酔えない。だれかが「ナカ」(中身の焼酎のこと)になってあげないと、商品にならない。

・小沢一郎氏: 「日本酒の熱すぎる熱燗」。普通の人が素手で持つには熱すぎる人づきあいの悪さ。同時に、熱しやすいが冷めやすい性格。いつまでも同じでないところが熱燗。賞味期限は長くなさそう。

・岡田克也氏: 「紙パックに入ったウーロン茶」。体には良さそうだが、話は盛り上がらない。角張っていて持ちにくいし、へこんだ時の姿はいかにも不景気。もう少し愛想はないものか。ウーロン・ハイくらいに自己改造してくれるとファンが増えるだろうが、今の時点では頑張っても、紙パックからウーロン茶を注ぐような野暮ったさがイタい。

 私自身は酒飲みだが、相対的に最もいいと思うのは、ウーロン茶に喩えたオッサンだ。目的合理的には、濃いめの「ウーロン・ハイ」くらいを目指して欲しい。
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